解夏 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344404649

感想・レビュー・書評

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  • 20140706読了。
    「解夏」「秋桜」「水底の村」「サクラサク」
    どれも良い小説です。
    さだまさしさんの小説は全て読んだ訳ではないですが、どれも優しさを感じます。
    読んでもらいたい本です。
    私が読んで感じたことを、あなたも感じるかわかりませんが、優しい気持ちになれますよ。

  • 映画を見てから原作を見た。大沢たかおさんのイメージで見てたので楽しめました。泣けます。

  • よかった!なける!

  • 表題作ほか映画化された「眉山」を含むさだまさしの中編集。

    歌手としてのまさしへの関心ゼロのため眼中になかったのだけど、母に薦められて初めて小説を読むことに。
    そんな期待の低さとは裏腹に端正な文体に引き込まれ、一日で一気に読み終わった。泣かせるストーリーも煽らない静かなテンションで綴られているところに好感が持てます。
    田舎に嫁いだフィリピン女性が反目していた姑に受け入れられる「秋桜」のラストが好き。
    「水底の村」「サクラサク」は子供や職場の人ができすぎな感は否めないけど、現実逃避旅ストーリーにわくわくしながら飽きずに読めます。

    色んな形の人の良心を描いた作品集は雑事に疲れて感謝の気持ちなぞ起きない時に潤いを与えてくれそう。
    さだまさしというだけで食わず嫌いをしていた人もぜひ。

  • 泣きました。

  • 隆之は視力を徐々に失う病気に侵され、故郷の長崎に帰る。
    恋人の陽子もやってきて、隆之を支えようとする。

  •  目が見えていた頃は小学校の教師をしていた主人公が、 視野が狭くなって長崎後に戻った後、幼き日の事や教師 時代の生徒の事を思い出しながら長崎の地を巡る物語や、 ダムの地になるため沈んだはずの故郷が渇水で干上がっ て思い出と共に浮かび上がり思いを寄せる物語や、後少 しで会社の取締役に就ける所まで頑張ってきた主人公が そっちよりも痴呆を抱える父や気持ちがバラバラになり かけていた家族の方を選ぶ物語などがありました。

  • 感想
    暗闇に落ちていく。その恐怖。季節の色を失い、愛する人の顔が消えていく。だが声は、匂いは、手触りは残る。光はすぐ側にある。

  • 【2023年118冊目】
    表題作、解夏の他4つの短編集で構成された一作。単刀直入に言うと、「解夏」以外全部泣きました笑

    「解夏」
    徐々に視力が失われていく主人公と、それを支える周りの人たちの話。いつ見えなくなるか分からない恐怖を戦いながらも、見える景色全てを記憶に刻みこもうとする、懸命さが光るお話でした。

    「秋桜」
    異国の地、日本にやってきたフィリピン人のアレーナのお話。日本人男性と結婚し、姑に敵意を向けられつつ、舅の温かさに助けられていた彼女。ところが、舅の死後、姑の当たりはますます強くなっていきます。例え人種が同じだとしても嫁姑問題はよくある話ですが、それを単純に描いたものではなかったです。いや、ツンデレか!泣いちゃったじゃん!

    「水底の村」
    け、結局誰の子どもだったんですか?!例え血が繋がってなかったとしてもそれでいいって、主人公は割り切ってたけど、一方で酷いことをしてしまったって悔やんでいたのが、ええい、はっきりさせんかい!となりました!話そ!とりあえず!対話から始めよ!まあ、泣いたんですけどね。駒田さんがいい人でした。

    「サクラサク」
    痴呆はつらいですよね、本人も辛いし、周りも辛い。緩やかに壊れていく父親とその息子家族の話。歯車のかけ違いで、すれ違っていた彼らですが、果たして修復できたんでしょうか。あとね、会社が気になって仕方ありませんでした。中川さんが可哀想過ぎませんか?恩を仇で返してません?旅の後がどうなったのか気になり過ぎますが、「帰ってきたところ」は泣きました。

  • 歌手さだまさしのイメージとのギャップがありすぎた

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著者プロフィール

一九五二年長崎市生まれ。シンガーソングライター。二〇〇一年、初小説『精霊流し』がベストセラーとなる。『精霊流し』をはじめ、『解夏』『眉山』アントキノイノチ』『風に立つライオン』はいずれも映画化され、ベストセラーとなる。その他の小説に『はかぼんさん―空蝉風土記』『かすていら』ラストレター』『銀河食堂の夜』など。

「2021年 『緊急事態宣言の夜に ボクたちの新型コロナ戦記2020』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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