- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163238609
感想・レビュー・書評
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東野さんは以前は新作は必ず読んでました。
非常に誠実な作品を書かれる実力派。でもシリーズ化するような探偵モノを書くとは思ってもみなかった。
冒頭から犯人や殺人事件の概要が描かれてしまうので、これは絶対に大どんでん返しがあるんだなぁ・・
と思ってたのだけど、期待にたがわず楽しめました。そして感動的です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人は時に健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある。
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この作品はここまでの東野圭吾の凄いところを全て網羅した、人間の奥深く、美しい部分や嫌らしい部分を表現し、ミステリー作家として極上のトリックを用いて(久しぶりに全く新しいトリックを見た様な気分だ)生み出した傑作と呼ばれるに相応しい作品だ。
そもそも冒頭は波風がなく、単純に進んでいく様な印象だ。犯人もわかっており、淡々と進む様子は余り期待出来ないのかと感じていたが、少しづつ物語に違和感を感じるんだ。その違和感がとんでもない大きさになり、読者に向けて放たれる。こんなトリックは聞いた事が無いし、違和感に気づいた時は脱帽。
更にこれだけに収まらず、人間の愛を純粋にもの凄い濃度で描写している。容疑者の最後の慟哭は、今まで小説を読んで感じた事が無い様な(本当に声が聞こえてきそうな)程、僕の心を揺さぶり、読了後、余韻で数日間活字を求めなかった程だ。
まだ未読の方には是非読んで欲しいし、数ある筆者の作品の中で最も完成度が高い(物語として)小説だ。
しかも長すぎず読みやすいのにこの迫力だ!! -
中盤は少しだらっとしていたが、ラストが衝撃であった
心にくるものがあった -
シリーズものって知らなかった
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映画を見ずに読んだ。
トリック、話のうまさに驚いた。
タイトルの意味も最後には理解できた。
とても切ない、、、