- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166610914
感想・レビュー・書評
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全体的にとても有用。BIに関する部分も分かりやすく、基本的な考え方を説明してくれているので役に立つ。
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★4.6(3.57) 2016年7月20日発行。2回目の読了だったとは。今回改めてこの本の素晴らしさを実感できた。前読んだときはベーシックインカムなんてあり得ないと思ったが、今回読んでみると、確かにこの考えもあり得るかもと。それにしても2030年以降の世界が、ディストピアになるかユートピアになるか・・・。真剣に我々の未来を考える必要があるのに、今の若者はこの現実に気付いているのだろうか。日本が今後どう進もうと、世界は待ってはくれない。一刻も早くこのAIの世界に追いついていかないと・・・。この第四次産業革命がスタートすると思われる2030年、この予言の書の結果は如何に。ディストピアでないことを祈る。
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2018.05.20読了
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この本の著者も、名の知れたAIの研究者もやはりAIに対しては、過剰な期待を抱いてはいないようです。シンギュラリティという、AIが人間の能力のすべてを超越して、社会の中心になるというのは現状ではSFの世界の妄想にすぎないようです。最後の章に於いて、AIが労働を奪った後に、人間がどのように所得を得て生きてくのかと言った議論にベーシックインカムの議論がありますが、日本で実現するには相当な思いきりと改革が必要なようで、現実にはちょっと実現しにくいと感じました。
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最近少しずつプランドハプンスタンスが時代に合うようになってんじゃないかってスタンスにシフトしつつある。
この本で言うと「仕事が機械に奪われる事を恐れるのは、有用性を重視する資本主義思考に染まってるから」って論理と通ずるものがある。
金利上昇を前提とすれば、「将来の為に今を我慢する」という山登り型のキャリア観は正しい。転職が前提になり「成長」がキーワードになっても”勝ち馬に乗る”という視点が生まれただけで本質的にはそんなに違いはない。
が、これからはマーケットキャップが富を生む時代に更にシフトしていくと思う。ただでさえ身近な需要は飽和に向かっているのにこれから先は更なる生産性革命が起きるのだとすれば尚更。
一方、内容としては、AIで雇用が減る論理がザックリだからBIの展開がトンデモに見えるのが勿体無い気がする。サービスの需要が飽和しない限り(そしてそんなことは当分ありえない)仕事がなくなることはない、と考えている派。
BI自体の有用性は理解できたから別で議論した方が良さそう。 -
全体として、具体的な数字を用いた説得力があったが、人間の感性の観点が欠如していたように思えた。合理的だが、現在の世界を動かしているのは資本家やその政治家多いので技術だけでは世界の貧富の差が広がるだけだと思った。
ベーシックインカム制度を資本主義の頂点でもある政治家が導入するかどうか。 -
人工知能が経済に与える影響を、論理的に推測しようとする試みは参考になる。
過去何度かの産業革命と同様に、仕事の在り方を一変させるような変化が私たちを待ち受けていることは明らかだ。
ただし、BIのコンセプトが出てくると途端に怪しくなるのはなぜなのだろう。AIからBIへ的な論説が出た途端に、日本の国家財政が破綻する的な胡散臭い本と同レベルに成り下がるような気がする。