スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 1)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300011

感想・レビュー・書評

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  • だ、騙されたーーーーーー!!
    ポアロ作品は数作読んでいるのだけど、初登場の今作は初めて。
    めちゃくちゃ面白かった。
    ヘイスティングスと一緒に右往左往、気持ちよく騙された。
    しかし読み終わった後、落ち着いて振り返ってみると、あの人は誰にも愛されていなかったんだと気づいてぞっとした…そういうのがめちゃくちゃ上手いよねクリスティー…!!

  • ポアロシリーズ。
    スタイルズ荘という屋敷で女主人が不審死を遂げた。
    莫大な遺産を持っていたことから、ポアロがそれを調査することに。
    どんでん返しが面白いミステリー。

  • 100年前の作品!クリスティーの最初の推理小説にして、ポアロ初登場。基本の確立。振った伏線はちゃんと回収。人の心の機微、ダメさや健気さにまで思い至らされる。
    素晴らしい。

  • エルキュール・ポアロ、おそろしい子!って感じ。そして誰もいなくなったよりもかっちりしたキャラクターが出た為かなり入りやすかった。そしてポアロの友人が私ならこの一冊で10回はぶん殴ってる。いや20回。

  • 第一次世界大戦当時の英国。ベルギーから英国に亡命してきた人々が居り、ポアロもその1人なのであった。その、ポアロの亡命直後の心情の一旦が伺えて、興味深い。
    英国の田園(田舎)にあるスタイルズ荘の女主人エミリー・イングルソープが毒殺される。

    以下 ネタばれ あり。

    * * * * *

    終盤近く、真犯人・真実が明快にすっきり明かされた感の無いまま、陪審員裁判へ…。モヤモヤ感の残る展開に “これが、クリスティー?” と不思議な感じを抱いた。デビュー作ゆえのぎこちなさ…? とも考えた。
    だが、さすがはクリスティー。裁判もまた、真犯人の策謀のうちなのであった。

    最も怪しいと思われた男に、早々にアリバイが成立。容疑者から除外される。
    一方で、最も真犯人らしくない、と思われた女が… 。
    しかも、両者は○謀 していた。
    そんな具合で、どんでん返し✖️2という按配。
    1920年当時の読書界、ミステリー界に与えた衝撃は大きかったはず。精密な設計で、近代ミステリーの幕開け!を印象づけたに違いない。

  • 子どもの頃は夢中で読んだ本格派海外ミステリ。
    大人になってから読むとまた違った物語が見える。
    ポアロ初登場作品にして、アガサ・クリスティのデビュー作品でもある。
    なるほど、今、読むと昔は気がつかなかったけれど少々拙さも感じる。
    先日読んだ、アガサ後期のポアロ作品と比べると、断然こちらの方が面白いけれど、後から書かれた作品の方が文章は洗練されていたような気もする。
    とはいえ、やっぱり面白い。
    独特の勿体ぶった言動や真相の出し惜しみに焦れるのもまた一興。ホームズもそうだけど、お人好しの相方はうまく使われたり振り回されたりでけっこう報われないんだけど、でもポアロのヘイスティングズ大好きな感じがすごく伝わってくるからなんか憎めない。
    ツンデレホームズに振り回されるワトソンよりはよっぽど報われてるかー。
    ポアロブームが落ち着いたらシャーロック・ホームズも読み直したいなー。

  • 犯人、全然予想できなかった!!

  • 旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、屋敷の女主人の毒殺事件に巻き込まれる。
    事件解決に乗り出したのはベルギーから亡命して間もないポアロだった。

    ポアロ登場の巻。
    まずは最初の一歩からというわけで読んでみた。
    こう…、伏線の回収とか人間関係の描写からの事件の真相への道筋とか、うまいなあと思う。
    気を抜けない読書が楽しい。

  • 面白い。
    クリスティの処女作とあって、後のような思いもつかないような書き方?はないものの、彼女の代表的なキーワードであるフーダニット(whodunit=who done it)の素晴らしさはこの時からあるのでは?
    読んだのが昔すぎてあまり詳しく覚えていないので、また読み返したい。

  • 青い鳥文庫に引き続いて読了。

    驚くべきことに、青い鳥文庫とほとんど同じだった!
    脚注、挿し絵と漢字にルビがあることと、細かな言い回しが違う程度の差。
    文章や物語の一部が略されていることも無かった。


    強壮剤のレシピと説明は、こっちの本の方が良かった。


    ヘイスティングズは鈍いけど、ちょっとかわいそう…。
    でもあのプロポーズは、誤爆としか言いようがないよね…。

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