あんじゅう: 三島屋変調百物語事続

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (563ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120041372

感想・レビュー・書評

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  • 「おそろし」の続編である、実に良く出来た話で、さすが宮部みゆきと言いたい。一見幽霊や妖怪の話かと思いきや、実際に怖いのは人間の方だということで、この話に出てくる妖怪のたぐいは可愛げがあり、あんじゅうにいたっては、ペットに一匹ぐらい欲しいくらいだ、トトロ出ていたまっくろくろすけってあんじゅうのことだったのかしら。何れにしてもこの物語も妖怪幽霊潭というよりは、作者のテーマである悪は感染するようである、このまま続編に行くぞ。

  • 「おそろし」の続き。こっちを先に読んでしまった…。おもしろかったけど。

  • 「おそろし」の続編。江戸の神田で袋問屋を営む、三島屋主人の姪であるおちかが、人々から黒白の間で聞く不可思議な話。4編からなるが、タイトルの「暗獣」は泣きます。

  • ちまちま読んでやっと完読。
    昔話しが好きな人はぜひ。

  • 三島屋シリーズの第2弾。
    私は、間違えて3→1→2の順番で読んでしまった…。
    三島屋の姪・おちかが、不思議な話や奇怪な話を聞き集める変わり百物語。

    第1弾の『おそろし』はそのタイトル通りに怖い話が多かったけど、第2弾のこの作品は、人情めいた話も混じるようになってきた。
    特に、表題になっている『あんじゅう』はせつないけどすごくいい話だった。

  • 2014年5月25日読了。

    基本的に怖い話は苦手な私。
    「でも幽霊ものじゃないっぽいし大丈夫かな」と思い、
    手に取りました。

    ・・・・・時々怖い(笑)本当にたまに、「やめてっ!(;´Д`)」てなりながら読みました。

    ところでこちらは、「逃げ水」「藪から千本」「暗獣」「吼える仏」の4作から成る、連作短編集です。

    どれも良かったし、考える所はあったけれど、やっぱり表題作である「暗獣」が一番良かったです。

    優しくて、悲しくて、温かくて、切ないお話でした。
    ボロボロ泣きました。
    くろすけがくろすけだからこそ、側に居ることが出来ない。
    それでも、くろすけも夫妻も本当にお互いを大切に思っている。
    それは、ただ闇雲に側にいてくっついているよりも、ずっとずっと大きくて確かな愛情だと思いました。

    そして、くろすけが・・・可愛い(*´ェ`*)

    こちらの本は、全ページに挿絵があって、それもすごく大きな魅力だったんですが、
    この絵のくろすけを見ると、文章と相まって可愛くてしょうがなかったです。

  • 面白かったー! 前巻もそうでしたが、1話1話の独立した話が、最後には縁につながって大団円、というのが見事ですね。表題にもなっている「暗獣」が、切ないけれどとても良かったです。夜の暗闇も、もう怖くないですね。読み終えたあとに、標題紙を見ると、ぶわっと。伸坊さんの挿し絵も相変わらずすてきです。

  • 大好きな宮部さんの江戸物。
    表題作のあんじゅうのくろすけが、たまらなくかわいい。でも切ない話。
    宮部さんのミステリは、無理がなく、ちゃんと納得がいくものなので安心して読める。

    読んでいてとても楽しかったです。
    お勝さんに今後期待。おしまさんがどんどん生き生きしてきてる。
    次作も早く読みたい。

  • 特筆したいのは、やっぱり挿し絵!

    表紙も可愛ければ、中の挿し絵もめちゃくちゃかわいい!
    500ページを超えるこの作品、すべてのページに話の内容に合った挿し絵があって、目にも楽しいです。

    宮部みゆきの時代物は、本当に人が生き生きしていて、暖かみがすっごく上手く描かれてる。

    読んでいてとても心地がいいです。


    文庫になったら挿し絵もなくなっちゃうんだろな~…
    うーん、これはハードカバーで読むべき!!

  • シリーズだったと知らず読んでしまいました。
    もっと読みたい!

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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