クライマーズ・ハイ

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1995
感想 : 323
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163220901

感想・レビュー・書評

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  • とても、記憶に残る現実。当時高校生だったワンダーフォーゲル部の友人は、あの山に登っていました。夏の息苦しくなる暑さを感じると思い出す一冊。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「記憶に残る現実。」
      ズッシリ重い。この横山秀夫作品ではなく現実が、、、
      誰も助かる訳ない。と思ってしまったコトを思い出して落ち込む。。。
      「記憶に残る現実。」
      ズッシリ重い。この横山秀夫作品ではなく現実が、、、
      誰も助かる訳ない。と思ってしまったコトを思い出して落ち込む。。。
      2013/06/12
  • 最初は単純に山に登るだけの話かと勘違いしてしまいましたが、横山秀夫の本でそれはないですよね……。
    無論事件が絡んでくるお話。記者が主人公。
    過去に部下になったばかりの人物を亡くし、「自分は部下を持つのは相応しくない」と生涯一記者を貫く主人公。
    登山仲間、というか登山の道にひっぱりこんでくれた人物と山に登る約束の当日、日航機墜落事故が起こり、その全体のデスクになる。
    行けなかったことで申し訳ない気持ちと安堵の気持ちを抱えていたが、どうも約束をしていた相手は倒れ、植物人間状態になっていたらしい。
    そしてまた、主人公は息子とうまくいっておらず……
    様々なことが重なり、記者として如何動くか、人間として如何動くかを描いた作品のように思えました。
    正直、色々調べている場合じゃないだろう、と思ったりもしましたけど、そういう訳にもいかないんですよね。
    親子の絆、というものも描かれていました。

  • 日航機墜落事故って、こんな風にありとあらえる業種や年代の人に影響を与えたんだなあと、あらためて感じました。
    そういう意味では必読の一冊です。
    ただ、個人的には読みながらウンウン唸ってしまいそうな苦しさを感じたので少し★、低めです。でもいい本です。

  • 新聞記者の生きざまが感じられる。
    若干展開に中だるみを感じたのが残念。
    でも横山秀夫作品は良いです。

  • 職業病による敏感さと麻痺、会社人間の生き様。

  • 物語は日航機墜落事故を軸に話が進んでいきますが、悠木の親子関係への苦悩、社内抗争、同僚の死など墜落事故に関係の無いものもがっつりと絡んできて、個人的にはなんとなくどっちつかずではっきりとしないように感じました。
    物語で描かれる人間模様は青臭いシーンもありましたが、じっとりとしていて面白かったです。
    全体的に派手さは無く地味な展開ですが、日航機墜落現場を見た記者の変わりようのシーンは印象的でした。
    「その後の話」は正直、都合が良すぎる感じがしました。
    満足度は★★★☆☆。
    日航機墜落はよく知らなかったので、こんな事故だったのかと思いました。

  •  横山秀夫とは相性が悪いのか。世間の評判ほどは楽しめなかった。残念。

  • 山好きの男の人ってむかつくぐらいロマンチストだよね(褒め言葉)。前半の面白さが後半でぐだっとなったような感じがあってもったいなかった。

  •  一気読みだった。心が震えた。篤くなった。 もうずいぶん前に『沈まぬ太陽』を読んで同じ思いを感じていた。 そして2006年4月に羽田に設立されていた日本航空の「安全啓発センター」をつい先日見学した。 この「安全啓発センター」は、JAL123便の事故を風化させないために、事故原因となった圧力隔壁や尾翼の一部、そしてボイスレコーダーまでもを現物保存している。 直筆の遺書があった。この本と同じだった。「立派になれ」「しっかり生きろ」「かあさんを頼むぞ」 ・・・思わず目頭があつくなった。 この日航「安全啓蒙センター」の見学がこの本を読むきっかけになった。 『クライマーズ・ハイ』という題名は、どう考えても山登り関係の用語なのに、日航ジャンボ機の墜落事故とどういう関係で語られているのか、少しそういう興味もあった。 この作品、文庫版の方がもちろん沢山の人に読まれているのだろう。 表紙に決定的な違いがある。文庫版の表紙にはジャンボ機が飛んでいるが、単行本は「山」しか描かれていない。 作者が語りたかったのはこちらなのだな、とも感じた。

  • 2008年2月22日読了。
    今年6冊目。

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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