秘太刀馬の骨 (文春文庫 ふ 1-30)

著者 :
  • 文藝春秋
3.65
  • (57)
  • (105)
  • (153)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 911
感想 : 80
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167192303

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 藤沢周平全集(第21巻)の2話目。
    対決シーンの描写は迫力があったけど、秘剣の使い手を探す理由が、ちょっと納得いかなかった。

  • 秘太刀馬の骨は幻の剣の継承者探しを推理する
    楽しみと主人公半十郎の不穏な結婚生活との
    現実が犯人探しと相まって話しが進んでいく。
    幻の剣の継承者はあまり納得出来ないが
    エピソードの様に書かれた最後はスカットする。

  • ・秘太刀馬の骨
    ・献金隠し
    ・下僕の死
    ・拳割り
    ・甦る対決
    ・御番頭の女
    ・走る馬の骨

  • 北国の藩、筆頭家老暗殺につかわれた幻の剣「馬の骨」。下手人不明のまま六年、闇にうもれた秘太刀探索を下命された半十郎と銀治郎は藩内の剣客ひとりひとりと立合うことになる。やがて秘剣の裏に熾烈な執政をめぐる暗闘がみえてくる。藤沢時代小説の隠れた傑作と称されるゆえんを十分にお愉しみ下さい。(親本は1992年刊、1995年文庫化)
    ・秘太刀馬の骨
    ・献金隠し
    ・下僕の死
    ・拳割り
    ・甦る対決
    ・御番頭の女
    ・走る馬の骨

    隠れた傑作に相応しい作品。秘剣を伝授されたのは誰かを探すミステリーの要素もあるが、その過程で、剣客5人5様の人間ドラマが描かれている。藩政をめぐる暗闘もあり、盛りだくさんの要素で不足無く、楽しめる。

  • L

    藤沢周平作品。
    読んだことがないのか、はたまた記憶にないのか。ゆるい作品を多く読んでいたからか、あとがきを読んでから 推理小説だったのか!と気づく有様。そっかー最初から誰が継承者なのか推理しながら読む話だったか!
    みんな一癖?ある愛すべき人々。
    さて、誰が継承者だったのか。と読了後改めて聞かれて、うそ!?と調べてみると連載と本で継承者が違っていたんだねー。
    そういうの、面白い。

  • 藤沢周平は二冊目なのだが、どちらもマイナーな作品だと思う。これも、秘剣にからむ連作で、藩の派閥争いが根底に、道場の高弟のそれぞれのエピソードが語られる。一人一人の個性が出ていて面白いのだが、相手役の性格が掴みきれないのが個人的には厳しかった。

  • 北国の藩、筆頭家老暗殺につかわれた幻の剣「馬の骨」。下手人不明のまま六年、闇にうもれた秘太刀探索を下命された半十郎と銀次郎は藩内の剣客ひとりひとりと立合うことになる。やがて秘剣の裏に熾烈な執政をめぐる暗闘がみえてくる。

  • 日本昔話をもっと難しく、さらに詳しい時代背景を加えた様な作品だった。
    秘太刀馬の骨を使う者を探っていくという話であるが、探られる者一人一人に物語があり飽きさせないが、やや淡々としている感じもした。しかし人々の人情以外にも当時の詳しい時代背景、季節の描写等が美しく、普段歴史小説を読まなかった私にとって新鮮であった。
    しかし私自身が歴史に疎かったので、ちゃんと理解出来ない単語や場面もしばしばあったので、この時代の歴史に詳しくなってからもう一度読みたいと思った。

  • 2014年1月17日読了。
    漢字が多くてかなわん。
    銀次郎はイケメンだけど、やっぱりプラスαの良いところが無いと。
    そして秘太刀馬の骨。目にも止まらぬ早技の正体が彼とは。あっさりし過ぎだろー。

  • 藤沢周平の隠れた名作かと。

全80件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

藤沢周平の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×