- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163752501
感想・レビュー・書評
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初めて本でこんなに笑った。
文字の羅列に吹き出して笑うなんて思ってもいなかった。
この本は言ってしまえば作者の大学時代のエピソードをただ書いただけのものであり、当時の作者の態度や考え方は作者特有のものではなくおそらく全大学生に共通していることだと思うのだが、
「自分にはこんな面白いエピソードはあるのか」
「自分は今までなにしてきたのか」
と思ってしまうぐらい些細なことでもとても愉快に書いていて、コメディ要素がたっぷり詰まった本だった。
この作者がすごいと思ったのは面白おかしく書けるのもそうだが、そのときの情景や自分の感情を細かいところまで覚えており、再現できているところだと思う。自分にも心に残っている思い出というのはいくつかあるが、日常の些細なことにも注目すればもっと面白い思い出や話ができるようになるかもしれない。自分も面白い話をストックしておこう、、、、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは電車では読めない。
就寝前に読んだら、声をあげて笑ってしまい、しばらく寝付けなくなった。
こんな大学生活は理想だ。
人生に無駄なことなんて、何一つないんだと感じる。
作者の他の作品をもっと読んでみたくなった。 -
テレビで見た朝井さんの対談が面白かったのと、この本の評判が良かったので読んでみました。笑えるエッセイって、文章に読み手を笑わせようという作家の意志を感じてしまって苦手なんですが、今回はそんなことはなく、素直に笑えました。のびのびとした雰囲気があるというか、男子ってバカだな~と微笑ましく思えるのが良かったです。朝井さんの小説も読んでみたくなりました。
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おもしろかった〜!
お盆をナメてかかるなんて、いくら学生とはいえ、かなりのあまちゃんですな。
この計画性ゼロの無軌道さと底抜けのマヌケさ、笑った笑った。
以前テレビで作者を見た時は線の細い印象でしたが、
以外とバイタリティー溢れる人だったのね。
それにしても「エッチスケッチワンタッチ」なんて、
この人本当はいくつなんでしょ?!
引き出しの多さといい、笑いのセンスといい、
朝井リョウ、おぬしできるな。 -
2013.12月下旬 市立図書館
小説家のエッセイを読んで、こんなに声を出して笑ったのは初めてかもしれない。
ホントに笑った!素敵な小説を書く人なのに、おもしろすぎる。 -
朝井リョウの著書、2冊目。もっと小説を読んでから読むべきだったかも知れない…。大学在学中のエピソードに関するエッセイ集。大学生らしいおバカな出来事がいっぱい(笑)。「あるある!」と共感するか、「なんだこいつ」と呆れるか、それとも小説とのギャップに驚くか。私は共感派。
学生時代には、やらなければいけないこともあるけれど、やらなくてもいい、だけど、やったことが、やっちまった〜なことがあとで自分の「何か」になっていることってたくさんあると思う。
客観的には笑えるおバカなはなしなんだけど。 -
もう爆笑。
たまたま図書館で見かけたので、朝井リョウくんのエッセイか、ふーん、と何気なく手にしたのだけれど、こんなに笑うなんて!
タイトルも『学生時代にやらなくてもいい20のこと』ね、そうね、やらなくてもいいかもね、そんな内容だし。というか、学生だからこそできることだね。
あ~、でもこのバカバカしさが若さなんだよなあ~、うらやましいな~楽しそうだな~大学生…。
と、しみじみ年を取った自分を感じた一冊。
そして、めっちゃ笑って楽しく読了したのだけれど、とても心に残っていることが一つ。
大島に友人と突撃旅行をしたエピソードで、故郷を思うリョウ君が語ることば。
「東京に出てきたことを後悔しているわけではない。だが、もう決して取り戻せないものを、そうとは気づかないうちに、手放してしまったような気がした。」
わかるなあ、自分も高校卒業とともに故郷を離れてそれっきり。
その時はこれっぽっちも気づかず離れてしまったのだけれど、確かになくしているものがある。後悔はしていないけれど、寂しく思うこともある。でも、だからこそ今手にしているものもある。
みんなそうやって、何かをなくして何かを手にして、だんだん大人になるんだよねぇぇぇ…。しみじみ。 -
最初から最後まで笑いが止まらないエッセイ。就活生はぜひこれを読んで肩の力を抜いて欲しい。
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エッセイ三部作の第一弾。やりたいことを後先考えずやっちゃってる感が「今を生き」ていて、いい!