- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334733704
感想・レビュー・書評
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2015/06/02詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
出だしから何の話やら?と思ってたら、主人公がどんどん人を殺していく・・・
自分の信念に従って、悪者に限定して、、、なんだけど、どうも殺しの割合が多く、なんだか心臓に悪かったですw
主人公は火炎放射器のように火を自在に操ることができる超能力者。
両親には愛されたけれど、小さい時から一定の友達もなく、常に孤独だった。
そんな主人公の切ないお話。 -
『鳩笛草』収録の「燔祭」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4334071538の後日譚あるいは発展形。
読んでなくても大丈夫だけど読んでおいたほうが面白い。
上下あわせて再読。
次は『R.P.G.』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/408747349X
主人公は念力発火能力の持ち主。
この恐ろしい力を正しく使わなければいけないと心得て、法の手から逃れた極悪人を処刑する。
という筋が見える前から主人公が殺る気満々でちょっと怖い。
でも燔祭を先に読むと納得がいく。燔祭を読んでいなくても先に進めば理解できる。
人がばんばん死ぬ。罪のない人ほどむごく死ぬ。
主人公は危うくてピュアで不器用で悲しい。
だからサブ主人公のちか子のまっとうさに苛つき、ほっとする。
先行きに「これしかないのか?」と「これしかないよな」の両方を感じた。
この人にはこれしかないけれど、こういう人にこれしかないわけじゃないと、未来に希望を残してあるのが救い。
元の出版が1998年だけに、古さが新鮮。
パソコンや携帯が普及する過渡期だったんだなあ。
気になるところがちらほらある。
「三階分の吹き抜け」や「父母の死に方」がかぶっている。(ちょっと気になる)
「神戸で単身赴任」の夫が「お湯も沸かせない」し普通に帰宅している。(結構気になる)
「20年前に小学2年生」と「現在25歳」が「同じくらいの年齢」。(すごく気になる)
二十代半ばなら「ほぼ同年齢」だけど、5歳と2年生は同じくらいには見えない。長身の5歳でも「小柄な2年生」には見えないと思う。
などは比較的どうでもいい部分。
気持ちの上で気になるのは
ステレオタイプな「女の子の幸せ」「シンデレラストーリー」的なものが陳腐に感じられること。あえての陳腐な気もするが残念。
それと、被害者遺族に復讐を望ませる圧力に通じてしまいそうな「当たり前」を危うく感じる。
復讐を望まないのは故人への冒涜ではないし、悼む気持ちがないからでもないのだと、肯定をいれて欲しかった。 -
2014.08.19
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面白い。
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下巻にて。
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う~ん、これがおもしろいのかなぁ・・・
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ファイア