容疑者Xの献身

著者 : 東野圭吾

• 文藝春秋 (2005年8月25日発売)

感想・レビュー・書評

[高麗（こま）さんの感想 · 2011年2月9日]

大事な人を救うために完全犯罪を企てた石神。
いくら、自殺願望が消えて生きる喜びを得たからって恩返しでアソコまで出来るかなぁ？
最終的に石神が湯川先生と知り合いやった事が原因で完全犯罪計画はギリギリで失敗するんやけど、、、。
それにしても、東野圭吾の作品に出てくる男の人って一途で純粋(？)な人が多いよね。

[素甘さんの感想 · 2010年11月11日]

いやあ最初が最初だったのでミステリーというより人の心情を書いた小説なのかしらと思いながら読んでいたら最後まで騙されていたという…。
途中で何度か映画の話を当日にしていた（読んだ人にしか分かりませんね）とか「ん？」と思うシーンはあったのですがスルーして（というより先が気になってそれどころではなくて…東野さんすごいです）読み進めてたんですが、今思うと考えながら読めば良かったです。
とはいえ、先入観というかありまくりの頭の固い人間なので恐らく真相には辿り着けなかったと思います。
本当にちょっとした算数の問題みたいに発想の転換で湯川が真相を説明するシーンはあんぐりでした。
初めて読んだガリレオシリーズなので湯川の少し影の薄いところも気になりませんでした(笑)。この本の主人公はやはりあの数学者だと思います。最後の数ページは思わず涙が出ました。
その後の美里が気になる…

[midwhiteさんの感想 · 2010年10月2日]

巧妙なトリックや複雑な心理戦は、もちろん見事。
しかし、この小説の最大のテーマは、「人のため」とは何か、というところにあるのだろう。

[ゆうさんの感想 · 2010年3月18日]

好きな人のためにそこまでするかという感じ。
天才数学者・石神vs湯川教授。なかなか面白かった。
倒叙推理小説。
序盤に犯人がわかって、あとから動機の解明や犯人を落とすようなつくり。
テレビドラマ「古畑任三郎」のような作り感じ。

[あやごぜさんの感想 · 2009年2月12日]

読みやすいので、一気に読めます。
湯川と石神の理系天才同士のやりとりがクールです。

[Mackeyさんの感想 · 2008年9月15日]

これ、単行本が出た時に買って一晩で読んだはずなんだけど、内容を全く覚えていなかったので読み直してみました。
やっぱり一晩で読めます。面白かったー！堤真一はナイスキャスティング。

[matchyyさんの感想 · 2007年9月14日]

数学には解きたくても解けない問題がある。
殺人には解きたくない問題もある。

[越智さんの感想 · 2007年6月14日]

一途な純愛と偏執は紙一重。
人間とは融通がきかないイキモノですなぁ。

[悠奈さんの感想 · 2006年8月22日]

どうしてこんな作品が直木賞受賞したのか解せない。

文章から突っ込ませていただく。

視点がバラバラ。
ご都合主義描写が多い。ほとんどそれ。
そしてありきたりな展開。
出し惜しみ。
オチがつまらない。

期待はずれで、ひどくがっかりしました。
最後まで読むには耐えられず、途中で止めました。

[Hutladenさんの感想 · 2006年3月5日]

遅ればせながら直木賞記念再読。「純愛」っていう煽り文句はどうかと思うんだけど…。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。