百年の孤独

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105090081

感想・レビュー・書評

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  • 再読。やっぱり面白い。うちにあるのは1999年の改訳新装版で、表紙絵がレメディオス・バロになったのが嬉しくて買ったのだった。(今売ってるやつの装幀はもうバロじゃないですよね)

    ウルスラ母さんの逞しさ、頼もしさが好きだなあ。息子たちも娘たちも(孫、ひ孫なども含めて)何故誰も彼女に(性格が)似なかったのだろう。ウルスラがいなくなってからの衰退の急速さが物悲しい。

    男どもがどうしようもないのは諦めがつくけれど、アマランタやフェルナンダの依怙地さは同族嫌悪か苦手だった。100年以上余裕で生きて、死んでからまでウロウロする人が沢山いる反面、末裔になるほどアッサリ若くして死んでしまうのも皮肉。ブエンディア家の終わりは神話の時代の終わりでもある。

  • いとこ婚を繰り返していたせいで、豚の尻尾のような形の骨を持つ奇形が誕生。それが理由でホセ・アルカディオ・ブエンディアは殺人を犯し、殺した男の幽霊に悩まされるようになり、新たな定住の町を求め山越えし、マコンドに行く。そこから一族の百年の話が始まるのだが、子供に父親と同じ名前を付けるから、頭が混乱しそうになる。一族の滅亡の話を不思議な訪問者達を織り交ぜながらじっくり書いている。

  • 百年の孤独とカラマーゾフの兄弟は、本に読まされている感じがしました。圧倒されます。こんな経験できて、読書始めて良かったです。オイデプス王みたいな永遠と続く感じがいいです

    願わくば、文庫化か電子書籍化してほしい

  • 壮大すぎるほどの作品となっています。
    なんというかスケールがとにかく大きいのよ。

    ある家系の百年間の作品。
    その中にはいわゆる非嫡出子や
    膨大な回数の反乱、
    そして植民地による過酷な搾取…

    一見すると現実世界に見えますが
    ありえない要素が数々出てきます。
    それは何かの出来事を示唆しているのでは
    ないかと思いますが…

    よく考えるとすごい年の人がいます。
    まあ、それは気にしないでおきましょう。
    余計なところを突っついてはいけない作品です。

  • せめて次男を「あ」じゃない始まりの名前にして欲しかった。
    後半は面白かったです。
    ドンドン孤独になっていきます。
    いや、百年孤独なのか・・??
    最初はドタバタファミリーだけど??

  • すごくおもしろかった
    圧巻
    今まで読んだ本の中でもこれはまさに圧巻
    凄いラストで放心状態

  • 魔術的リアリズム

    日常的な現実性と非現実的な幻想性の混和もしくは共存、

    100年の孤独は、ラテンアメリカの創世記であり、黙示録である。

    中国の作家が多大の影響を受けている、そのことがとてもよくわかる。現実と幻想とを時間と空間を越えてさまざまに行き来し、親から子へ子から孫へと物語を紡いでいく。

  • 何年経って読んでもおもしろい作品。
    ぐるぐるまた繰り返されるこの世。

  • 「やっと読みきった」というのが読後の正直な感想。でも、登場人物の名前がややこしいことを除けば、難解なわけではない。むしろ、エピソードにしろ物語の流れにしろ、読みやすいくらい。ただ、そこに通底する暗く重い何か(孤独かもしれない)がのしかかってくるような感じがして、そこから逃れたくなったりもする。
    この小説の意義や意味については、訳者の解説で分かったことが大きい。つまり、そういうことを分からないままに読んでいたのだが、読みながら感じたのは、村上春樹みたいということ。虚実がないまぜになり、エピソードが続いて読みやすいのだが、その奥底に恐ろしい何かを感じる。
    機会があれば、著者の別の作品も読んでみたい。

  • 南米版「平家物語」だな。

    ノーベル文学賞、どんなんだ??と思って読んでみた。

    凄いなぁ!!
    長編とは思えないほどの引き込まれっぷり。
    神話?創世記?滅亡記?
    小難しい話じゃない。すっごく卑近。なのに美しい。

    名前がね…どうしても馴染めないんだけれども、
    一族の同じ名前同士、あたかも繰り返す歴史を象徴するようで…。
    これ、シンデレラを「おはい」と訳したように、巧く名付け直してくれたら…なんて言っちゃダメなんだよね(^^;

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