成功のコンセプト

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344013926

作品紹介・あらすじ

楽天急成長の秘訣はここにある。

感想・レビュー・書評

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  • 日本各地の産業、商店街を盛り上げようというところに特に共感。ゴールが見えているなら、間のプロセスは問わず進めるだけだと思う。スピードが成功への重要ファクターになることを痛感。

  • 長く使われてるのは凄い

  • 楽天の三木谷社長が、創業時から掲げているという5つの成功のコンセプトを解説するとともに、楽天の成長の軌跡を振り返っている一冊。

    先日、「カンブリア宮殿」(テレビ東京)に三木谷社長が出演していたのをたまたま見た。そこで、楽天の成功の秘訣として挙げられていたのが以下の4つ。

    ・ITビジネスはスピードが命 大きな会社では難しい
    ・社員1人1人が経営者意識を持つことが大切
    ・会議は説明の場ではない ”決定”の場だ
    ・失敗を失敗だと思わない 逆に学べる事がある

    で、少し興味を持っていたところに、電車の待ち時間に立ち寄った本屋でこの本を見かけたので、買って読んでみた。

    本書で挙げられている成功のコンセプトは以下の5つ。

    1)常に改善、常に前進
    2)Professionalismの徹底
    3)仮説→実行→検証→仕組化
    4)顧客満足度の最大化
    5)スピード!!スピード!!スピード!!

    ぱっと見ただけでも主張がイメージできるが、読んでみると大体その通り。目新しいことは言っているわけではないが、どれも重要なポイントを押さえている。インターネット上の魚屋の話など、説得力に欠けるところもなくはないが、概ね賛同できる。当たり前のことをきちんとやってきたからこそ、今日の楽天があるということか。

    楽天が大きな会社になってきて、台湾に進出するなどいよいよ世界に打って出ようというこれから、三木谷社長が自身の言う戦争型ビジネスをどうハンドリングしていくのか楽しみになってきた。

  • 成功のコンセプト
    楽天の三木谷社長のビジネスに対する考え方が纏められています。

    成功のコンセプトとは以下の5つ。

    ・常に改善、常に前進
    ・Professionalismの徹底
    ・仮説→実行→検証→仕組化
    ・顧客満足の最大化
    ・スピード!! スピード!! スピード!!

    もっとも重要なのはスピードらしいです。

    どれも当たり前と言えば当たり前のことですが、大事なのはとにかく実践を徹底すること、そして、コンセプトを社内で共有できていることです。

  • 楽天創業時の話しとそこに至るための成功のための5つのコンセプトが書かれている。
    帯に書かれている以下文章が印象に残る

    哲学を持ち、真摯に、誠実に取り組むこと。これまでも。そして、これからもそれを決して忘れない。

  • 成長し続けることを知りたくて読書。

    今や日本を代表する企業へと成長した楽天。私も楽天市場以外にもクレジットカードや銀行、トラベルなどを利用している。

    著者の発言は、たまに見ることはあるが、著書は初めてだと記憶している。かつての渡邉美樹さんがそうしたように出版することは企業出版にもなるからドンドン出せばいいと思う。参考になる人は少なくないはずだ。

    著者は阪神大震災を契機に起業することを考えたとどこかで読んだことがある。

    楽天は97年創業らしいので今年20年となる。思い出すと創業時の楽天が話題になった記憶もなければ利用した人を聞いたこもない。私自身が初めて知って、利用したのはずっと後になってからだと思う。

    グーグルがダーウィニアン・アプローチと呼ばれるのに対して、楽天は、改善を繰り返し成長するという。著者は、これを改善モデルと呼び、MSに近いと紹介する。

    成長モデルは、スタートはゆっくり、耐え抜いて、コツコツと継続するとあるときに曲線線を描き急成長する。

    本書は、特に変わったことも、独自の方法も紹介していない。極々成功するための王道を紹介している。

    比較するのは昨日の自分。1日1%成長するば1年で37倍になる。複利の法則を信じて常に反省し、ぼんやりとしているかもしれないが1年後、5年後の自分や会社の姿をイメージしつつ改善を重ねてきた著者の姿を感じることができる。

