殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)

著者 : 真梨幸子

• 徳間書店 (2011年5月7日発売)

感想・レビュー・書評

[シンバさんの感想 · 2018年9月15日]

美醜。それから生まれる妬み、僻みこれらの感情の表現が秀逸。実態の事件を基に展開されてる。
話自体はグロいけど、不思議とこの人の作品は読みたくなる。それはやっぱり人間の醜い部分を上手に表現され共感できるからだと思う。
そう思う！っていうことを改めて気付ける面白かった！

[カワノスケさんの感想 · 2022年9月30日]

見事な胸糞最高作品。カルマが終わらないラストも、悲しくて好き。

[ぶくたさんの感想 · 2021年5月28日]

えぐい。いろんな意味で。そして最高におもしろい。
イヤミスって言葉初めて知ったけど、こういうことかー。
フジコは最低のクズだと思う。人間の闇を凝縮してるような。でも怖いのが、共感してしまうところもあるところ。
いやー。騙された。気持ちよいほどに。
この作者の他の作品も早く読みたい。

[ぐんたまさんの感想 · 2020年11月1日]

さくさくと読み進められた作品。
タイトルの通り「殺人」が鍵となっていく。
フジコの人生を追っていくような話であるが、
人生の分岐点、自分の人生を変えるために
殺人が使われる印象。

ただそこには罪悪感など全くない。
誰にもバレなければ悪いことではない。
最近流行っているサイコパスというワードにも
関連付くものもある気もしないでもないが、
フジコはサイコパスとは少し違った印象だ。

自分の目的のためにだんだんと視野が狭まっていく。
その狭まった視野の先の解決方法が殺人であった。

ただそれだけのような気がしてならない。

最後の後書きではなんとも嫌な気持ちで終わらされた。
想像するだけで背筋をゾワゾワさせるような
でも、ページを捲る手を止められない
イヤミス好きにはたまらない作品だった。

[みやちさえさんの感想 · 2020年10月18日]

読んで後悔した劇薬みたいな本
中学生くらいで一度読んでどん底の気持ちになったのに本棚に置いてあるとたまに読み返してしまって、もはや存在が苦痛すぎて初めて本をゴミ箱に捨ててしまった
解説が客観的でちょっとだけ救われた記憶がある
イヤミスというジャンルなのか……
この表紙を本棚の下の方に追いやるくらい他の本をいっぱい読むぞ

[bmakiさんの感想 · 2013年4月21日]

高梨さん特有の、グロテスクさ、こ気味悪さ健在。
しかし、どんどん小説の世界に引き込まれ、
気がつくと数時間で読み終わってました。

裏表紙のコメントにあった、「最後の一行を読んだ時・・・」
あーなるほど！そう来たか！
と、やられた感がありました(*^-^*)

高梨さんの小説は、何を読んでも今のところハズレが無い
感じがします(*^-^*)（私には、私が女だからか？？）

[りーりさんの感想 · 2023年5月1日]

「人生は、薔薇色のお菓子のよう」
呟きながら、また一人少女は殺す。これはある女の一生を描いた物語、殺人鬼フジコと呼ばれたある女の衝動の記録。

イヤミスは普段あまり読まないですし、女の嫉妬や怨嗟の話は苦手なのだがこの作品は非常に読みやすかった。ラストの衝撃的な落ちが有名な作品だが個人的にはフジコの転落を描いたジェットコースターのような中盤の展開が良かった。

[オコチャさんの感想 · 2022年10月4日]

言葉が悪いですが、読んでいて胸糞悪いですね。
作中の人物たちが、みんなおかしいと言うか、ズレてる感じはずっとあって…
むしろフジコの気持ちに共感すら覚えてしまうことも…

ラストは思わず、唸ってしまいました。
最高に気分が悪く、最高にエンターテイメントでした、、

[みそさんの感想 · 2021年7月24日]

これは本当に面白かった！一気に読めてしまった！

背景もありきのサイコパスね、なるほど、とフジコの話だけでも面白かったのに【あとがき】ですよ。
より人の怖さを感じることができて最後の最後まで面白かった！

ドラマは1話だけかな？すこーし観て辞めちゃったけどやっぱり原作ですよね。
大満足の作品でした。

[春谷（はるや）さんの感想 · 2021年7月17日]

昔に読んで面白かった記憶があります。
また読みたい！
再読したら感想を書きます。

著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」