成功の法則92ヶ条

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016897

感想・レビュー・書評

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  • 楽天ビジネスをしているので創業者のマインドを知りたくて読書。

    『成功のコンセプト』の続編のような位置づけで、前書を詳しく説明するような内容になっている。

    楽天は改善に改善を重ね積み上げるようにして成長している。楽天市場の出店者視点で見ると、内部システムがまさにそれである。正直、使い勝手は悪い。例えるなら、増築を続けた新宿駅のような複雑ささえ感じさせる。

    それでも日本企業である楽天の存在は大きい。実際に商品も売れる。

    やってみてダメなら一度立ち止まって都度修正。

    ビジネスを客観視して「なぜ」を3回ぶつけて考え考え成長させていく。

    商人は自己顕示欲や不要なプライドはまったく必要ない。ただ謙虚に学び続けて正しい王道への歩を愚直に進める現実的な時間へ集中することこそが商人マインド。

    夢中になれるビジネスは生きがいを感じるし何よりも人生を豊かにするという著者の思いが伝わってくる。

    読書時間:約35分

  • BBT 池田穣
    −★【ビジネス書評】 成功者になろう!★−

    ネットオフアマゾン店
    -- 本日の一冊 --

    -- 成功の法則92ヶ条 三木谷浩史 --



    言わずと知れた楽天会長兼社長、三木谷浩史さんが仕事論、人生論、成功論を詳細に語った一冊です。



    10年前は社員数が10人にも満たなかった楽天ですが、現在は社員数5000人を超え、楽天グループとしても日本を代表するような企業へと成長してきました。

    その成長の背景にある一経営者として、そして人間としての原理原則が詳細に記されており、ビジネスマンとして成長・成功したいと日々努力している方には現状突破のヒントとなる考え方が満載です。

    具体的に語られているビジネスに対する姿勢や目標達成方法、自分をワンランク上に引き上げる考え方などはかなり共感することができました。



    その他、人材論や組織論、そして常に勝ち続けるための経営論もしっかりとカバーされており、経営者としてどう考えていくべきかという点も大変参考になります。

    三木谷さんの見識の広さや頭脳明晰さ、そしてなによりも行間から読み取れるビジネスに対する情熱に圧倒されるとともに非常に勇気づけられます。

    自分の原理原則や志をしっかりと持ち、ブレずに行動していくことの大切さ、そして、絶対に目標を達成するために今このときにできることを精一杯やるという地に足のついた行動規範、全体を俯瞰し物事を考える重要性は是非とも習慣にしたい考え方だと思います。



    ワンランク上を目指すビジネスパーソン必見の一冊です。




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    ★本日の共感★


    ・夢を具体的な目標に組み立て直し、その目標を達成するには具体的に何をしなければならないかを考え抜き、そしてその考え抜いたことを実際にひとつずつ成し遂げていく。自分の持っているすべての能力、才能も体力も忍耐力も何もかも、すべてをかけてそのことに取り組む

    ・本気になって勉強すれば、自分を変えることができる。自分が変われば、仕事はもっと楽しくなる。楽しくなるから、さらに勉強する。その循環を自分の中につくり上げることができた人は、社会人になってからも大きく成長していく。そして、どんな分野であろうとも、必ず大きな仕事を成し遂げる

    ・世界は広い。どこまで進んでも、自分より優れた人が必ずいる。努力することに疲れたら、いつも自分より努力している人がいることを思い出すことだ。そして、より大きな努力の向こう側には、より大きな喜びが待っている

    ・やると決めたらすぐやる。後回しにはしない。後回しにすることは、やらないのと同じことだと割り切ろう。つまり、やるかやらないかの判断をその場で下してしまうのだ。そうすれば、仕事が溜まるこということがない。その結果として、いつも自分の直面している問題に、全力で取り組むことができる

    ・成長の努力を続けた人間と、それをしなかった人間の差は、残酷なくらいはっきりしている。成長できる環境があれば、仕事の業績を上げるためにも、自分の能力を高めることがいかに有効かに気づくはずだ。それに気づけない人間は、淘汰される



