- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480021076
感想・レビュー・書評
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『逃走する文明』(1983)というエッセイがある。近年のとゆうか数年前のノマド論よりも圧倒的に明るくてドライブ感がある楽しい文章。
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ニューアカ、というより、浅田その人がフランス現代思想の普及に力あったことは紛れもないが、そのポップ志向とは裏腹に、哲学がますます浮き世離れしてしまったのは悲劇である。
体系なきスキゾがまき散らした断片を、哲学の側ではなく、実用の側からコラージュできないものだろうか。オタクやサブカルは前衛にも庶民にもなりえていない。世間はそんなにナイーブなものではない。
いつになったらポストモダンはそのことに気づくだろうか? -
了。
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雑多な本を書きたかったそうだが、本当に雑多だった。最初のほうは想像してたより軽い読み物(雑誌のエッセイ)だったが、未知の用語のオンパレードの節は疲労。私はドゥルーズ=ガタリを知らず…オント・テオ・テレノロジーも初耳、、、徐々に読み広げて見聞深める方向で。。蓮實重彦の話等は、辛うじて読んでた事もあり雰囲気に共感。読書案内も、興味ある分野ではあるので、参考になりそうな気はする。
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「構造と力」で繰り返し出ていた「カオス/象徴秩序」の二項対立図式に否定的な発言がいくつかあった。
象徴秩序とその外部との「交通」という思考が賛美されているように思った。 -
学生時代大いに影響を受けた一冊。難解と思われがちなポスト・モダンがスーっと入ってくる感じ。
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逃げるなら本気で逃げろと。徹底しろと。
都合のいいときだけ、逃げちゃえっていう人がいて困るんだよねー、と浅田先生がご立腹しております。