クロスファイア(上) (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334733704

感想・レビュー・書評

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  • 48
    2015/06/02

  • 出だしから何の話やら?と思ってたら、主人公がどんどん人を殺していく・・・
    自分の信念に従って、悪者に限定して、、、なんだけど、どうも殺しの割合が多く、なんだか心臓に悪かったですw

    主人公は火炎放射器のように火を自在に操ることができる超能力者。
    両親には愛されたけれど、小さい時から一定の友達もなく、常に孤独だった。
    そんな主人公の切ないお話。

  • 再読。以前読んだのは記憶に無いほど遥か昔。読んだかどうかも定かじゃなかったけど、読んでみたら、細かなエピソードは意外と覚えがあった。でも大筋を覚えてないので先を読むのが楽しみ。しかし淳子、容赦無さすぎ。これだけ読んでると、淳子の動機が根拠不足な感じがする。燔祭も読んだはずだけど記憶に無いので読み返さねば。昔読んだ時には浅羽が超怖いと思った覚えがあるけれど、今回はそうでもなかった。淳子の行動に爽快感も覚えないし、自分の感じ方が変わったのかな。さあ、下巻読もう。

  • 『鳩笛草』収録の「燔祭」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4334071538の後日譚あるいは発展形。
    読んでなくても大丈夫だけど読んでおいたほうが面白い。
    上下あわせて再読。
    次は『R.P.G.』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/408747349X

    主人公は念力発火能力の持ち主。
    この恐ろしい力を正しく使わなければいけないと心得て、法の手から逃れた極悪人を処刑する。
    という筋が見える前から主人公が殺る気満々でちょっと怖い。
    でも燔祭を先に読むと納得がいく。燔祭を読んでいなくても先に進めば理解できる。

    人がばんばん死ぬ。罪のない人ほどむごく死ぬ。
    主人公は危うくてピュアで不器用で悲しい。
    だからサブ主人公のちか子のまっとうさに苛つき、ほっとする。
    先行きに「これしかないのか?」と「これしかないよな」の両方を感じた。
    この人にはこれしかないけれど、こういう人にこれしかないわけじゃないと、未来に希望を残してあるのが救い。


    元の出版が1998年だけに、古さが新鮮。
    パソコンや携帯が普及する過渡期だったんだなあ。

    気になるところがちらほらある。
    「三階分の吹き抜け」や「父母の死に方」がかぶっている。(ちょっと気になる)
    「神戸で単身赴任」の夫が「お湯も沸かせない」し普通に帰宅している。(結構気になる)
    「20年前に小学2年生」と「現在25歳」が「同じくらいの年齢」。(すごく気になる)
    二十代半ばなら「ほぼ同年齢」だけど、5歳と2年生は同じくらいには見えない。長身の5歳でも「小柄な2年生」には見えないと思う。
    などは比較的どうでもいい部分。

    気持ちの上で気になるのは
    ステレオタイプな「女の子の幸せ」「シンデレラストーリー」的なものが陳腐に感じられること。あえての陳腐な気もするが残念。
    それと、被害者遺族に復讐を望ませる圧力に通じてしまいそうな「当たり前」を危うく感じる。
    復讐を望まないのは故人への冒涜ではないし、悼む気持ちがないからでもないのだと、肯定をいれて欲しかった。

  • 2014.08.19

  • 面白い。

  • 下巻にて。

  • う~ん、これがおもしろいのかなぁ・・・

  • 再読。結末を知っていて読むには、気が重すぎる。警察が捕えることのできない犯罪者を野放しにできないという正義感と、自分がコントロールできると思っていた力が暴走し始めることに対する戸惑いの間で揺れる主人公の心の動きが切ない。結末を知っているからなお切ない。そして下巻へ。

  • ファイア

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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