    ・「あいつに任せておけば間違いない。あいつがやって駄目ならもう仕方がない」会社員なら、周囲の仲間からそういわれるような存在になることを目指すべきだ

    ・神はその人に背負えるだけの荷物しか背負わせない、という言葉がある。どんな壁に直面しようと、自分の目の前に出現したからには、その壁は乗り越えられるのだ。何よりも重要なのは、どんな困難な目標であろうと、自分は絶対にそれを達成できると信じて、ありとあらゆる努力を重ねることだ。不可能に思えることを、知恵と工夫で可能にする。それほど、面白いことはないし、だからこそ僕はビジネスに夢中になる

    ・完璧に仕事をやり遂げた、これでこの仕事は完成したと思っても、そこで終わりにしてはいけない。そこから、さらに上乗せする。たくさんは積み上げられないはずだ。なにしろ、やれることはすべてやってあるのだから。それでも満足せずに、何かを積み上げる。0.5%でいいから積み上げる。僅かな差であっても、限界の上に積んだ0.5%は、決定的に大きな差になる。なぜなら、その僅かの差を敏感に感じ取ってしまうのが、人間の感性というものの性質だからだ

    ・Never too late 人生に遅すぎるということはない。今この瞬間から始めれば、この世に不可能ということはない




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    ◆◆◆◆今日の質問◆◆◆◆

    あなたは、成功するために日々どのような行動をしていますか?



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    ★★★★こんな方におすすめ★★★★

    ○成長したいビジネスパーソン
    ○情熱をもって働きたい方
    ○仕事でどうすれば成功できるのか悩んでいる方

    とっつきやすさ
    ☆☆☆☆☆
    必読度
    ☆☆☆☆☆
    総合評価
    ☆☆☆☆☆

  • この本を読んで、三木谷さんへの印象が180度変わった。もともとは、ビジネス・モデルありきのストラテジストだと思っていたが、実際には、実施、実行を重んじるタイプの経営者らしい。

  • 再読してみる。

    この通りできれば、相当強い組織にできる。


    競争優位の必要条件というか、大前提でしかないが、これなくして、だ。

  • 楽天の代表取締役三木谷浩史氏の自身の考えるの成功の
    メソッドを書いた一冊。

    氏の著書は以前に何冊か読んだことがあるのですが、本書では氏の考えに特化して書かれており、以前読んだ著書と同じように刺激を受けると共に、改めて栄枯盛衰の激しいネットの世界で第一線として確固たる地位を築いてきた理由を感じた一冊でもありました。

    本書では仕組み化、スピード、努力、グローバルに物事を捉えるの4つについて氏からのメッセージとして強く感じました。
    仕事の仕方や考えをとってもどのようにしていくかということで結果は大きく変わること、そしてそれは一朝一夕では成し得ないことで、継続的に努力することが大切であるということを感じました。

    金言が満載でひとつの項目が4ページで書かれており、気になったところから読むことができ、スピード感をもって読めたことはとてもよく感じました。
    本書で学んだことを実践して、氏のような一歩抜きん出た存在になれればと感じた一冊だと感じました。

  • 社会で起きていることや、自分の現在の立ち位置など、すべてのものを客観的かつ冷静に理解し、集団的な意思決定とは別に、いつでも自分の判断を持っている人間であることが大切だと気付かされた。個人的には人生の岐路に立っている時期に、自分の精神的な姿勢を正すことができた。
    手が届きそうな目標を安全に立てて人生を歩むことよりも、夢を宣言し実現していくことにより自分を成長させていくこと。また、リーダーとは役職ではなく自分の在り方であること。そして、人生一つ一つ決断をし続けて、成長し続けて成功が先にあるということなど、多くを学びとることができた。

