アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 1)
- 東京創元社 (2003年11月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017002
作品紹介・あらすじ
引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。彼の標的は-たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万円の教材を買いそうになった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。しかし決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまったのだ!四散した断片が描き出す物語の全体像は?注目の気鋭による清冽なミステリ。
感想・レビュー・書評
-
ラストがどうなるのか、読み終えるまで分からない、スリリングな作品だった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「アヒルと鴨のコインロッカー」という全く意味のわからない題が、読み終わった時にはすごい素敵な映画の題になった感覚。
読み終えた後の充実感。伊坂幸太郎、恐るべし。 -
あとから思うと沢山の伏線が張られていた。意外なことが次々に!
-
うーーーーーーーーーーん。
伊坂先生の本を読むといつも、考え込むのだ。
よく寝られたストーリーだし、面白くないわけではないのだが。
なんか、不快感が残る。
のめり込まない。
うーん。
なんだろう、と思うのだ。
正解がわかってる、誰かが解いたパズルを自慢されてるような?
リアルな日常に、その薄皮を被った死ぬのほどの非日常をぶっ込んでくるのは良いんだけど。
合わないのかなあ。
毎度悩みながら。 -
第25回吉川英治文学新人賞受賞作
銀行強盗から始まる物語。
え?何で?と云う始まりから、登場人物それぞれの魅力に引き込まれて行くのです。
滑稽に見える展開の中に、ちょっぴり切なさもあって…
椎名、川崎、麗子さん、謎のブータン人
現在と過去が交互に語られて行く中で、少しづつ…ではなく、
突然、バラバラだったパーツが1つに繋がったとき
「あ…なるほど。」と、伊坂マジックにまた落ちるのであった。 -
コミカルな中にも動物虐待とかの不穏さも漂っていて、先が気になるのに知るのが怖いような、そんなハラハラ感があった。河崎、ドルジ 、琴美ちゃんの3人の物語が、こんなに切ないものだったとは‥。琴美ちゃんが見ていた未来とその行為の意味が、可笑しいけどしんみりもする。ラストまでしっかりと伏線が回収されていてすっきり。面白かった。
-
読み終わって、もう一度最初から読み直した。更に切なくなった。
-
よくわからなかったけど、面白かった。
アヒルと鴨?
コインロッカーは、ボブ・ディランのロックをかけ続けるってこと?
琴美さんが、死んじゃうのは予想できた。猫虐待の頭悪い3人組に痛ぶられて殺されたのではなくてよかった。
ドルジは河崎になっていたんだ。
バラバラ、モザイクの事象が、物語になっている感じ。 -
映画も素敵