- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163223704
感想・レビュー・書評
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武蔵電鉄、富士見線を舞台にした、少し怖くて、切ない9篇の短編集。
漂流記は、すごく怖い。公園デ
ビューって本当にあんなのなんだろうか。主人公にも悪い所はあるんだろうけど、あの地区には絶対住みたくない
なぁと思う。
個人的には、よーそろが一番好きです。「よーそろ」というのは、船乗りの言葉で、「異常なし、このまままっすぐ進め」という意味だそう。ムラさんの言葉は、エセ関西弁?でなんだこいつは?と最初は思ったのだけれどはっとさせられるものがたくさんあって、こんなブログが本当にあればいいなぁと思ってしまいます。
以下、ムラさんの言葉より。
自分が会うた相手はみんな「いい奴」やないとあかん、思うとるんと違う?甘いなァ、それ。ムラさん、べつに「嫌なやつ」に好きこのんで出会いたいわけと違う。でも「いい奴」としか出会いたくないと思うほどの甘ちゃんでもない。わし、「いろんな奴」と出会いたい…
あんたが自分の世界の「ここまで」と思うとるものは、ほんまは新しい世界の「ここから」なんや。そない考えたら、広いでぇ、世界。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2009.02
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図書館の企画でカウンター前に並んでいた。
表紙の写真が何ともいえない雰囲気だったのとタイトルに惹かれて借りる。
短編。タイトルにもなってい「送り火」にはホロリとした。
団地に住む母親、歳もとってきたことだし一緒に住もうと提案してみるけど、亡くなった父親との思い出がたっぷり詰まった住まいは離れがたいらしい。
そうかも・・・・・・。 -
図書館より拝借。
富士見線を舞台にした短編集。 -
最初薄気味悪くて、最後はやっぱり家族のお話しでした。
切ないような、寂しいような、優しい気持ちになりました。 -
「『一人暮らし』と『ひとりぼっち』っていうのは違うんだ、全然。帰る場所も行くあてもないひとのことを『ひとりぼっち』って呼ぶんだよ」
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「フジミ荘奇譚」「ハードラック・ウーマン」と続いてぞっとする流れから「送り火(表題作)」「家路」「もういくつ寝ると」へとゆっくりと舵を切る構成はなるほどよく気が配られている。
「送り火」を読んでいたら異常な既視感があったので色々記憶をひっくり返してみると、どうやらいつだか自分が受けた模試で抜粋されてたらしい。なんかわかんないけど嬉しかった。
あと「ハードラック・ウーマン」の富士見地蔵がリアルに地元に存在するんだけどどうしよう。
さすがに作中の都市伝説のようなことはないけど。――怖っ。 -
なかなか。
ちょこちょこなける
個人的にはシドがいいな。 -
面白いのとそうでないのがあった。
重松さんらしい1冊。 -
短編9作品。
送り火は、少し切なく共感できる作品。
家路とハードラック・ウーマンはどちらも駅の構内が中心にあるけど話はまったく違うタイプ。
全作品とも少し不思議な世界でちょっと哀しいようなお話。