  • 今更ながら、三木谷社長の本を。。

    わかりやすいので飛ばし読みか目次だけ読んでもいいかもしれない。分厚い(400ページ弱)けど、すぐ読めた。

    ちなみに目次

    成功の法則 92ヶ条

    目次
    はじめに
    第一章 10の極意
    1 概念は相対化し、揺らぎながら進化する。
    2 月に行こうという目標があったから、アポロは月に行けた。飛行機を改良した結果、月に行けたわけではない。
    3 グループとは?それぞれが決まった役割しかしない集団。チームとは?自分の守備範囲を超えてカバーし合う集中力の高い組織。
    4 できるビジネスパーソンになるためには、「マインド」「スキル」「ナレッジ」が必須。
    5 自己否定からすべては始まる。
    6 ブランドは国旗。
    7 インターネットは、情報の流れ、金の流れ、物の流れを根本的に変える革命。
    8 インターネットはすべての知識と情報をデータベース化し、インデックス化する。無機質な検索はコモディティ化し、有機的なサービスは差別化されていく。
    9 考えて行動するのではなく、考えるために行動する。
    10 0.1%の改善の積み重ねが、成功を生む。そして、大きなチャンスを的確に掴みとれる。そういう人を運がいい人と言う。
    第二章 自己を鍛える
    11 我々はプロのビジネス選手。
    12 右脳と左脳のキャッチボールをする。
    13 人生は生から考えるか、死から逆引きで考えるかによって、大きく変わる。
    14 ピンチの時は、自分の中に第三人格を作れ。
    15 人生一生勉強。すべて勉強。
    16 小さな成功で自信を築け。
    17 常に好奇心と向上心を持つ。
    18 キャッチボールできる相手を作れ。
    19 常に具体性をもって行動する。
    20 あらゆる情報に敏感であれ。
    21 人間は自分を正当化したがる動物。
    22 直感を数値化し、常に進化させる。
    23 常に枠組みを作り、常に学習せよ。
    24 創意工夫により、局面が打開でき、新たな課題が発見できる。
    25 自分に足りないものを把握し、学習するか補うかを考える。
    26 精神的エネルギーレベルを下げるな。
    第三章 敵を知る(対人論)
    27 付加価値のないサービスには意味がない。
    28 他人の立場になって考える。
    29 物事の本質を見極めろ。(なぜ人はものを買うのか?)
    30 リスクの『種類』と『大きさ』を見極める。
    31 身近なベストプラクティスを探せ。
    32 自分と価値観の違う他人の意見にこそ耳を傾ける。
    33 協調と競争のバランスが大切。
    34 後輩を指導することで、自分のレベルを上げる。
    35 WIN・WlN関係を創造せよ。
    36 基本は、フットワーク軽く動く。
    37 報・連・相をこまめに。
    38 様々な角度から分析せよ。
    39 不調なときでも、その中に成功している人(部署)を探し、分析せよ。
    40 常にChallenge Spirit を忘れるな。ベンチャーとは冒険であり、挑戦である。
    第四章 組織を動かす
    41 組織を動かすために係数化(KPI化)する。
    42 リソースアロケーションに敏感であれ。
    43 リーダーとは指揮官であり、教育者であり、戦略家である。
    44 組織を生かし、物事を達成せよ。やる気になれば、10倍のスピードで組織は動く。
    45 競争原理を働かせる。
    46 達成感を共有する。
    47 ボトルネックを見つける。
    48 時に節目を作れ。
    49 朝会がしっかりしている部署は成功する。
    50 社員全員が経営者意識を持つ。
    51 勝利の型を確立し、横展開する。
    52 社内での信頼を勝ち取れ。
    53 象徴的な儀式を作れ。
    54 成功する組織は、エキサイトメントと緊張感を併せ持つ。
    55 スピードにはVelocityとAgilityがある。
    56 ユニットを細分化し、見える化を促進せよ。
    第五章 百戦して勝つ
    57 結果を分析するのは簡単。重要なのは、将来を予測して、前もって施策を実行すること。それこそが『用意周到』。
    58 仮説を立て、「仕組み化」する。
    59 Get things done 世の中には二つのタイプの人間しかいない。できる方策を探す人と、できない言い訳を考える人。
    60 様々な角度から事象を検証する。
    61 ビジネスはスキーのようなもの。足下を見ながら、遠くも見る。
    62 徹底的に因数分解せよ。
    63 リーンなオペレーションが、イノベーションと成長を生む。
    64 水平競合と垂直競合を考える。
    65 0.5%の努力の差がクオリティを左右する。三木谷曲線。
    66 コアとミッションクリティカルを把握する。
    67 「何をやるか」よりも、「何をやらないか」の方が、大切な時もある。
    68 会社は土俵、その上で相撲を取る社員が重要。
    69 時間軸の感覚を身につける。
    70 Devil is in detail.
    71 失敗は成功のもと。すぐに改善せよ。
    72 数字からトレンドを読む。
    73 Value Chainを考える。
    74 差分+オリジナリティ=勝利
    75 特別なビジネスはない。
    76 資産の多重利用が、利益を伸ばす。
    77 Strategy Execution Operation
    78 成功の方法論はひとつではない。
    79 圧倒的なコスト差を創造した企業は必ず勝利する。
    80 継続的に価値を創造できる仕組みを作る。
    第六章 世界観を育てる
    81 インターネット(ショップ)は自動販売機ではない。コミュニケーションこそが、最大のエンターテインメントである。
    82 世界を情報源にする。
    83 ロングテールを理解せよ。
    84 記事になった情報は、2nd information 自分のネットワークで時流をつかめ。
    85 インターネットは国境をなくす。世界観を持て。
    86 世界のベストプラクティスを勉強せよ。
    87 ネットはメディアになり、メディアはネット化する。そしてメディアの中心がネットになる。
    88 金融もすべてネット化する。
    89 グローバル化することで、ローカルを強化する。
    90 過去の成功例を、徹底的に分析せよ。
    91 日本人は内弁慶すぎる。もっと自信を持とう。
    92 Never to late

