Numbers Don't Lie: 世界のリアルは「数字」でつかめ!

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140818534

感想・レビュー・書評

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  • 『感想』
    〇本の系統としてはFACT FULLNESSと同じ。しかしこちらは自然科学や技術・産業といった内容が多く、その分野の知識がない人には、そもそも認識を改めるという所までいかない。

    〇自分が認識できなかった視点で解説されると、なるほどなとは思う。だが根本的な知識がないと、数字の意味さえわからないのが悔しい。

  • 図書館で見つけて手に取った一冊。
    分厚い本だが、中身は1つ1つのテーマがそこまで長くなくて、読みやすい。
    私は、自分の興味のある「世界の人々」「世界の国々」だけ読了。

  • 重量感が有り分厚い本ですが、非常に読み易くスラスラと読める。1テーマが4から6ページでグラフ表もあるので小まめに読むタイミングを作れる。ジャンルが広く雑学を数字で理解することができ、完読すれば教養がつくと思う。出生率や乳児死亡率そして幸福度など前半部分は特に面白い。オランダ人が牛乳をよく飲むから身長が高くなったと言い切っているところは、もっと合理的に説明が欲しいところ。3枚ガラスのメリットなどは目に鱗だったので機会があれば改築も考えたい。

  • 数字は嘘をつかないかも知れないが、解釈と感想はその人次第だ。この著書は数字は嘘なく載せているが、その解釈の部分で少々エゴが強すぎると感じるものがちらほら。(中国嫌いなんだな…とか伝わってきちゃう)

    - 人口減少を食い止める方法は移民の受け入れしかない。
    - ワクチンは打ったほうがいい。
    - フードロスは減らしたい。牛や豚より鶏肉を食べるほうがいい。
    - 再生可能エネルギーが普及するほど、電気代は高くなる。

  • 「ファクトフルネス」的、数字で世界の全体像をつかむことができる一冊(著者はエネルギーの専門家であるバーツラフ・シュミル)。環境・エネルギー・移動・機械~私たちが生活する上で欠かせない食べ物や乗り物、回線、スマホなどありとあらゆるものに対して「数字」と「ファクト」で現状を分析しており、300ページ超のボリュームで読めば世界の「今」を理解できる。難しそうだが1項目4~5ページくらいで、この手の本の中では比較的読みやすいと思う。

  • 社会の実像とはどんなものなのか、数字を元にその本質に迫ろうという一冊。コロナ禍や環境問題などの影響もあり、科学やデータに基づく方針・戦略・政策決定などが重視されている。この本では、「暮らし」「エネルギー」「食」など、身近なテーマについて、その状況、これまでの変遷などを数字で示してくれ、感情的な解釈や誤解を解いてくれる。電気自動車は本当にクリーンなのか、GDPはその国の経済的な実力を正しく示しているのか、などなど。数字は確かに嘘をつかないが、その数字をどう解釈するのかは自分次第。知識と力をつけるしかない。

  • 寿命の遺伝率は高くない。せいぜい15~30%。
    数字はうそをつかないが、受け止め方はそれぞれ。
    スペイン領だった地域はカトリックが多い。幸福度が高い。
    メガシティは増加している。今後もますます増加する。特にアジアで。
    日本の1990年と2020年を比べれば、人口減の中国の将来がどうなるかわかる。
    インド、中国では男児の割合が高い。女児を選別的に中絶している。
    第一次世界大戦中のイノベーションは、アンモニアの合成=爆薬、肥料の合成。ハーバー・ボッシュ法。

    地中海式食事法は衰退して、肉類、ビール、ファストフードが増えている。
    フランスでも赤ワインの消費量は減っている。
    クロマグロは現時点では養殖は1%しか成功していない。
    ブロイラーは飼料、時間の点で効率がいい。寿命は7週未満。胸肉を大きくさせられている。

    ワインの消費量は減って、ノンアルコールが増えている。
    日本の健康は、腹八文目から。
    牛乳は、ほどほどに飲むのであれば万人にとって優れた食品。
    地球は牛の惑星。牛と人間が多い。
    人新生といえるかは、まだわからない。完新生はまだ始まったばかりだから。

    2層窓ガラスを3層窓ガラスに変えればエネルギー消費量を減らせる。

    ガスタービンの効率は40%を超える程度だが、蒸気タービンを組み合わせれば60%を超える。不安定な電源を補うのに最適。
    原子力の拡大はインドと中国くらいで、減少傾向。
    風力発電機を作るには化石燃料が必要。
    太陽光は進んでいるように見えても、水力発電に追い付いていない。

    太陽光発電住宅は、最大で1月は80%不足し、6月は65%余る。
    リチウムイオン電池の蓄電容量は、揚水発電所にかなわない。
    電気料金は、昔に比べて相対的には安くなっているが再生可能エネルギーのために、ここ数年は上昇している。

    T型フォードは、2.5か月分の給料程度で買えた。今は10か月分になる。シェアは57%に達した。ビートルのほうが総生産台数は多い。

    EVの市場予測は甘い。充電を化石燃料で賄うのはナンセンス。
    ディーゼルエンジンのほうが15~20%ガソリンより効率がいい。燃料のエネルギー密度が高い。圧縮比が高いので完全燃焼する。

    水素自動車、リニアモーターカー、核融合エネルギーはまだ実績がない。高速増殖炉は失敗に終わった。
    サマータイムは省エネにはならない。

  • FACTFULNESSなどと比べてしまうと事実の羅列でちょっと物足りないか

  • 世界の様々なイシューを、数字で読み解く。そうだったのか、と思える内容、意外な事実に溢れている。

  • 数字で見えるようにして、鵜呑みにしないことは大事ということ。携帯電話と自動車の環境負荷の大小、電気自動車は本当にクリーンかなど、勉強になったかな?

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著者プロフィール

カナダのマニトバ大学特別栄誉教授。エネルギー、環境変化、人口変動、食料生産、栄養、技術革新、リスクアセスメント、公共政策の分野で学際的研究に従事。研究テーマに関する著作は40冊以上、論文は500本を超える。カナダ王立協会(科学・芸術アカデミー)フェロー。2000年、米国科学振興協会より「科学技術の一般への普及」貢献賞を受賞。2010年、『フォーリン・ポリシー』誌により「世界の思想家トップ100」の1人に選出。2013年、カナダ勲章を受勲。2015年、そのエネルギー研究に対してOPEC研究賞が授与される。米国やEUの数多くの研究所および国際機関で顧問を務める。これまでに米国、カナダ、ヨーロッパ、アジア、アフリカの400以上の会議およびワークショップに講演者として招待されるとともに、北米、ヨーロッパ、東アジアの多くの大学で講義をおこなう。日本政府主導で技術イノベーションによる気候変動対策を協議する「Innovation for Cool Earth Forum(ICEF)」運営委員会メンバー。おもな著書に、『エネルギーの人類史』(青土社)、『エネルギーの不都合な真実』(エクスナレッジ)。

「2021年 『Numbers Don't Lie』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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