- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344415324
作品紹介・あらすじ
大坂天満の寒天問屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救う。大火で焼失した天満宮再建のための大金だった。引きとられ松吉と改めた少年は、商人の厳しい躾と生活に耐えていく。料理人嘉平と愛娘真帆ら情深い人々に支えられ、松吉は新たな寒天作りを志すが、またもや大火が町を襲い、真帆は顔半面に火傷を負い姿を消す…。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
なんだよこのフビライ・ハーンは!!間違えた読後感は!(あえて三代目を持ってくるこのセンスね)
いや、どえらいの来たで!!いわゆる人情噺の最高傑作ではなかろうかこれは!こんなすんばらしい小説がまだ隠れてたんやなぁ(お前が知らんかっただけや)
断言しよう!番頭さんの最後の落ちのセリフを読むためだけに有給休暇を取ってもおつりがきます
今すぐ申請してください
悪いこと言わないから、急いで!早くって年末年始休暇中か
最後の一行でほんとにぐわわわ~んと来ますから!間違いないですから!
それにしても登場人物がみんないい人、みんないい人でみんな必死に愚直に生きる人たち
この素晴らしい物語、羊羹だけによう、噛んで味わってください
おあとがよろしいようで-
ahddamsさん
こんにちは
いやもう最後の数ページは17回くらい読み直しましたよ
ドラマ化されてたんですね
う~ん、見たい
...ahddamsさん
こんにちは
いやもう最後の数ページは17回くらい読み直しましたよ
ドラマ化されてたんですね
う~ん、見たい
丁寧なごあいさつありがとうございましたw
みんみん
いや、凄かったわ!まさに人情噺っていう構成も良かった
わし落語も大好きなんで、こういうの大好き
あれれ?落語も大好きなのになんで今まで手を出さなかったんだろう?謎や2022/12/30 -
ひまわりめろんさん、こんばんは。
初めてコメントさせていただきます。
もう素敵すぎて笑えるレビュー、楽しく読ませて頂きました♪
とてもい...ひまわりめろんさん、こんばんは。
初めてコメントさせていただきます。
もう素敵すぎて笑えるレビュー、楽しく読ませて頂きました♪
とてもいい物語ですよね〜!2023/01/23 -
hibuさん
こんばんは
本当にすんばらしい物語でした
高田郁さんもっと読みたいと思いますhibuさん
こんばんは
本当にすんばらしい物語でした
高田郁さんもっと読みたいと思います2023/01/23
-
-
ブクログで唯一レビューしていない本であることを今更突き止めました…。奇跡的に当時の読書メモが現存しており、せっかくなので載せようと思います!(何故ブクログに残さなかったのか、残念ながら自分でも不明です…)
同名のNHK木曜時代劇を鑑賞、原作読了直後に書いたので感想としてはかなり新鮮です笑 どこかで再読した際はどんな感想が生まれるのか…あらすじは覚えていても、こればかりは予測できません!
【終わっちまった悲しみに】(わざわざ表題まで付けている笑)
連続ドラマはどうも苦手。
観るとしても1話完結型で、頑張ってみるも長続きしないことが多い。おまけにドラマとなると何故か感情移入が出来ず、せっかくの感動モノ(と言われている作品)も私が観るとただの「物語」になってしまう。
先週放送終了したNHK木曜時代劇『銀二貫』ではそんな私の性は覆され、最終話ではボロ泣きにまで追い込まれた。ドラマで笑ったりじーんと来たことって多分無かった。終わっちまった悲しみで胸がいっぱいでもう一度観直そうかとまで考えている。
ここまで夢中になったのは本当に久々だからその記念として原作を購入。しかも作者のサイン入りであることが購入後に発覚…!