  • こういった人の「哲学観」「人生観」みたいなものを聞きたい。

    「人はいつか死ぬ」という考えの部分と「仕組み化」の部分は、前者が考え方で後者がノウハウの様な対照的な印象だが、前者が土台にあって後者を上に乗せている、ということで繋がっている。
    この92ヶ条を網羅図にして、整地し直すと面白いかなと。
    6つの項目でなくてもっと有機的に。

    文章的には「だけれど」の連発が気になって仕方が無かった。
    会議の円滑化のために事前に文書で意図をまとめる、という項目があったが、さすがにビジネス文書でこの書き方はないだろうが、「うまく意思疎通図れてるんだろうか」と疑問を持つ部分もあった。

    言葉で伝えるなら「文章が上手い」ことが必要だし、「言葉の意味」に忠実でないといけないから、この文章のまま、仮に、行っているなら微妙じゃないかと。

    経営者に関しての項目だと、絶対に門戸は開いておく、って所が一番肝要な部分なんだろうなと。
    経営者が2人いるとややこしい、1人なら孤独になりがち、前者よりは後者がいいが、孤独になって決定を行いだしたら終わりだろうなと。
    強い意志を持つことは重要だが、反対意見を言える環境が、人がいなくなれば終わりだろう。

    アップルはその点、一度ジョブズを追い出したりするなど、そういった仕組みはきちんと整っているのだなと。

    ブリーチで、「隊長は部下の意見を汲むのはいいが、顔色を伺ってはいけない。好きなようにやって、ついてこなければ終わり」みたいなんあったけど、「意見を汲む」のは重要。

    なんか組織のナンバー2がきちんとしておく必要があるような印象、止める係なり背中押す係なり

  • 楽天的な成功の方法論、仕事への取り組み方が細かく表現されている。社員が全力を出して、かつ一つの目標に向かって高め合える環境って純粋に憧れました。

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著者プロフィール

三木谷浩史(みきたに・ひろし)
1965年神戸市生まれ。88年一橋大学卒業後、日本興業銀行に入行。93年ハーバード大学にてMBA取得。興銀を退職後、96年クリムゾングループを設立。97年2月エム・ディー・エム(現・楽天)設立、代表取締役就任。同年5月インターネット・ショッピングモール「楽天市場」を開設。2000年には日本証券業協会へ株式を店頭登録(ジャスダック上場)。04年にJリーグ・ヴィッセル神戸のオーナーに就任。同年、50年ぶりの新規球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)誕生となるプロ野球界に参入。11年より東京フィルハーモニー交響楽団理事長も務める。現在、楽天株式会社代表取締役会長兼社長。

「2014年 『楽天流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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