人のセックスを笑うな (河出文庫 や 17-1)

著者 : 山崎ナオコーラ

• 河出書房新社 (2006年10月5日発売)

感想・レビュー・書評

[usotaro08さんの感想 · 2017年3月6日]

映画とは違う部分がたくさんあったけど、映画も好きだし原作も好きです
原作より映画のみるめの方が普通の男の子って感じだったかな
言葉の紡ぎ方が好きです

[asammmiさんの感想 · 2017年1月18日]

自分勝手だなあ、って思うのに魅力的。
男性と女性、恋愛が終わった後の心理は、全然違うのかもしれない。

[nrksndさんの感想 · 2017年1月17日]

「自分が楽しければ相手も楽しいと信じること。絵と同じ」

セックスの描写が多いはずなのに、全く生々しさがない。淡々と起きた事実を読んでいく感じ。感情とか推測とか余計な描写がない。なのにすごく「リアル」に感じさせるところがこの作品のすごいところだと思う。上手くはいえないけど、ふわふわ漂う空気のように、離れてはくっつき、また離れる、そんなかんじ。

[korokoroさんの感想 · 2017年1月8日]

文章がとてもきれいで、クレヨンで描いたかの様な優しい雰囲気に引き込まれてしまいました。

"寂しさというものは、無理に解消しようとしないで、じっと抱えて過ごしていこう。この寂しさやストレスはかわいがってお供にする…"

みるめくんの切ない想いに胸が締め付けられ…
健気な彼にエールを送りたいです！

[初さんの感想 · 2016年11月24日]

ナオコ、直子、尚子。解説。日本文学の根底に「なおこ」は深淵をみる。


10年前が初版だったと気付いて2回目に読み直した。

1時間半程度で読み切れる。もう1本短編付き。リズミカルでセンスのある文面と、女性作家の描く19歳の少年は、この世のどこにも存在しないような空想上の雲のよう。


ユリが永作博美なのは美化されすぎだと感じる。背が低く、おなかはたぷんとした肉付きの良さ、笑うと目じりに皺が寄る。
どれも永作さんのイメージに遠いのと、ユリが美し過ぎない、年相応の39歳だからこその味だと勝手に思っていたから、そこだけ残念。

[urushinomayumiさんの感想 · 2016年11月13日]

映画版を見ていて、小説を読みたくなった。
ものすごく読みやすく、1時間あれば全部読めてしまうほどシンプルな小説。
描画やセリフは簡単なのに
温度や感情の動きを自分なりに解釈してしまう。
これは人によって感じるところは全然異なるんだろうな。

[pernodabsintheさんの感想 · 2016年11月3日]

恋愛の感情をリアルに描いている。

[radio24kmさんの感想 · 2016年10月10日]

久々に読み直したけど、この小説やっぱり好き・・・！多くの人が体験するかもしれない恋愛の終わりが素直に書かれて印象があるのと、全てを描写しないセンス好き！ロマンチックじゃないところがすごくロマンチックにも感じたなぁ・・・！

[NeoBananaさんの感想 · 2016年9月3日]

タイトルはアレだが、とても読みやすい作品。その分、3日経てば内容は忘れてしまう。

[gdgd3さんの感想 · 2016年7月30日]

映画を先に見ていて、とてもすきな映画なので読んだ。映画もよかったけど、小説もとてもよかった。
恋をしているときというのは、とても幸せで切ない。
二編目の「虫歯と優しさ」もよかった。インマイライフがぴったりで、聞いてから読み進めました。
この人は切なさを描くのがうまいね。

著者プロフィール

1978年生まれ。「人のセックスを笑うな」で2004年にデビュー。著書に『カツラ美容室別室』（河出書房新社）、『論理と感性は相反しない』（講談社）、『長い終わりが始まる』（講談社）、『この世は二人組ではできあがらない』（新潮社）、『昼田とハッコウ』（講談社）などがある。

「2019年 『ベランダ園芸で考えたこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」