聴き屋の芸術学部祭 (ミステリ・フロンティア)

著者 : 市井豊

• 東京創元社 (2012年1月27日発売)

感想・レビュー・書評

[yukkeさんの感想 · 2015年7月26日]

知らない作家(デビュー作だった)だけど
イラストがスカイエマさん！と思って手に取った

大学生のミステリな日常
たのしい

個性豊かで推理あざやかで川瀬くんが変人で面白かった！！！

タイトルがイマイチだと思った
聴き屋っていう名前が他に言いようがないっちゃないけど語呂がわるいというかなんというか

[mayukoさんの感想 · 2015年6月8日]

石持浅海さんが好きな人はきっと好きだと思う。

[moon-uさんの感想 · 2015年4月26日]

人の話を聴く体質の大学生、柏木。

サークル「ザ・フール」に所属して、

身近に起こる事件を、巻き込まれつつ解決。

事件解決とは無関係だけど、

４話目の、梅ちゃんが語る妄想が面白かった。

[年下攻め侍ももかさんの感想 · 2015年2月17日]

平たくいうと愚痴られ体質の「聴き屋」な柏木くんのもとには愚痴から自慢までいろんな情報が集まってきます。聴きじょうずの柏木くんなのです。その柏木くんが聴き屋体質をいかして、スーパー自由人なサークル仲間川瀬くん（普段コンタクト、たまに眼鏡）と一緒に事件を解決に導きます。
だけど、警察が出てきて犯人逮捕だ！大団円！という終わりかたはしません。柏木くんが情報をもとに推理して、きっとこうだと思うよ、さあ解決してきて、と関係者に本分を託すのです。このふわふわした幕引きがまさに芸術学部っぽくて好きです。
文体もこのなんというか、大学生といういきものが内包してるもの、ゆるゆる～としつつ覚めてるみたいな、そんなような空気ですとん、と話と一緒にザ・フールの日常に入っていけます。
「からくりツィスカ」大好きです。あとがきも好き。

[しろかぎさんの感想 · 2015年1月6日]

面白かった！殺人事件と日常系が半分ずつで、んんっ？と思ったけどまあこれはこれで。ああでも日常系が好きだなー。登場人物のキャラクターがみんな個性的でよい。
続編が出るみたいなので楽しみです。
二人で温泉に出かけた件について知れば、梅ちゃんはさらに誤解を深めてくれることだろう…。

[ひのあおさんの感想 · 2014年8月18日]

キャラクターが個性的でおもしろい。
先輩の名前が出てこないが一番のミステリ。

[enatoさんの感想 · 2014年8月1日]

柏木君は生まれ持った聴き屋体質を活かして、日々いろいろな人の話を聴いている。聴いているだけで、相談事が解決するわけではないのに、話を聴いてもらおうと、人が集まってくる。
いつもは、ただ聴いているだけの聴き屋だけれど、事件が起こると不思議と情報が集まってきて、誰よりも早く事件の真相を見極めていく。話を聴ける人って、やっぱりすごいなと感じた。

[maeboyoyonさんの感想 · 2014年3月27日]

読み易い。ストーリーも破綻していない。変わり者が多いが深掘りされていない。続編ありそう。読みそう。

[羊さんさんの感想 · 2014年3月13日]

高校の頃から人の悩みを聞くのが自然体だった聴き屋・柏木。Ｔ大芸術学部文芸学科では、文芸サークル、ザ・フールでユニークな仲間たちと芸術祭を迎える。ザ・フールの仲間と解決するライトミステリー集。
ライトミステリーと言っても、しっかり殺人事件が起きたりしますが、この大学（学部？）の体質がライト？

[マミタさんの感想 · 2014年3月4日]

4編の短編からなるコミカルミステリ。聴き屋の柏木くんを中心に、背後霊のようなネガティブな先輩や、作家で女装癖ありの川瀬など、個性的なメンバーも出てきつつ舞い込んできた謎を解いていく、といった感じ。
デビュー作とのことですが、非常にこなれた感じの語り口で読みやすかったです。ただ、謎がついに解ける！という段になっても盛り上がらずにするーっと流れていくのが少し気になった。ずーっと淡々としているというか。
でも楽しんで読めたのでシリーズの続きもあるのなら是非読みたいと思います。