「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036027

感想・レビュー・書評

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  • 論理的な事務ミスへの取り組みを分かりやすく説明しております!
    ミスの多い方、ミスの多い組織に所属してる方、色々な知見が得られると思うので、是非手に取ってみてください!

    しなくて済む方法を考える。
    手順を変える。
    道具、装置を変える。
    やり直しが効くようにする。
    致命傷にならないための備えを講じる。
    問題を逆手に取る。
    どれを選択するかはリスクによって決める。リスクは頻度と被害規模の掛け算。

    防ぐために必要な能力。
    異常検知力、やり直しがきく範囲で、異常に気付くチャンスを与えることが、ミス対策の最大の要点。
    異常源逆探知力、
    作業確実実行力、

    ミスに学ぶのでなく、人に教えている時に学ぶ

  • どうすればミスが防げるかを専門家の視点で事例とともに述べた本。
    ミスが起こりやすい事象とその対応方法が説明されている。
    How to が多かった部分もあり、参考とするために利用するためにはいいかも。

  • 群馬県の県庁所在地は、「タカサキ」でしょうか「タカザキ」でしょうか?
    正解はどちらでもない。答えは前橋市。
    このように人は先入観で容易に間違える。
    なぜ間違えるかというとこの例にわかるようにバカだからではなく実際には、それとは逆で、「人間の知恵が働きすぎたため、その副作用で間違える。

    幸せな家庭はどれも似ているが、不幸な家庭はそれぞれの形で不幸である。(トルストイ)。
    失敗への道は様々ありえるが、成功への道は一つしかない。(アリストテレス)
    一般的に、ものごとの正しいやり方は一つ、あるいはごく少数しかありませんが、間違いの種類は様々ありえる。
    これがミスを減らすのが難しい原因。

    また、ある種の解決策は、しばしば隠れていた別の問題を引き起こす。「ライトついてますか」という本があったが。
    だから一番いいのは「しなくて済む方法を考える」ことだ。
    これならば事務ミスがおきない。

    廃止案は問題解決の基本です。作業そのものを廃止すれば、そこにおけるミスの可能性もゼロになる。

    そしてリスクが高い問題に対しては、たとえコストがかかっても抜本的対策を選ぶべき、
    異常検知のために最も理想的な名前の付け方は、名が体を表すこと、すなわち〝名詮自性〟であることです。 「天ぷらうどん」は、実際に天ぷらが載っているので名詮自性ですが、「きつねうどん」はそうではありません。
    だからネーミングがきわめて重要。

    作業確実実行力は低くとも、異常検知力さえ整っていれば、事件は防げます。それゆえ、達人に見習うなら、その作業確実実行力だけに注目するのではなく、異常検知の技も観察するべきです。

    やり忘れの元凶である「揃い待ち合流」を避ける
    弓道や茶道といった作法では、手順が一本道に固定
    料理の「さしすせそ」も因果律――手順の前後の相性を見る

    そして会社には膨大な書式レイアウトがある。これがが事務の能率を支配する。
    揃い待ち合流にならないようにする。

  • そもそもやらない、という対策がとても好きです。

  • 実際の事務ミス対策は5章から。期待したほど具体的ではなかった。各々の対策について深掘りしてもらいたかったが、新書なので仕方なしか。

  • 仕事でのミスをなくそうと思い手に取った。これ読んでミスの根本を突き詰めていっていたら、自分の仕事に取り組む姿勢を見つめ直すことになった。年末にいい本と出会えた。

  • ミスだらけの私といたしましては、・・・。
    ホッとしたあとは注意力がなくなる。仕事の終わりまで達成感を保留する仕掛けづくりの必要性155p
    能力の副作用としてのミスp27
    慎重を要する作業では沈黙を守り気を散らさないp44
    仕事の構造を絵解きにするp170
    まとめるのは表がいい
    個別の物体や場所 対象物に直接書き込むか貼る
    個別の仕事(todo)タイムアラーム月の個人用メモ帳
    特定の仕事だけに限らない共通情報共通規則 職業用手帳や必携ハンドブックに記入

  • より実践的な「失敗学」という感じです。ただ確実に作業をやっていればいい時代ではなくなったという指摘には「なるほど」と思いましたが…なかなか大変な世の中になったものです。

  • 事務ミスを防ぐための参考書として読んでみる。グッドデザインのレイアウトの例が実際に使える。

  • 事務ミスが防ぐ方法が、整理されている。

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著者プロフィール

1972年神奈川県生まれ。国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 副連携室長。中央大学大学院 客員教授。内閣府消費者安全調査委員会専門委員などを兼務。専門は、ヒューマンエラー(人間の間違い)、安全工学、認知心理学。カリフォルニア大学サンタバーバラ校への交換留学を経て、東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。著書に『「事務ミス」をナメるな!』『「マニュアル」をナメるな!』(ともに光文社新書)、『ヒューマンエラーを防ぐ知恵』『防げ! 現場のヒューマンエラー』(ともに朝日文庫)、『多様性工学』(日科技連出版)など。

「2023年 『テストに強い人は知っている ミスを味方にする方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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