いま世界の哲学者が考えていること

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478067024

感想・レビュー・書評

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  • 「AI、遺伝子工学、フィンテック、格差社会、宗教対立、環境破壊…世界の難問がこの一冊でクリアにとける」

    まず、個人的な感覚ですが、哲学入門書ではないですね。たぶん。哲学を人生論的にとらえている人が読んでも身に入らないと思われます。

    私も哲学を学んできたわけではないし、実在論的転回とか相互非干渉の論理とか言われても訳がわかりませんが、ひとまず章立てが直面している課題としてはとっつきやすく、まとまっているので自分の興味がある章だけを深く読んでみると、それほど苦痛にはなりませんでした。

    ただ、「世界の難問がこの一冊でクリアに」はなりませんね。そこまで単純な問題ではないし。何と言うか、いかに咀嚼して、自分なりに栄養にしていくかのほうが大事だと思われます。

  • 現代という時代について哲学者がどのように世界を捉えているかを紹介した本です。ポストモダニズム以後の哲学の潮流を概観したうえで、IT革命・バイオテクノロジー革命・資本主義・宗教・地球環境について哲学者がどのような議論を展開しているかを個別に見ていく内容です。全体的に浅く広くな印象。

  • 2018年5月12日紹介されました!

  • タイトルの通り、哲学界で今まさに議論されている内容がたくさん書かれています。ボクの哲学/社会学はミシェル・フーコーでほぼ止まっていたので、その先の議論を概観できたのはとても良かった。ただ、議論が多岐にわたるので、ある内容について哲学する、となると本書の域を超えてしまいます。
    各章の最後に「ブックガイド」がついていて、この先何を読んでいけばいいかっていうのをはっきりと示してくれるので、非常に親切かつありがたい。とりあえず、紹介されていた「なぜ世界は存在しないのか」(マルクス・ガブリエル)の邦訳がでたので買って読んでみようと。(買ってから結構経っているのに未だ積読なのは内緒だ)

  • 本の形式としては、
    はじめからさいごまで、現代の課題を哲学分野より考察していく形をとっている。

    その他
    筆者の主張が全くないのが良かった。
    ゆえに、全体的にスッキリしていて読みやすかった。

  • 書かれているのはおそらく表面的な論点提示で、カタログ的に眺める分には有効なのでしょう。(2017年11月26日読了)

  • 哲学と言うのは昔の思想を勉強すると言うだけの学問かと思っていたけど、むしろ今の時代に何を考えどう生きていくのかを考える事が大事だと理解。

  • テクノロジーの進歩に人間の知性が追い付けていないことに加えて、様々な要素が絡み合った単純に善悪で切り分けることのできない複雑な問題が増えているということ。

    続きはこちら
    https://flying-bookjunkie.blogspot.jp/2018/02/3_16.html

  • 日本人はみんな哲学とは人生論と捉えているが、実はそうではない。哲学というのは自分の生きている時代を概念的に把握することであるとのこと。なるほどねえ。2045年に技術特異点が来るらしいので、それはとても楽しみ。未来はどうなっていくんだろうね。

  • 哲学者の考えというよりは、今世界で注目されている諸問題についてのまとめとそれに関連する哲学者たちの著書と引用の紹介程度の内容。現在の社会問題を整理するのにはいいかも。

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著者プロフィール

玉川大学文学部名誉教授。九州大学大学院文学研究科単位取得退学、博士(文学)九州大学。専門分野:哲学・倫理学。主要業績:『異議あり!生命・環境倫理学』(単著、ナカニシヤ出版、2002年)、『ネオ・プラグマティズムとは何か』(単著、ナカニシヤ出版、2012年)

「2019年 『哲学は環境問題に使えるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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