人のセックスを笑うな (河出文庫 や 17-1)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309408149

感想・レビュー・書評

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  • 早朝(3:40頃)に目を覚まして「ライ麦畑でつかまえて」の残りを読み終えたのが5:00だったか。その後に勢いつけようと思い、「読み易そうな奴、読み易そうな奴」と手に取った。6:05に読み終えた。読み易かった。今の時代の言葉ということもあり、読みながら脳味噌によく馴染む感じがした。然し好きかと問われたら「いや」と答える。ときめきを感じなかった。

    多分中学生の頃に一度読んだ筈だ。又しても心に残りそうにない。ユリと同じ39歳の時に読んだら又感じ変わるかしら。

  • 恋は盲目とはよく言ったもので、冷静になると馬鹿馬鹿しくなったり、自分で自分が恥ずかしくなってしまうこともある。

    でも決して滑稽なことではないんだよな、と思わせてくれる、そんな作品。

  • 倉橋由美子『大人のための残酷童話』の解説に「おとぎ話は平凡な主人公が奇妙な世界を冒険するから面白い。それに比べて現代小説はつまらない。異常な主人公が退屈な世界で何をしようというのか。」というようなくだりがあった。

    少し変わっていると言えなくもない主人公。特に修羅場もなく淡々と進む世界。薄い話と言われるとそうだと思う。繊細な気持ちを丁寧に散りばめた話と言われても同意できる。

    ドラマもなく、主義主張もなく、怒りも憎しみも熱さも覚悟も愛もない。「切ない」という言葉がぴったりなのだが、恋の終わりの寂しさなのか、熱くなることがイタく、恥ずかしく、見苦しくなった時代に、辺りの様子をうかがいながら、目立ち過ぎないよう、埋もれないように生きていかなければならなくなってしまった世代への同情なのか。

  • 専門大美術大生と講師の不倫の話
    40代の化粧っけのない『ゆりちゃん』と呼ばれる人とアトリエでセックスをする
    何もできないゆりちゃんにかわって色々してあげたりする。結局関係は、旦那とゆりちゃんが海外に1ヶ月旅行に行くってなって関係は、おわる。料理のうまい熊さんみたいな旦那さんは、すごくいい人でご飯にこの主人公を誘ったりする。なんか、こういう関係って男の子が本気になってガムシャラになってかわいい

  • すぐに読みきれる。
    タイトルにインパクトがありすぎるから
    内容に少々期待を込めすぎたかもしれない…。

    リアルってこうだよなあとも思う。
    好きになってしまった人に相手がいるだけの話なのだ。
    好きになってしまったらもう止められないのだ。
    誰かと自分は傷つくけれど。

  • 他の作品はいくつか読んでいたのだがこちらも手に取ってみた。
    さらさらと透明感のある文章で最後まで読めたがとても感情が動かされた。
    なぜミャンマー。

  • 2018.1.19-
    山崎ナオコーラさん、初読み。
    すごくすごく、サラサラとしたお話でした。どうしようもない感じが、いとおしくて痛くてピリピリした。
    夢を見てしまいそう。。

  • 非常にソフトアンドウェットな作品でした。
    キーワードは「湿っている」
    なに一つ女性がなにを考えているかわからないまま。わずかな渇きと湿りだけ察する。話も、渇きと湿りという二つの気配を明確に描き出すものの、人間の心理や背景とかは明らかにされることはない。
    そう、現実世界には回想もなければ、自分語りもない。はたから見ればドラマチックですらない。ただ湿りと渇きのコントラストしかない。

  • 19歳の俺と39歳のユリとの恋愛ものがたり。淡々と話が綴られててとても読みやすかった。2人が惹かれあってから離れてしまうまでの心の具合の描き方が絶妙な感じ。これ以上詳しくてもこれ以上曖昧でもダメで、これ位が丁度いいのかな〜と。
    短編の虫歯と優しさも良かった。

  • 理解するのではなく、受け容れる、ということを考える。

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著者プロフィール

1978年生まれ。「人のセックスを笑うな」で2004年にデビュー。著書に『カツラ美容室別室』(河出書房新社)、『論理と感性は相反しない』(講談社)、『長い終わりが始まる』(講談社)、『この世は二人組ではできあがらない』(新潮社)、『昼田とハッコウ』(講談社)などがある。

「2019年 『ベランダ園芸で考えたこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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