- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163903026
作品紹介・あらすじ
シリーズ累計15万部突破! 大人気「八咫烏」シリーズ待望の最新刊はエリート武官を目指す少年たちの成長譚人間の代わりに八咫烏の一族が支配する世界=山内を舞台とする、「八咫烏」シリーズの第4弾。本作の舞台はこの世界を統治する宗家の近衛集団「山内衆」を養成するための訓練学校「勁草院」である。15歳から17歳の少年たちが集められ、全寮制で上級武官になることを目指した、厳しい生活が待ち受けている。前作の『黄金の烏』で突如出現した人を喰う大猿へ立ち向かうため、次の日嗣の御子である若宮へ忠誠を誓った雪哉も新入生の一人。若宮の近習であった経歴や自らの経歴はあえて明かさず、勁草院での日々がはじまったものの、そこに待ち受けていたのは、若宮の母の実家である西家の御曹司・明留を中心とする若宮派のグループと、廃太子された若宮の兄・長束を再び皇太子へと推す南家系統の公近グループの激しい対立、さらに兄弟の父である金烏代の意向を重視する教授陣――間近と見られていた、若宮の即位が神官たちによって延期が決まるという不穏な空気の中で事件は次々に起こる。実力主義が前提の学内で、貴族階級出身の宮烏と庶民階級出身の山烏の身分格差が歴然となるにつけ、山烏出身で雪哉と同室となった茂丸、あらゆる武術で天才的な腕をみせる千早らもこの争いに絡んでくる。果たして身体が誰より小柄な雪哉は、頸草院での争いを勝ち抜くことができるのか? そして若宮の即位はなるのか……。 雪哉、明留、茂丸、千早という四人の少年たちのビルディングス・ストーリーとしての要素も強く打ち出し、友情あり、冒険ありの一冊!
感想・レビュー・書評
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雪哉が中心となり、ますます面白くなってきました。先が気になります。
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シリーズ4作目。
武官の養成所での訓練がストーリーのメイン。
個性の異なる4人の少年が、時にぶつかりながら切磋琢磨していく様子が生き生きと描かれていて、今作も引き込まれた。
それにしても、雪哉の頭の良さは際立っている!若宮との今後の関わりが楽しみ。 -
安定して面白い八咫烏シリーズ。
今回は学園モノ一辺倒になるかと思いきや山内の根幹を揺るがすようなストーリーもある。タイトル回収もされるのでそれを楽しみに読むのも良いと思う。
生まれも境遇も違う4人の青年たちが時にぶつかり合い、時に助け合い成長する姿にはとても感動する。
雪哉のできすぎ感がちょっと行き過ぎているようにも思うけれど、彼は天才肌なのだろう。
次作は“現代”とも繋がってくるようなので、そちらも楽しみである。 -
これまでと同様に猿の存在にハラハラする展開は後半にありますが、雪哉がけいそう院で修行に励む?中、若宮を守る得難い同士を得てゆく過程は、今までになく痛快で楽しく読めました。相変わらず、雪哉は何を考えているか読めないのはもちろんですが、謎が謎を読んで先が気になる展開です。
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978-4-16-390302-6
c0093¥1500E
空棺の烏(くうかんの からす)
八咫烏シリーズ 1章4巻
2015/07/30. 第1刷
2015/10/20. 第3刷発行
著者:阿部 智里(あべ ちさと)
発行所:株式会社 文藝春秋 -
これは八咫烏版の「教場」だな。
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今作も面白かった。
山内衆の養成所・勁草院での物語だったが戦いの様子は迫力があった。
戦闘力にもたけて、策略家な雪哉に惚れ惚れしてしまう…。
次巻も楽しみ。 -
烏シリーズは面白い!
これは、外れないね -
日本神話にも登場する三本足の伝説の烏「八咫烏」…人間の姿に変身することもできる彼らが支配する山内を舞台にして描かれる異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」の4作目『空棺の烏』です。
宗家を守る山内衆と呼ばれる上級武官を育てるための養成所「勁草院」に入峰した雪哉のお話。今回はなんと学園もの⁈一作目は後宮ものだったし、ひとつのシリーズでいろんな趣向が楽しめるなんて、すごいですよね。
いやぁ〜今回もおもしろかった!一作目から確かにおもしろいとは思ってましたが、三作目から見事にハマりました。次巻へ続く伏線や予告が気になります、早く続きが読みたいです。