    現状に言い訳して満足するのではなく、常に何が何でも実現するんだと考え行動し続ける。そうすれば、どうすれば実現するのかアイディアや解決策が浮かぶ。

    成功はアイディアだ。

    Best effort basisではなく、Get things doneで。

    自分との約束を徹底的に守る。

    読書時間:約40分

  • 第一章
    世の中は天才ばかりではないけれども
    改善は誰にでもできる
    そして日々改善を続けていけば
    どんな巨大な目標だって
    いつかは達成できる
    つまり改善は
    凡人を天才にする方法なのだ

    日々の改善はつまり足元をみつめること
    自分がどこへ向かうべきか考えながら
    日々改善を続けていく(p43)

    自己否定という
    ネガティブな言葉のように感じるかもしれない
    自己愛を否定する
    愛着を捨てる勇気
    どんなに順調でも改善する部分はどこかにある
    改善するために
    まず目標を決める

    『best effort basics』
    現状に満足
    ここまでやったんだからいいんじゃないかと
    自分に言い訳

    『get thing done』
    ありとあらゆる手段を使って
    何が何でも達成する
    不可能な目標を可能にして
    仕事の質はどんどん高まる
    一段ずつ上がるようにして人は成長する

    楽天の場合
    ある一定の店舗を超えたら
    出店料+手数料をもらうようにした
    楽天の将来のため
    さらに出店者の利益のため
    会社を大きくする


    第二章
    仕事を遊びにする
    楽しいこともあるし悔しいこともあるけど
    ひっくるめて
    次々に出現するハードルを
    クリアしていく
    経験をしていくと、
    それ以上に面白いことはない

    仕事以外に人生の喜びはいくらだってある
    けれど
    仕事する以上に
    そこまでやらなければ楽しくない
    人は誰のためでもなく
    自分の喜びのためにすべきだ

    第三章
    仮説→実行→検証→仕組化
    そうやって機能を高めていく

    スピードを上げて
    仕事の質も喜びに変わってくる


    第四章
    顧客満足
    現代では買い物は経験であるエンターテインメント

  • 成功者が後付けの理屈で喋る自慢話ってのは飲み会の席で聞くとうざくて仕方ないですが、たまに、本で読みたくなります。騙されないぞ!って気持ちを持ち続けるために必要なのかもしれません。

  • ここまで大きく成長した企業の社長になるような人は、やはりどこか人とは違うことをしている。
    また、当たり前のことを当たり前のようにやっている。
    チャレンジしないと成功はない。清掃は自分がやって当たり前。
    それらのことができるからこそ成功するのだろう。
    まさに成功のために必要なことが書かれている。

  • 楽天の三木谷さんが楽天の創設から現在に至るまで、大事にしていることが詰まった1冊であった。

    「仮説を立て、実行し、改善していくこと」
    「顧客満足度を忘れないようにすること」
    「スピード!スピード!スピード!」

    この3点は個人的にも基礎であると同時に、
    非常に重要なことであると感じている。
    また、本書ではインターネットの可能性についても言及している箇所が非常に多く、その点でも勉強になった。
    IT企業やベンチャー企業に身を置いている方は非常に共感できるのではないだろうか。

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著者プロフィール

三木谷浩史(みきたに・ひろし)
1965年神戸市生まれ。88年一橋大学卒業後、日本興業銀行に入行。93年ハーバード大学にてMBA取得。興銀を退職後、96年クリムゾングループを設立。97年2月エム・ディー・エム(現・楽天)設立、代表取締役就任。同年5月インターネット・ショッピングモール「楽天市場」を開設。2000年には日本証券業協会へ株式を店頭登録(ジャスダック上場)。04年にJリーグ・ヴィッセル神戸のオーナーに就任。同年、50年ぶりの新規球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)誕生となるプロ野球界に参入。11年より東京フィルハーモニー交響楽団理事長も務める。現在、楽天株式会社代表取締役会長兼社長。

「2014年 『楽天流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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