サラダ記念日

著者 :
  • 河出書房新社
3.79
  • (66)
  • (69)
  • (101)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 700
感想 : 90
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309004709

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 短歌好きで、いろいろ集めて、読んできたけど、
    なんか、ようやく、本当のところの良さがこの本でわかった気がする、すごいなあ、名作で良作です。

    文字を目で追って、頭の中で短歌の音と一緒に読んでみて、無駄を限りなく削ぎ落として伝えてくるものに、胸がぎゅーとなって、素敵だなあってしみじみなる。

    思い出はミックスベジタブルのよう
    けれど解凍してはいけない

  • めちゃめちゃよかった。
    有名な表題のサラダ記念日の歌も、恋愛の歌も、日常の歌も。
    読むとその時の万智さんの心情がすっと入ってくる感じ。

    どうしてこんなにきれいに31音にまとめられるんだろう。

    今作は俵万智さん20代前半の作品だったから、
    次は今の私と同じくらいの歳に作られた作品を読みたいと思った。

  • 2023.12.26

  • 失恋には、もってこいの詩集


    男というボトルをキープすることの期限が切れて今日は快晴

    ハンバーガーショップの席を立ち上がるように男を捨ててしまおう


    君を待つことなくなりて快晴の土曜も雨の火曜も同じ


    わからないけれどたのしいならばいいともおもえないだあれあなたは


    俵さんの詩には、シーンがはっきり見えてきたり、微妙な心持ちが、伝わってくる。
    ショートムービー見てるみたい。アングルとか色とか、絶妙なショートムービー。

    あぁ、好きだわ俵さん。
    図書館で借りたけど、これは一冊持っていた方がいいと思う。買ってしまおう。

  •  俵万智さんの代表作。31字で物語が立ち上がってくる短歌が、素養はないのだけどとっても好き。

  • 今回、歌のあたまに独断的に印をつけてみた。大好きは”5”あまり好きではないもの順に4~1まで。

    恋愛歌はやはり苦手。じゃ、俵万智を読む資格なしか。

    しかし、こんなのもある。
    「選択肢2つ抱えて大の字になれば左右対称の我」
    そんな時ってある。決められないのだ、たったの二択なのに。

    「脇腹に規則正しく打つ杭のゆくえも知らぬドラムの響き」
    打楽器の響きが脇腹にリズムを刻む。意識してバンドの音楽を聞いていると楽曲の要なのだ。その音たち何処へ行くのだろう。

  • やっと読めた。今ある短歌ブーム(?)の先頭を走っているような本だと思っているので、ずっと読みたかった。こんなにもすらすらと恋愛のことだけを書いていいの?とちょっとびっくりするくらい恋愛にまっすぐむきあった歌集。すごい。そして万智さん、サザンすきだなあ。「嫁さんになれよだなんて缶チューハイ2本で言ってしまっていいの」とか、響きとか語感、好きです。さらっと読めました。

  • 「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」

    自分の誕生日がサラダ記念日と知って読んでみました。

    皆さんが知ってる記念日が自分の誕生日でちょっと誇らしいです。

  • 短歌に興味を持ち始めたので歌集を探していた時に見つけた。

    見つけたと言っても、国語の教科書にも載っているような、かの有名な歌集なので、
    どちらかというと、おお、これが本物のサラダ記念日か、みたいな気持ちだった。

    280万部も売れたという超ベストセラー歌集なので、いくつか知っている歌もある分馴染みやすいと思う。

    俵万智が20歳〜24歳くらいまでに詠んだ短歌たちなので、若い女性の感性が溢れる内容。
    でも同じような年頃に、同じ景色を見ていても、私にはこれを同じように切り取れるかなぁ、と、思ってしまう。

    短歌にならなければなんてことない日、で過ぎてしまう日常を丁寧にスナップしていったような歌集だった。

  • 1987年5月8日に出版された、著者の処女歌集です。
    久しぶりに読みたくなって、図書館で借りて読みました。
    20~24歳の頃の短歌から430余首を選んだ、とのことで、若々しい恋の歌がいっぱいです。

    ちなみに、借りた本には「1990年7月10日 372版発行」って書かれていて、ビックリしました。

全90件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1987年の第1歌集《サラダ記念日》はベストセラー。歌集に《かぜのてのひら》《チョコレート革命》《プーさんの鼻》《オレがマリオ》《未来のサイズ》《アボカドの種》、評伝《牧水の恋》、エッセイ《青の国、うたの国》など。2022年、短歌の裾野を広げた功績から朝日賞を受賞。読売歌壇選者のほか、宮崎で毎年開催される高校生の「牧水・短歌甲子園」審査員もつとめる。

「2023年 『旅の人、島の人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

俵万智の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
金原 ひとみ
ヘミングウェイ
宮部みゆき
ヘルマン ヘッセ
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×