本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480021076
感想・レビュー・書評
-
何回読んでも面白い。当時のポストモダン化の予想は当たっていたといえるし、それによって現代思想ブームも終わった。現実には、バブルが崩壊してフリーターの活躍ではなくニート化、つまり指し示されたスキゾキッズではなく、もう一方のコンピューターマザーへの母体回帰の道を歩んだ。小さなコミュニティが乱立するポストモダン的状況となった今でも、未解決の問題として読まれる価値がある。論文調だけでなく、『広告批評』に載った今では死語的な昭和の文体、ドゥルーズガタリの概念入門の今村仁司との対談、マルクスの読み直し、柄谷行人らとの座談、知の最前線なる選書、各種書評など多岐に及んでおり、本書そのものが一人雑誌のような不思議な書物だ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
86年に書かれたものであるので、当時リアルタイムで読んだ人たちのような読み方は出来ないけれど、現代に続くものはある。