真夏の方程式

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 7944
感想 : 1089
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163805801

感想・レビュー・書評

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  • ガリレオシリーズ、基本的に東の作品の中ではあんまり好きじゃないんだけれど、これは好きです。
    少年がガリレオに懐いていく感じが。

    ガリレオシリーズも、長編だと好きなの多いですね。

  • 夏休みに美しい海辺の町で起きた事件は、事故か殺人か。
    「ある人物の人生が捻じ曲げられる」ことを防ぐために真相に挑んでいく湯川は、以前よりも一層の人間臭さを感じさせます。

    私にとってこの小説は、トリックがどうこう、ミステリとして云々というより、登場人物の行動や心情、動機、その後など諸々が納得できない作品でした。

    特に、事の発端はどこにあるのか、自分が背負わなければいけないものは何かを、深く考えさせるわけでなく、
    最後には爽やかに未来を見て生きていこうとする人に、もやっとするものが残ります。

    同じ“人間臭い”加賀恭一郎なら、
    過去に犯してしまった殺人の罪を、自身の実のの父親に身代わりになってもらった人物に対して、
    湯川のような物語の終わらせ方をしなかったのではないか・・・と、ふと思ってしまいました。

    面白くなくはないのですが、すっきりしない・・・そんな感じです。

  • ガリレオシリーズ5作目。
    子供嫌いの湯川と小学生の恭平との触れ合いがなんともよかった。クールに見えても相手を思う湯川の人に触れた感じがする。

  • 立て続けの東野圭吾。
    ガリレオ先生シリーズです。

    相変わらず真相をじらしすぎる湯川先生にイライラ~っ。
    そして結局、科学的にすっきりと、そして冷たい仮面の下のハートフルな一面でもって事件を解明してしまう湯川先生に・・♡。

    夏休み読書にピッタリな本だったので中3のお兄にそのまま横流しいたしました。夏休み、あと3日だけどねww。

  • やっぱり先が気になりどんどん読んでしまう東野さん。
    はらはらどきどき。
    ダレの味方をすべきか・・・
    立場によって色々違うものです。

  • やっぱり面白いガリレオシリーズ。いつもトリックが難解ですが、今回のはよーく理解できました。
    また、いつもクールで、時には残酷なまでに真実を追求する湯川先生ですか、今回は湯川先生の優しさを垣間見たようなかんじ。
    恭平くんのそばに湯川先生のような大人がいたことが救いでした。

  • 読んで一番感じたのは、怒り
    大人たちの自業自得としか言えないような過去を子供たちに背負わせて、それで何を守ったつもりなんだろ?

    でも、海底資源開発と環境保全の問題については、同じようなことも身近に起こっているのでわ、湯川の話に考えさせられた。

  • 探偵ガリレオシリーズin玻璃ヶ浦

    簡単に人を殺して、負の連鎖。
    最後は、母親の自分勝手な行動と父親の甥の将来のトラウマを考えない浅はかな行動にイライラした。

  • この作品は複雑な人間関係が興味をそそられる。

    本当の意味での悪人がほとんどいないので
    さわやかな読後感も味わえて傑作だと思う。

  • 良かった!
    田舎で起きた事件が、16年前の事件とどのように絡むのかをよみすすめるのがとても面白かった。
    誰の人生をねじ曲げたらいけないのかも、納得。
    湯川、カッコいいぞ

    • koshoujiさん
      遅れましたが、フォローありがとうございます。
      この本、珍しく、湯川先生が人情味出していますよね。
      彼の優しさが垣間見えた気がします。
      遅れましたが、フォローありがとうございます。
      この本、珍しく、湯川先生が人情味出していますよね。
      彼の優しさが垣間見えた気がします。
      2012/06/12
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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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