ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (ミステリ・フロンティア)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017804

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ4作目。

  • 書店大賞授賞式に出かけようとした成風堂の杏子と多絵のもとに福岡の書店員・花乃が訪ねてくる。サイン会の謎をといた名探偵に、書店大賞事務局に届いた不審なFAXの謎を解いてほしい、というが―

    ◆これって本屋大賞かな、本当にこうやって選ばれてるのかな、ていう、裏側を知るわくわくと、もしかして誰かが悪意を持ってしかけているのか?っていう真実にふた方向からじわじわ迫る謎解きにわくわく♪ワタシも読書サイトを知らなかったら、「大賞とった」とか、そういう本からしか読まなかったかもしれないなぁ。サイトさまさまです

  • 長編はやめておいたほうがと思っていたが、長編2作目。。。微妙。
    複雑な話では無く、どんでん返しがあるわけでも無い。物語の中盤で花乃がわざとらしく、用事があるように振る舞ったことで今事件の関係性がほぼ明らかになった。シンプルな日常の謎を手短に描き上げるのがこのシリーズのいいところ何に、残念。

  •  成風堂書店シリーズと出版営業井辻くんシリーズが合体し、各々の主要登場人物が勢揃いの豪華な一作。実在する本屋大賞ならぬ、書店大賞をめぐるミステリ。確かに書店大賞アンチ派の意見も一理あると思うけれど、出版不況といわれる中で少しでも多くの人々に良い作品を届けたい、という本への愛情が基盤にあるのが書店大賞なのかもしれない、と改めて思うことができた。キャラの濃い営業マンたちをも取り仕切る多絵ちゃんの敏腕ぶりには脱帽。

  • 書店大賞授賞式当日に巻き起こる事件。
    書店員さんと出版社営業とで解決していく。

    著者が元書店員さんなんだね。

  • 成風堂シリーズと井辻君シリーズが一緒になる今作。「書店大賞」のモデルの本屋大賞は正直微妙な気持ちはありますが、読んで推薦文書いてアピールして大変だよなあ…と思います。登場人物が多くて視点に困ったり、犯人が大したことなかったりしましたが、気持ちのいい終わりでした。

  • 成風堂シリーズと出版営業井辻君シリーズのキャラ勢揃いの作品。
    ネタは本屋大賞ならぬ書店大賞。
    出版社の言い分も、書店の言い分も、読者の言い分も、本好きなら皆判っちゃうジレンマ。

    Cover Illustration / 丹地 陽子
    Art Direction & Design / 岩郷 重力+WONDER WORKz。
    初出 / 『ミステリーズ!』Vol.54~59連載に加筆、修正

  • 【あらすじ】
    書店員がその年一番売りたい本を選ぶ書店大賞。その授賞式の当日、成風堂書店に勤める杏子と多絵が会場に向かおうとした矢先、福岡の書店員・花乃が訪ねてくる。「書店の謎を解く名探偵」多絵に、書店大賞事務局に届いた不審なFAXの謎を解いてほしいという。同じ頃、出版社・明林書房の新人営業マンである智紀にも、同業の真柴を介して事務局長直々に同様の相談が持ち込まれる。華やかな一日に不穏な空気が立ちこめて……。授賞式まであと数時間。無事に幕は上がるのか?!

    【感想】
    展開がドタバタしていて、なかなかついていけないところもあったけれど、人間味を感じられるところ、多絵ちゃんの名探偵ぶりに感嘆させられるところ。すごく楽しく読ませてもらった。本好き、本屋さん好きのひとには、是非とも読んで欲しいと思った。

  • 名探偵コラボ、また読みたい
    本屋大賞の仕組みも興味深かった
    本やお話をすきな人の世界や環境が、少しでもよくなるといいと思う

  •  成風堂書店シリーズと出版社営業シリーズがクロスオーバーした、お馴染みの書店ミステリ。
     本屋大賞を擬した書店大賞を巡る不審な事件やいざこざに関し、『書店限定の名探偵』ことアルバイト女子大生が謎を解き明かす。
     厳密に言うならばミステリとしての構成にはツメの甘さがあるものの、あまり気にならないのは、自身も本好きとして作中の『本と本屋を愛する人々』の熱意や感性に共感するからだろうか。
     賞の裏側や書店員の実態がさらりと、かつ丁寧に描かれているので、時折身につまされては、胸が温もる。
     本や書店における現状の厳しさに切なさや不安は拭えないけれど、それでもこうして、これからも、自分たちは本を手離せずにいるのだろうなと感慨に耽る。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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