聴き屋の芸術学部祭 (ミステリ・フロンティア)

著者 : 市井豊

• 東京創元社 (2012年1月27日発売)

感想・レビュー・書評

[hige0519さんの感想 · 2014年1月21日]

文芸サークル第三部〈ザ・フール〉に所属する「聴き屋」体質の柏木君らが活躍する短編集。フーダニットものや安楽椅子探偵もの、日常の謎など、それぞれ趣向を変えたミステリーが収録されています。コミカルなエピソードの中に伏線を忍ばせてロジカルに解決するというのが特徴で、どれも面白いです。
ただ、主人公の聴き屋体質や芸術学部という設定があまり活かせていない感じでやや残念です。
ベストは【からくりツィスカの余命】。非常に凝った構成ですし、追い込まれた状況から全てを丸く収める推理が秀逸です。

[tomato16さんの感想 · 2013年11月16日]

変人がたくさん登場するのが好みに合って楽しめた。
死人が出てくるけど、終始日常の謎のノリ。読みやすくてありがたいがこれでいいのかな？とも思う。

[hanjukuさんの感想 · 2013年8月18日]

芸術学部の大学生で、根っからの聞き役体質、「聴き屋」柏木くんを語り手にした連作短編集。
大学生、しかも芸術(演劇、美術、映像、音楽、文芸など8学科！)とくるもんだから、独特のテンションと感性で話がすすんでいく。
タイトル通り、「学部祭」なノリ。
そうかと思うとトリックはしっかりしていて、思わず柏木くんと一緒にうんうん考えてしまう。
こちらは凡人なので、伏線にまったく気づかず、解答シーンで、やられた！と叫んでしまうわけなのだが。
もっとシリーズを読みたくなった。

収録作品:聴き屋の芸術学部祭 からくりツィスカの余命 濡れ衣トワイライト 泥棒たちの挽歌

[chikuichiさんの感想 · 2013年7月21日]

ジョンソン宇宙センターが宇宙ステーションに

[ushinobさんの感想 · 2013年5月28日]

人の話を聞くひと 聴き屋 殺人なしの話の方が面白いと思う

[さゆらさんの感想 · 2013年5月9日]

いや、面白かった。
芸大が舞台なためか登場人物はエキセントリックですが、あっけらかんとして嫌味がない。
話も、オチまで到達してみれば、ああ、あれかー！と頭を抱えたくなる伏線やら何やら。
端々はわかるけれどもトリックまでは解けない。
でも解説されれば得心がいく。

そんな短編集でした。
二話以降にちゃんと先輩が出てきて良かった。
そして、月子さんの先輩いじりが愉快だった。いいキャラだなぁ、どちらも。

[くまさんの感想 · 2013年4月15日]

脇キャラが個性的で面白い。
続編に期待。

[ともりぶさんの感想 · 2013年2月25日]

聴き屋って何だろうと興味深く読む。いいなー、聴き屋。謎解き自体は特にぐっとはこなかったけどキャラがみんな面白いので気に入った。まだ続きがあるらしいから期待の意味で★4つ。

[pepeさんの感想 · 2013年1月24日]

軽妙な会話と、ユーモラスなキャラクタで、小気味良いテンポでロジカルな推理劇が繰り広げられます。日常の謎のようなノリでぽんと殺人事件が起こるので、戸惑いもなきにしもあらずではありましたが。
コミカルすぎないクドすぎない適度なボケツッコミの会話が個人的な好みにストライクで、読んでいて楽しかったです。話ではやはり殺人の起こらないほうがキャラクタにはあっていると思います。なかでも「からくりツィスカの余命」が綺麗にまとまっていて好きだな。面白い着眼点で、イイひねり具合でした。
気長に次作を待ちます！

[とささんの感想 · 2013年1月13日]

表紙がかわいい。うーん、みんなキャラが濃くてドラマ向けな感じ。あと、聴き屋の背後霊みたいな先輩がかわいい。