- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163223704
感想・レビュー・書評
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短編集。いち路線近辺の人々の生活の息吹を感じられる。「シド・ヴィシャスから遠く離れて」を読むと、重松さんもやっぱりロックに魅せられた作家さんだな、と感じます。
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はじめて読んだ重松清作品。
どの作品も最後にはほっとできるものばかり。 -
53/100
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家族と家と死の話。やっぱり家っていいなぁ
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<b>私鉄沿線――希望と悪夢を乗せて、快速電車は走る。
鉄道が街をつくり、街に人生が降り積もる。
もくもくとは知る通勤電車が運ぶものは、人々の喜びと哀しみ、
そして・・・・・。
街と人が織りなす、不気味なのにあたたかな、
著者初のアーバン・ホラー作品集!</b> (帯より)
新宿と郊外を結んで走る富士見線沿線を繋ぐ9つの短編集。
読み終えて帯を見てびっくり!これはホラーだったんだ。
ホラーというよりも、人間ドラマと思って読んでいたのだった。
どういう風に生きるか、どういう風に日々を過ごして、最終的にはどういう風に死ぬか。どの物語を読んでもそれを問われているように思えた。
たくさんの すれ違い、並び立ち、目に見えたり見えなかったりする関わりをもつ数多の人生の中での自らの身の置きどころを探す旅のような物語。そんな風に思えたのである。まったくのひとりよがりかもしれないが。 -
鉄道が街をつくり、街に人生が降り積もる。黙々と走る通勤電車が運ぶものは、人々の喜びと哀しみ、そして…。街と人が織りなす、不気味なのにあたたかな、アーバン・ホラー作品集。『別冊文芸春秋』掲載を単行本化。
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【感想】
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著者初のアーバン・ホラー作品集。だったらしい。
もし、ホラーだと知っていたら、たぶん読まなかったと思う。(私はホラーは大の苦手だ。)
最初の2篇は確かにそれに属するのかもしれない。
何かいつもの重松作品とは違うと感じた。
でも、あとの7篇はホラーとは言えないような気がした。
哀しくてやさしくて、暖かくて・・・<br>
全作品、東京副都心から西に向かう私鉄沿線が舞台だ。
以前近くに住んでいたこともあって、懐かしさをおぼえながら読んだ。<br>
私は「よーそろ」という作品が一番好きだ。
ホームで自殺しようとした人を止めにかかり、揉み合いなって一緒に落ち、両足切断、頚椎骨折の重傷を負った駅員さんが登場する。
家の近所を車椅子で散歩することがせいぜいの彼が、インターネットの世界で、さまざまな人物になりすまし、世界を旅して行く。そして、この「世界放浪記」を読んで、彼の言葉に元気をもらう人がいる。
「よーそろ」とは船乗りの言葉で「異常なし、このまままっすぐ進め」という意味。 -
幽霊とか出てきてちょっぴり怖い。
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“重松さんお帰りなさい!”と声を大にして叫びたい作品です。
<br>詳しい感想は<A HREF="http://torakichi.jugem.cc/?eid=210 ">こちら</A>
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目次と各章の扉のデザインがかっこいい。書名よりも著者名の方が表紙で目立ってしまうほど、売れる名前なんだな…。私も重松清だいすきー、だけど読むのは久し振り。最初の「フジミ荘奇譚」「ハードラック・ウーマン」の2篇は重松っぽくない…と思ったけど次の「かげぜん」からは全開です。これと「よーそろ」とパンクの話が好きだなあ。<br>
>「ムラさんの日記、今日更新されたぞ」<br>
泣けるなあ。うわーん。<br>
>――特に若いひとたちが死を選ぼうとする瞬間は、ぽっかり空いた穴ぼこのようなものだ。<br>
そうそうそうそうそう。
<div align=right>(05.1.13読了)</div>