アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 1)
- 東京創元社 (2003年11月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017002
感想・レビュー・書評
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結末がどこに向かうのかが全く予想できず、とにかく先へ先へと進めたくなる内容でした。
個人的に中盤越えても河崎がどうにも好きになれない感じで、しかし、それでもずっと引っかかっていてもやもやするなと思ったら、なるほどそういうことだったのか…。
違和感って感じるものなのだなあと。
後味は悪い、というかすっきりしない終わり方でした。
映像化されてるのは知らなかったので、あそこはどう表現してるのだろうというのはちょっと気になるところです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
伊坂さんの作品らしく、伏線がたくさん。面白さはもちろんあったんだけど、でも、しばらく読んでいくと、この人死んじゃうんじゃないか的な雰囲気が濃厚になってきてそれが嫌だった。救いは彼らに弄ばれて殺されたわけではなかったところ。
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最初、よく分からないなあと、とりあえず読み進めていっていたが、後半は少しずつ繋がっていき、ぐんぐん惹きこまれた。
が、分からなかったことがはっきりし、すっきりはしたけど、悲しさが残った。
初めてブータン人を知り、素敵な国だなあと思った。 -
大学進学で独り暮らしを始めた椎名。アパートの隣室には、会った日に書店強盗に誘う青年が住んでいた。
現在と二年前の話が交互になっており、徐々に全体の出来事や人物の真相が判明していく。
友達に紹介されたもの、映画にもなっているそうで、人物描写をどのようにしているのか気になる。 -
映画が大好きで本もよんでみた。やっぱら、かなしい話しだったけど本のほうが悲しく感じた。また映画みたいなー…
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見事に引っ掛けられておお〜となった。読後感がちょっと寂しい。残念なのは個人的にどうしてもヒロインが好きになれなかったこと。「人間は嫌い、動物は好き」タイプのキャラはどうも受け付けない……
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初期の伊坂作品らしい展開ですね。
大学生達が織りなす青春をリズムのある軽い文章、会話で綴り、悪者が出てきて事件が起こり・・・
何となく既視感のある前半部でしたが、後半は引き込まれました。 -
【あらすじ】
大学に通学するため仙台のアパートに引っ越してきた僕は、隣人から「広辞苑を手に入れるため本屋を襲撃する」手伝いに誘われる。最初は唐突な言動に戸惑う僕だったが、隣人の言われるがままに、本屋の裏口を見張る羽目になる。
【感想】
過去(2年前)と現在の章が交互に登場する構成になっている。過去のエピソードを読み進める事に、悲惨な結末が予想されてしまうが、それが現在のエピソードと結びついた瞬間は感動する。しかも叙述トリックではないので爽快デスネ。
ちなみに、この本を読むとブータンの知識が付く。