時代小説は中学生の頃から好きだったがこれは特に読み易い。
エンドロールで登場するわんこに会うのが楽しみだった。
日本史の図説や天満天神繁昌亭で買ったなにわ言葉帖、『えどたん』(江戸文化歴史学会編 2007)、『江戸三百藩』(山本明著 西東社 2011)を片手に当時の経済事情を覗いてみたり「(作中の)苗村藩ってひょっとして美濃国苗木藩がモデル?」とか勝手に分析する時間が楽しかった。
なにわも関西も興味深い。
地中深くに眠っていた日本史熱に火がついた。 -
「駅の名は夜明」を買いに行ったのだが書棚にはなく、代わりにこの本が目につき、激賞されていたレビューがあったことも思い出して買ってみた。
大坂の寒天問屋「井川屋」店主の和助が、貸した金を取り立てに行った伏見で仇討ちの場面に遭遇し、ひとりの少年の命を救うために、天満宮再建に寄進するはずだった取り立てたばかりの銀二貫でその仇討ちを買うところから始まる物語。
舞台は大坂天満に移り、少年は「松吉」と名を改め、士分を捨てて井川屋の丁稚として生きることになるが、しもやけで真っ赤に膨れ上がり指のあちこちにあかぎれが出来た手が、大人も音を上げる厳しい寒天場での1か月の修行に耐えたことを示す場面でまずじんわり。
そこからは小さな寒天問屋の日常とそこに奉公する人や周囲の人々が描かれ、読んでいるこちらは何度も温かい感情に満たされる。
和助や番頭の善次郎が松吉に叩き込む商人としての心得や利他の心、同じ丁稚の梅吉の松吉や店に対する心情、料理屋の娘・真帆との交情、火事で亡くなった真帆の父・嘉平の最後の言葉を頼りに松吉が挑む寒天づくり…、ひとつひとつ挙げていたらきりがないので丸めたが、章立てごとに描かれるそうした場面に喝采したりほっこりしたりしんみりしたりじんときたり。
物語の根底には何度も飢饉や火事に見舞われながらその度に立ち上がる人々の逞しさや心の強さがあり、描かれる温かさはその信念や情念の強さに裏打ちされた温かさだけにより心に沁みた。
大阪天満宮、天神橋や天満橋に八軒家、高槻に枚方などよく知っているところが描かれ、それだけでも楽しかった。 -
安永7年、美濃国稲村藩藩士の子、鶴之輔の目の前で父が仇討ちに遭う。父を庇って鶴之輔も斬られそうになったところ、その様子を見ていた大阪の寒天問屋の和助に助けられる。その代償として和助が侍に支払ったのは消失した天満宮に寄進するはずの銀2貫。やがて和助の店の丁稚として働き始めた鶴之輔。番頭の善次郎は大切な銀2貫の代わりに雇われた鶴之輔に冷たく当たるが…
お金を誰のために、何のために使うか。寄付することや、商売についてなど、今でも十分参考になります。
主人公が天涯孤独や、優しい店主など、他の作品に似たところがあるけれど、それを差し引いても伏線回収が気持ちよかった。
和助と善次郎の掛け合いがとてもいい。善次郎さんに3000いいね!です。
実は今日、大阪府立中之島図書館で高田郁さんと鈴木敦子さん(近世紀の呉服商や貨幣改鋳の研究者)の対談イベントに行ってきました。素敵なお二人のおしゃべり、とても楽しかったです。
髙田さんの徹底的に古典籍を調べて書く物語は、専門家鈴木さんのお墨付き。それでも髙田さんは「学術論文からさっと取っていくのが作家」「研究大事!」とおっしゃっていました。
研究する人がいて、図書館や資料館に資料が残されているからこそ、この本のような江戸時代を舞台とした面白い経済小説が存在し得るのですね。研究大事です。 -
誰もが高評価を付ける安心安全安定の人気作。
感涙必至と呼び声の高いの時代物人情噺。
しかし……(-_-;)
わざとじゃないんですよ★2はー。
だってしょうがないじゃないですかヽ(`Д´)ノ
人の心が無い人間が読むとこうなっちゃいますね(笑)
あだ討ちによって親を亡くした武家の子供が銀二貫で命を救われて、大坂商人として成長していく物語。
う~ん。
話が真っすぐすぎるなぁ。
先の展開が読めてしまうんですよ。
この二人は最終的には夫婦になるんだろうなー、とか。
この番頭さんは最後には良い人になるんだろうなー、とか。
何度も出てくる銀二貫は最後のキーワードかなー、とか。
なんだかんだでみんな幸せハッピーエンドだろうなー、とか。
話が甘い。羊羹だけに?
