- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478023648
感想・レビュー・書評
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歴史上で萩原重秀の政策などがインフレ、デフレという経済の言葉で語られていて理解しやすかった。歴史でも経済史を扱うときはおおっぴらに経済学の言葉を使っていけば良いのに。
最後に年表とかつけてくれると助かったなと・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経済を世界史から学ぶのか、世界史を経済的な視点でみるのか。学校の授業では無味乾燥だった世界史が生きた事象に変わった。。さっそく、息子に紹介。
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経済のダイナミックな動きが世界史を通して感じられ、知識として知っているというだけでなく、実経験に近づけるような新鮮な感覚をもって読めた。
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予備校講師らしく、簡潔でわかりやすい良書。歴史を記憶教科だと言うような学生がいたら、こういう本を読んでほしい。
ただ、たとえば最後のアベノミクスのインフレ政策とデフレ政策の同居を批判するようなところとか、詰めが甘いというか舌足らずだ。私が解釈するに、アベノミクスは金融緩和による資産効果で日本列島を暖めておいて、消費税増税のショックを吸収しようとするものなので、このポリシーミックスに矛盾はない。しかし公共投資と増税の組合せは所得の再配分を意味し、かつ古い自民党の復活という政治的な批判も伴うので、相当なアカウンタビリティを備える必要がある。
更に足許を見るに、復興需要にオリンピックが重なり、資材高騰に人手不足と、典型的なクラウディングアウトに陥りつつある。つまり、サプライサイドに眼を凝らす時期がきているということだ。
これだけのことを誤解を恐れず簡単に言い切ってしまうところに、この本の人気の理由があるのだろう。 -
経済学も世界史も詳しくないので、勉強になった。
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駿台予備校世界史講師がお金、貿易、金融、財政について解説してある本。まったく経済音痴なわたしにとってところどころ図入りでとてもわかりやすかった。本の経済成長は、アメリカが固定相場制を用いて円安を維持したため。ドイツがユーロ導入を進めたのはマルク高を解消するため。 預金通帳はテンプル騎士団からはじまり、バブルのはじまりはオランダのチューリップと興味深い内容だった。
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政府が直接、通貨発行権を握ってしまうと、紙幣の濫発によりインフレを招きやすくなる
ドルの発行 連邦準備理事会 FRB
リンカーン大統領 政府紙幣を発行 グリーンバック
新興財閥(ロックフェラー、JPモルガン) 金融危機のたびにアメリカを救い、事実上中央銀行のようになる
彼ら保有する金と等価交換される兌換紙幣を発行するシステム(金本位制)を採用を要求
FRBの発足 全米12箇所にある連邦準備銀行の出資者はすべて民間の金融機関
通貨発行権をめぐる政府と金融資本の綱引きは1960年代に再び起こる ベトナム戦争の戦費と福祉予算財源捻出のために、ケネディ大統領令で合衆国紙幣を財務省に発行させた
ドル紙幣にfederal reserve noteと書いてあるのがFRB発行の紙幣 united states noteと書いてあるのが財務省発行の合衆国紙幣 当時アメリカ国内には2つのドル紙幣があった ケネディは暗殺され、財務省発行の合衆国紙幣は回収された
大隈重信 リンカーンのナショナルバンクをモデルに国立銀行を認可、円の発行権を与える
第一国立銀行の出資者は両替商の三井組
財務大臣の松方正義はインフレ克服のため、日本銀行を設立 出資者は半分は政府、半分は民間(三菱、三井、安田財閥)
米軍占領下の1946年2月、幣原内閣はインフレ(物価360倍)抑制のため、旧円の流通停止と新円への切り替えを発表
旧円を2週間にないに銀行で新円に交換すること。ただし交換限度は100円まで。
この結果、100円以上の預金は没収。(大学初任給が150円)
海外に移住した中国商人、華僑の多くは客家の出身
客家 教育にも力をいれ、科挙の合格者を輩出し、正解にも進出 孫文、と小平、李登輝
山田方谷 陽明学者 陽明学は儒学の一派ですが、現実から出発して試行錯誤の中から解決法を見出していくてんで、幕府官僚を毒していた朱子学とは異なる
江戸末 金貨一枚=銀貨4枚 とレート固定
国外では銀の価値が落ちていた。
そのため日本の金が流出 -
予備校講師らしく、ともてわかりやすく解説。
こういう授業受けたかったなー。
ただ表面的になぞっているだけなので、物足りなさはある。
歴史を通して経済を勉強するのも楽しいな。 -
CY14-#14
世界を知ろうシリーズ第三弾。
歴史、経済を学べる良本。
今まで暗記で覚えてきた歴史も経済という視点(メカニズム)を入れると、ここの出来事が繋がっている、起こるべくして起こったということが手に取るように理解できた。