幽霊恋文

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163824307

作品紹介・あらすじ

夕子の友人・咲のもとに、不運な死に方をした恋人から「近々迎えにいく」という直筆の手紙が届く。早速、夕子と宇野はその恋人の母親に手紙を見せにいくが、彼女のなかに、死んだ息子への思いと、咲への憎しみが今の燃え立っているのを知る――大好評「幽霊シリーズ」第24弾。

感想・レビュー・書評

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  • 2024年3月12日
    40男と女子大生の2人。
    この設定に憧れる男性が多いのか?
    幽霊恋文の心理状態は納得。
    相当心に病む状況だもの。あり得る。
    まさか20歳の誕生日の悲劇。
    そして相手の母親の怒り。
    命を救ったのがあの人だったとは。

  • 幽霊シリーズ24弾 7話の短編集です。宇野刑事がいるので全てに殺人事件が発生すると思いましが有終の美に消えるは、殺人が起こる事なく、ろくでなしの夫を懲らしめる話だったので、少しびっくりしました。しかし、夕子が本当によく気付くので刑事に向いてるなと毎回思います。

  • 「呪いの特売」
    一際目立つ品物は。
    確実に決まった訳でもないのに勝手に騒ぎ立て神経をすり減らさせるなんて、本当にマスコミは暇な職なんだな。
    誰にでも甘く囁き遊んでいるから、当人では無くとも身近な人に災難が降りかかったのだろうな。

    「密室は明日から」
    義理の娘を見る目。
    出ていく際に演じる必要は無い事を説明し一緒に家を出ていれば、皆が安全で後は離婚して終わりだったのでは。
    嫉妬よりも先に気持ち悪いという感情が湧き出てきて、直ぐに離れたくなりそうだな。

    「落ちた偶像」
    最期の印象を強く。
    確かに目の前で起きたら一生忘れられないものになるだろうが、そういう思い出の残り方は何だか悲しくないか。
    傷がある中で一曲踊って歌ったのは、さすがプロだったな。

    「失われた音楽」
    突き飛ばした先は。
    助けたくて起こした行動が真逆の結果を生むなんて誰も想像しなかっただろうし、何が正解なのか分からないな。
    ようやく会うことが出来た人が、目の前で逮捕される瞬間には立ち会いたくないだろうな。

    「ハイキングもまた楽し」
    雨宿りしていたが。
    いくらルール違反をしていたからとしても、言葉で注意するよりも先に滅茶苦茶な行動を起こしたら怒るだろう。
    複数人もその場に人がいるのに、何事もなく殺人を起こすなんて度胸が凄いな。

    「優終の美に消える」
    レースの途中には。
    何度も人目がつかない所に行ったといえど、その瞬間を全く目撃されないでゴールになるなんて中々ないのでは。
    必死になっている程、周りが見えなくなるというけど本当にそうなのだな。

    「幽霊恋文」
    差出人は死んだ者。
    互いに確認を怠ったが故の出来事であったが、冷静になるまで何が起きたのか誰もが理解出来なかっただろうな。
    心のどこかで罪の意識を持っているからこそ、無意識に死へと向かおうとしたのかもな。

  • 犯人と断定されていない人が、実名顔出しで報道されるとか、有り得るの?実際のところ。
    マスコミが取材に駆けつけたとしても、断定されないうちは、報道したとしても、顔は出さないし、名前も出さないんじゃないかなぁ、て思うんだけど。

  • 宇野警部は、永井夕子と待ち合わせをした洋食屋で、夕子の高校時代の友人・寺前咲と出会う。
    「手書きのラブレターが来るんです。死んだ恋人から」そこには二年前、咲が誕生日に誘ったホテルで、不運な死をとげた花岡悟の字で、“近々君を迎えに行く”と書かれていた。
    早速、宇野と夕子は悟の母親に手紙を見せに行くが、彼女のなかに、死んだ息子への思いと、咲への憎しみが今も燃え立っているのを知る…。
    (アマゾンより引用)

    短編集。
    何だかモヤモヤした感じの終わり方が多かったような気がするな(´・ω・`)

  • 【死んだ恋人からラブレター? 大好評幽霊シリーズ】不運な死に方をした恋人から直筆で「近々迎えにいく」という手紙が。夕子と宇野はその恋人の母親を訪ねる――幽霊シリーズ第24弾。

  • 殺人事件を扱っていながらも、ラストがふんわり終わる感じがする作品が多かった気がする。
    ストレスなくすらすら読めるので、気晴らしに最適。

  • (収録作品)呪いの特売/密室は明日から/落ちた偶像/失われた音楽/ハイキングもまた楽し/有終の美に消える/幽霊恋文

  • なかなか秀作が揃っていました。
    一話毎が短すぎるのでどれもラストがあっさりですが、モヤモヤも残らずすっきりするので、暇つぶしに最適です。

  • 短編なのであっさり読める。
    あっさりすぎて物足りない感もあるが、安心して読めるシリーズだと思う。

    不運な死に方をした恋人から直筆で「近々迎えにいく」という手紙が。夕子と宇野はその恋人の母親を訪ねる――幽霊シリーズ第24弾。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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