どっちかっていうと同じ時代物でも山本周五郎とかの方が無情さもうたってるので好みかな。
まあ、昔の火事の恐ろしさだけは伝わった。
ほんとに大災害だね。
一万世帯以上を灰にする大火がたびたび起きるなんて。
怖すぎる。
最近、食べ物が主題の小説ってよく見かけるけど、あれも俺には理解できない。
どう楽しめばいいのだろう?
あんまり食に興味が持てないからなー。
あ、そういや。
甘いものって好きなんだけど、なぜか羊羹って昔から食べられない。甘納豆も最中も苦手だな。
まんじゅうとか団子とかおはぎとかは好きなのに。
作中に苦労して作るのが羊羹じゃなくておはぎだったら★3だったかも。
それはないか(笑)-
みんみんさん。
慶次郎シリーズ。北原亞以子さんか。( ..)φメモメモっと。
ちらっとドラマで観たことあるようなないような?
そのうち...みんみんさん。
慶次郎シリーズ。北原亞以子さんか。( ..)φメモメモっと。
ちらっとドラマで観たことあるようなないような?
そのうちに挑んでみます!2024/03/31 -
匣にみっしりと詰まっているのもなんかイメージと違って、『ほう』も全くイメージと違いました(-。-;
ほう って言ってましたけどね、何かイメ...匣にみっしりと詰まっているのもなんかイメージと違って、『ほう』も全くイメージと違いました(-。-;
ほう って言ってましたけどね、何かイメージと違いました(-。-;
凄い役者さん集めているのに、あまりにも小説のイメージからかけ離れていて(-。-;
先日、榎木津大活躍の百鬼徒然袋雨が、叔母から母に回ってきたのですが、叔母の感想が◎でした!叔母は京極堂のシリーズ全部は読んでいないはずなのに。それでも面白かったと!
やっぱり京極堂のシリーズ、小説は面白いですね!
と、全然この本の感想と離れてしまってすみませんm(__)m2024/03/31 -
2024/03/31
-
-
寒天問屋の主・和助は、仇討ちの場で、父とともに切り殺されかけた少年を、銀二貫で救う。
鶴之輔は侍を捨て、井川屋の丁稚・松吉として、新たな人生を歩んでいく。
何度も泣けた!
大飢饉、大火事、人間の悪意。
繰り返される天災と人災の中、神信心を忘れずに、前を向いて生きる人々が、あたたかでさわやか。
井川屋のみんなはもちろん、かかわっていくすべての人々にドラマがあり、引き込まれる。
大変な思いを積み重ねて生まれる、銀二貫の行方は?
苦しいこと、つらいこと、そして、うれしいこと、たのしいこと。
日々の中にある感情がつぶさに描かれていて、人情味あふれる物語。 -
先日、みをつくし料理帖のレビューを書きましたが、この作品も人情味のある暖かくも前向きになれる本です。
江戸時代というのは現代よりもずっと火事に悩まされていたんですね。
何度も大火に見舞われても、不屈の精神で乗り越える様に心打たれます。
オススメです! -
-
おはようございます♪
髙田郁さんなら、みをつくし料理帖シリーズ超オススメです。
気に入ってくださること間違いなしです^_^おはようございます♪
髙田郁さんなら、みをつくし料理帖シリーズ超オススメです。
気に入ってくださること間違いなしです^_^2023/09/03
-