霊応ゲーム (ハヤカワ文庫 NV レ 5-1)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150413439

感想・レビュー・書評

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  • 名門パブリックスクールで起きた少年たちの悲劇的な愛憎劇。
    終盤、ドミノが倒れるようにバタバタと悲劇の連鎖が渦巻いていく場面は恐怖とともに絶叫もの。

    彼は、もしかしたら自分自身を含めて排除したかったものをすべて排除して幸福のままラストを迎えたのかもしれない。
    そうなるとやっぱり最後まで、死ぬことも狂うこともできなかった彼だけが悲しい。

  • 長らく読みたいと思ってた本書が、文庫本で復刊したと聞きさっそく読んでみた。

    表紙はなんだかほんわりしたイラストだが、内容は結構ドロドロとした人間関係と、不幸の連鎖や多数の死者が出るためなかなか重い内容だと思う。
    こういう執着は多少は誰でもあることだとは思うが、リチャードの場合はそれが病的なまでに突き抜けていて、それを周りが放っておいたためにおきた悲劇だと思うとなんとも悲しい…。

    結局霊応ゲームで呼び出したものはなんだったのか、リチャードが最期に見たものとはなんだったのか…などはっきりしないまま終わったところも多いが、そこがまた不気味で後を引く…。

    犠牲になった人々やその家族は皆辛いとは思うが、なにより生き残ったニコラスが一番辛い立場なんじゃないかと思う。世間のあぁいった目に晒されて、自己嫌悪にも陥りながら生きていく人生とはそれこそ地獄のようなんじゃないかと…。

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