Numbers Don't Lie: 世界のリアルは「数字」でつかめ!

  • NHK出版
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140818534

感想・レビュー・書評

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  • 少し前に一世を風靡した「FACTFULNESS」を想起させる本書は、そのタイトルが示すとおり数値に重きを置いている。と言っても、「ほら数字がこういってるんだからこれが真実だ」という乱暴なものではない。むしろ、世の中にある数値というものはいかに恣意性に溢れているかを暴き、多角的に数値を見よと啓蒙しているのが本書だ。
    一方で、帯にあるような「衝撃の事実」を詳らかにするという性質のものではない。そういったものを期待してしまうと肩透かしを食らう可能性がある。むしろ、我々が銀の弾丸をイノベーションに求めフィージビリティの低い投資を行っていることに一石を投じるような主張が通奏低音のように流れている。著者のコンサバティブさが伝わってくるようだ。 
    ともすると地道でつまらなく感じる行動の積み重ねにこそ変革はある、そういうことが伝えたいのかもしれない。

  • 数字でつかむと、世間で言われていることと異なる面も見えてくる。文中で紹介されているものの個別のトピックを追うよりも、物事の考察の段取りの参考として。

    ◯窒素肥料
    ・世界のアンモニア生産量:1億5000万トン
    ・世界の植物に必要とさせる窒素の約半分を提供
    ・主に大気中の窒素、天然ガスからのメタンで製造
    ・窒素肥料の製造、流通、施肥の過程で世界の温室効果ガス総排出量の約1%を排出
    ・施肥した肥料の半分以上の窒素が作物に利用されず環境中に漏出
    →施肥効率の向上、食品ロス、肉食をほどほどに抑える必要

    ◯食品ロス
    ・全世界で生産・採取された食料の少なくとも3分の1は廃棄(根菜・果物・野菜の40-50%、魚の35%、穀物の30%、油糧種子・肉・乳製品の20%)
    ・廃棄される食料の生産過程で世界の温室効果ガス総排出量の約10%を排出

  • 46ページまで読んだ。

  • 知識人大絶賛!!という帯は正直言い過ぎだが
    実データを用いた比較説明は為になるし
    理解もしやすかった印象。

    鶏肉の精肉は1.7倍の穀物が必要
    牛は14倍。
    精肉効率だと、鶏15%、牛4%

    アメリカ、スイスの電気代は
    水力発電により世界的にも安価。

  • 厚さと判型にびびったが、とても興味深いテーマ、読みやすく説得力のある文章で引き込まれた。世界の人々・世界の国々・食・環境・エネルギー・移動・機械の7章構成、71のコラムが収録されている。数字を出されるとなんとなく説得力を感じてしまうが、その根拠を辿るとなんの意味もなかったりする。それを見極めるためには知識が必要だと感じた。雑談のネタにも最適だ。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00611324

    ビル・ゲイツも絶賛の著者が、数字で明かす71の真実

    「少子化の未来はどうなる?」「中国はどこまで成長するのか?」「食品ロスのとんでもない量」……。数字で比較すれば、世界のリアルな姿が見えてくる。《人々》《国々》《食》《環境》《エネルギー》《移動》《機械》の7ジャンルから、71のトピックを厳選。この一冊で世界の現状と全体像がつかめる、新しい教養書!
    (出版社HPより)

  • 東2法経図・6F開架:361.9A/Sm4n//K

  • 1章、2章前半までは興味深く読めた。
    それ以降はあまり興味が持てず…
    もう少し経済や政治に寄った内容だと嬉しかった。

  • 2021/05/03
    単に事実をデータで正しく捉えるというだけで終わるのではなく、その新たな視点で世界を見直す事により違ったものが見えてくるという面白さ、大切さ。
    それが産業や社会へと具体的に反映されるために必要な議論へとつながっていけばよいのだが…。
    カバーする範囲が広く浅い感じなのが少し物足りないかな。

  • 四足動物は1歩1呼吸
    二足歩行の人間は呼吸の頻度を自由に変えられるため、エネルギーを柔軟に使える

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著者プロフィール

カナダのマニトバ大学特別栄誉教授。エネルギー、環境変化、人口変動、食料生産、栄養、技術革新、リスクアセスメント、公共政策の分野で学際的研究に従事。研究テーマに関する著作は40冊以上、論文は500本を超える。カナダ王立協会(科学・芸術アカデミー)フェロー。2000年、米国科学振興協会より「科学技術の一般への普及」貢献賞を受賞。2010年、『フォーリン・ポリシー』誌により「世界の思想家トップ100」の1人に選出。2013年、カナダ勲章を受勲。2015年、そのエネルギー研究に対してOPEC研究賞が授与される。米国やEUの数多くの研究所および国際機関で顧問を務める。これまでに米国、カナダ、ヨーロッパ、アジア、アフリカの400以上の会議およびワークショップに講演者として招待されるとともに、北米、ヨーロッパ、東アジアの多くの大学で講義をおこなう。日本政府主導で技術イノベーションによる気候変動対策を協議する「Innovation for Cool Earth Forum(ICEF)」運営委員会メンバー。おもな著書に、『エネルギーの人類史』(青土社)、『エネルギーの不都合な真実』(エクスナレッジ)。

「2021年 『Numbers Don't Lie』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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