ほかに誰がいる (幻冬舎文庫 あ 29-1)

著者 : 朝倉かすみ

• 幻冬舎 (2008年2月1日発売)

感想・レビュー・書評

[レイコさんの感想 · 2009年10月7日]

一目見た瞬間から、えりは玲子を好きになり、
そこから自分の中で偏執的な片思いを育ててゆく。
最初は友達になりたい、と思っただけ。
しかしそれが叶うと、
もっと仲良くなりたい、もっと近づきたい…と
どんどん、どんどん思いを募らせる。
途中玲子に彼ができてからは、
嫉妬で苦しくなって自分の足にハンマーを振り下ろし、
精神科に入れられてみたり、
ふざけて同級生を殺してみたり、
玲子の父親とおぼしき人物と寝て
「これで二人の絆はさらに強まった」
と自己満足にドップリ浸るという
奇行まで繰り広げる始末。
一途というには気持ち悪すぎるし
偏愛体質というのも考えもの。
ここまで思い込みが強すぎる人は迷惑です。

[fdq43eさんの感想 · 2009年9月21日]

怖いー。
ちょっといきすぎだろ。
自分を見失うほどの恋は怖いです。

[dollyさんの感想 · 2009年9月10日]

女子高校生の暴走恋愛っぷりが凄すぎです。
女の子に恋をしてしまった女の子のお話で自分を痛めつけるところは悲惨です・・・。
なんとなく主人公の顔美人だと思う。

[orucaさんの感想 · 2009年8月18日]

共感

[oneneさんの感想 · 2009年8月12日]

初めは少女の思春期によくある話なのかしら。
と思いつつ読んでみたけど大間違いだった。
はっきり言って完全に悪い意味で振り切れちゃってる女の子の話。
見守る側としてはハラハラしっぱなし。
そんなに思ってるのだったら胸の内をうちあけちゃえばよかったのになぁ。
話自体はもう少し相手役にもスポットを当てて欲しかったかも。

[segurさんの感想 · 2009年8月12日]

けっこう怖い。

[hueyさんの感想 · 2009年8月10日]

やばい、久々に来たヒット。
朝倉かすみさん。『ほかに誰がいる』。

嶽本野ばらとか金原ひとみに世界観が似てると
思った(あくまでこの作品において、だけど)。

他にも読んでみなくちゃ。

人の、強い思いが引き起こす、悲劇。
悲劇、いや、彼女にとっては悲劇でも何でもないと思う。

[絢さんの感想 · 2009年7月28日]

誰かの事を思う気持ち、『好き』という気持ちは、その上限を超した時は一体どうなってしまうんだろう??読んでいて、誰かを思う気持ちの上限がとてつもなく怖くなった。愛するが故に発生した歪んだ感情と『カンチガイ』はその少女の人生を最悪の結末へと導いた。炎の中で生まれ変わったらあの人の娘になろう。だなんて冷静に考える主人公は、もはや人間とは思えないほど狂ってた。ちなみにコレは恋なんかじゃない。普通の女の子が、同い年の女の子に抱いた憧れが徐々に加速していく。土台自体は単純なストーリー。けれども、感情の動きは繊細で恐ろしい程見事に描写されている。まるで自分の身に起こっているかのような錯覚さえする。友達のあり方。人の愛し方。基本的な感情を今一度見直そうと素直に思った作品でした。

[buruさんの感想 · 2009年6月29日]

　読了。

[りょうさんの感想 · 2009年6月22日]

09/06/20読了　んー。たぶんもうこの作者の本は読まないでしょう。

著者プロフィール

1960 年生まれ。北海道出身。04 年「肝、焼ける」で第72 回小説現代新人賞、09 年「田村はまだか」で第30 回吉川英治文学新人賞、19 年「平場の月」で第35 回山本周五郎賞受賞。

「2021年 『ぼくは朝日』 で使われていた紹介文から引用しています。」