ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (ミステリ・フロンティア)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 128
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017804

感想・レビュー・書評

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  • 図書館より。
    ようやく読了。
    好きな二つのシリーズがかち合う!
    ドキドキしながら読んだせいか、いまいち事件にのめり込めず。
    本屋さん関係の本を読むたびに、自分は本が好きだとつくづく思う。お小遣いが少ないから買えないのが申し訳ない。

  • 威風堂書店シリーズと出版社営業・井辻智紀シリーズとの合作。豪華。これまでもそれっぽく出てきたのはあったけど今回はそれぞれが同じ事件を別方向から解決していって合流するという。一番は本屋大賞についての是非が取り上げられているところだろうな。話題が大きくなり、知っている人が増えるにつれ、余計なことを言う奴も増えるのだ。正直本屋大賞にノミネートされたからって、好きな作家さんだったり、とっつきやすそうなのしか読まないからな。しかも本買ってないし。この人の本を読むたび、それを申し訳なく思う。だから町から本屋さんが消えるのだ。しかし、正直図書館さえあれば、あとはネットで買えればいいと思っちゃう。でも電子書籍は反対だけど。でもそれも慣れの問題なのかなぁ。旅行の時重くないのは正直ありがたいし。本題に戻って。面白かったけど、やっぱ井辻君のシリーズの方が面白いな。多恵ちゃんが一人だけ分かってる感じが嫌なんだよね。あまりにも名探偵で。

  • 緊迫した話のはずなのいどこかユーモラスな営業チームのやりとりが笑えます

  • 本と書店を愛する作家ならではの心温まるミステリー。書店員の心意気や書店営業マンの苦労がよく描かれている。東京の街が大都会の割に交通機関が便利で、結構広範囲に僅かな時間で移動出来るのがよく判る。
    今回はフルメンバーの大騒ぎに。書店の一番イベントに係わる事件に巻き込まれての名推理とくれば面白い訳が無い。すっかり堪能しました。
    ヒツジ君の奥さんが何となく気にかかるのはアプローチのエピソードなのだが、次回作で登場しないかな?

  • 成風堂の杏子さん&多絵ちゃんと明林書房の井辻くんがついにコラボ。
    書店大賞授与式の日に、脅迫めいた不穏なFAXの謎を解くべく奔走します。
    実際の本屋さんに並ぶ「本屋大賞ノミネート10作品!!」みたいな平台を横目に読むとなかなか臨場感ありますね。
    「クローバーレイン」の『シロツメクサの頃』がノミネートされてたのがちょっとうれしい。

    福岡からの上京娘と共に本屋の謎を解く成風堂チームと書店大賞事務局長のためになぞに挑む営業マンチームに分かれて話は進みます。
    両方とも行き先は本屋ばかりなので「どっちの話だったっけ?」と少々こんがらがりましたが、事態の収束はまぁまぁこんなものですかね。
    ミステリー部分はおまけみたいなものなので、本屋さんや出版業界の内情を垣間見れるのがこのシリーズの醍醐味です。
    今回は本屋大賞ならぬ「書店大賞」ということで、盛り上がるほどに批判も多いという現状は致し方ないことだし、そもそも本を売るためのお祭り企画ならそれでもいい気がします。
    今年の本屋大賞発表も、このシリーズの続きも楽しみだなぁ。

  • 2013.2.24読了
    予想とは違い、スリルたっぷりの展開!楽しめました^_^

  • この人の本屋・出版社系の話はやはり面白い。裏話的なことが満載ってのもあるけど、本好きのツボを押さえてんだろうな…
    現実の本屋大賞もここに書いてあるようないろいろはあるんだろうけど、個人的にはこれで盛り上がるのらそれもよしと思う。いまや直木賞や芥川賞より影響力ありそうだし。本屋の底力でそこまでできるならむしろいいことだと思う。

  • 「成風堂書店事件メモ」と「出版社営業・井辻智紀の業務日誌」の2つのシリーズが出会う作品。
    でもどちらも、読んでから随分経っている気がします。

    邂逅編とあるけれど、「邂逅」って何?と思わず調べてしまいました。
    かいこう【邂逅】:思いがけなく出会うこと。めぐりあい。

    モデルは本屋大賞と思われる「書店大賞」の授賞式の日、1日の出来事。

    この賞を作ったいきさつとか、裏話、などなど面白く読めました。

    また○○編 と、合体型のシリーズが続くのですね。きっと。

  • 2つのシリーズの合体編。
    本屋大賞と思われる賞の表裏のあれこれにまつわる事件。

    本屋大賞って、読んでほしい本でなく売りたい本メインになってる
    印象なので、他の文学賞同様、さほど重きを置いていないのだけど
    成立の過程がこの作品に書かれているのと近いのなら、最初は
    素晴らしい発想だったのだと思う。
    今は、「本屋が売りたい本」が候補&受賞するとの話も聞くしなぁ。
    (ぶあついとか2冊組とかが多いのはそのせいがあるとかないとか)

    ではあっても、そういうきっかけで手に取る中に、自分にとって
    すごく面白い本がある可能性もあるわけで、否定もしないけど、
    単に本屋がやってるイベント程度のものかなぁ、私にとっては。

    そんな私の気持ちは気持ちとして、本屋さんも出版関係者さんも
    真摯な気持ちで仕事している方がたくさんなのだろうとは思う。

    面白い本、たくさん作ってほしい。
    出版される数が多すぎて、自力で出会える本以外にも、いいものが
    いっぱいあると思うので、イベントも口コミも大歓迎だし。
    盲目的にその評価をあてにはしないけど、目に留まらないと
    読む本の候補にもできないから

    物語自体よりも、そういうことをつらつら思わされた1冊。

  • 著者の本は、なんだかバラバラに読んでる気がしてちょっと整理がついていないのだけど…(笑。それはわたしの問題)。

    このタイトルは、成風堂の二人と、ひつじくんがクロスオーバー(?)する話ということで成風堂の世界観がいまいちつかめなかったためちょっと距離を置いてたんやけど、せっかくなので読んでみた。

    (長い)

    本屋大賞の授賞式の日にまつわる謎を、成風堂とひつじくんの両陣営から解明していって、最後に両陣営がひとつになって解決! と、いう、流れとしてはめちゃくちゃ面白いのに、キーワードを集めていくシーンでは
    「え? この話はどっちで訊いた情報やっけ?」
    とか
    「こっち陣営はどこまで情報を掴んだんやっけ?」
    とか、何度もページを戻ったりした。笑

    読解力がないのは辛いぜ! 笑

    だって、著者の書き方って結構セリフや行動にも伏線があるから、あとになって
    「あのときのアレ…。そういえばどうやったっけ」
    ってなるのよ! それが、どっちのどこやったかパッと出てこないから、伏線がどう生かされてるのかとか探るのに、まあ、戻った戻った。

    なので筋に集中しきれなかったところはあるけど(笑)、最後の、成風堂とひつじくんが合流してからはどとうの勢いで読んだね!

    そもそも、最初からこのいきおいで読みたかった。通勤でちまちま読むのは無理があったか…!

    これで、成風堂もひつじくんシリーズも読破しちゃったかなー! 面白かった。

    読み終わると次のタイトルが読みたくなるんよねえ…(エンドレスループ)。

    次は、著者が参加してるアンソロジーを読んでみようかな。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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