- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167169411
感想・レビュー・書評
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三陸海岸大津波を読んだのでついでにこちらも。
東京、神奈川で甚大な被害をもたらした関東大震災。
今、自分が住んでいる場所でも被害は相当だったよう。
ただし、三陸海岸の大地震の被害は津波による影響が大きかったが、関東大震災は火災の影響が大きかったようだ。
仮に関東大震災級の地震が来ても、被害は昔ほどにはならないような気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画「2012」を見て、この「関東大震災」を読んだら、たとえ一時的にせよ絶対防災意識がかなり高まると思います。
books177 -
1923年9月1日に発生した関東大震災に関して記した記録文学。
先の『三陸地震大津波』が、主に、津波被害の遭難者から聞き取った事柄を、比較的淡々と記した形態を採っているのに対し、こちらの『関東大震災』は、地震の記録の他、関東大震災をめぐる地震学者の確執なども記してあり、より“文学”と言う形に近い。また、地震の記録そのものも、遭難者からの直接の聞き取りというよりは、公式記録+αに拠っているような気がします。
内容的には、先の『三陸地震大津波』が津波被害についての啓蒙書であり、こちらの『関東大震災』が地震火災についての啓蒙書と言えるような気がします。著者の吉村昭がまだ存命であったならば、この度の東日本大震災の事は、どの様に記録を残していくのか、非常に気になります。 -
読みたいんだけど、本を開くのが辛い・・・むしろ”コワい”本でした。気分が乗らなかったりして読了に1週間はかかったかな。でも、大地震については今世紀に生きるボクらは目を背けてはいられない事実であると思います。「歴史に学ぶ」と言いますが、「歴史は繰りかえ」してしまうんだなと言うのが正直な感想。それと同時に、一番コワいのは【災害の起こったことによる被害】。二番目に、いや一番と並んで恐ろしいのが【ありもしないウワサの流布】なんだと。まさに”今”は、吉村氏が遺した我々へのメッセージを読むべき時なのではないでしょうか
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関東大震災においての地震発生前から地震発生、被害状況、その後の社会情勢、復興に至るまで克明に記されている。首都圏の地震発生が現実味を帯びている今こそ教訓の書である。
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緻密な取材に基づいた記録文学。
三陸海岸大津波に感動し、引き続き読みました。津波と同様に地震そのものの被害より、火災が悲惨な状況をもたらしたという事実に、背筋が寒くなる思いだった。
過去の震災から学ぶことが重要なことはわかっていても、同じ過ちを繰り返すのが人であり、津波の惨事を避けられなかったように、70%と言われる首都直下型地震でも、大火災を発生させることになるのだろうか。
科学者の警告も、時間という魔物にかどわかされて、誰も本気にしなかったという構図は、関東大震災でも東日本大震災でも同じであった。
これが人間の性なのか、それとも、私たちは克服できるの。今、まさに、試されようとしているのではないだろうか。
生きるために、今、読みたい本である。 -
関東大震災のノンフィクション。東日本大震災と重なる。これを読むと国の対応などが克明に描かれており、人間は同じことを繰り返しているということが分かる。立ち上がるためのヒントというよりも、同じ過ちを繰り返さないためにどうするか、考えさせられた。
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かつて首都圏を襲った大震災。こう云う時だからこそ歴史に学んでみたいと思った。人々の不安心理がデマを引き起こして拡散していく様は、道具はネットに代わった今でも何ら変わらないと感じた。