アルバトロスは羽ばたかない

著者 : 七河迦南

• 東京創元社 (2010年7月27日発売)

感想・レビュー・書評

[ガブリーヌさんの感想 · 2011年11月7日]

児童養護施設・七海学園に勤めて三年目の保育士・北沢春菜は、多忙な仕事に追われながらも、学園の日常に起きる不可思議な事件の解明に励んでいる。そんな慌ただしい日々に、学園の少年少女が通う高校の文化祭の日に起きた、校舎屋上からの転落事件が影を落とす。警察の見解通り、これは単なる「不慮の事故」なのか?だが、この件に先立つ春から晩秋にかけて春菜が奔走した、学園の子どもたちに関わる四つの事件に、意外な真相に繋がる重要な手掛かりが隠されていた。鮎川哲也賞作家が描く、季節を彩る五つの謎。『七つの海を照らす星』に続く、清新な本格ミステリ。

[ph6030jpさんの感想 · 2011年9月25日]

児童養護施設を舞台にしたシリーズ２作目の連作ミステリー短編。前作よりもさらに洗練された内容で面白かった！大きな４つのエピソードもいいが様々な伏線が見事に回収されるラストは見事…気持ちよく騙された。読後すぐに読み返す、自分のアホさを嘆く。

[makoringoさんの感想 · 2011年8月28日]

伏線がわかりやすかったので、途中でからくりには気づいた。でも、それとは関係なく、面白かった。いくつかの短編と、それらを含んだ大きなストーリーと、二度楽しめる。

[バス好きな読書虫さんの感想 · 2011年8月21日]

前作がある作品だが、単発でも十分楽しめる。各季節の章で成り立ち、冬の章に結びついていく。
ちょっとくどいところはあるけど、ラストのどんでん返しには、ちょっとびっくり!!

[まるちゃんさんの感想 · 2011年8月11日]

『七つの海を照らす星』続編

前回より謎も良かったし ラストはビックリ?途中少しくどいこともあったけど 続きの気になる本でした

[shifu0523さんの感想 · 2011年7月27日]

【収録作品】プロローグ／　冬の章Ⅰ／春の章－ハナミズキの咲く頃－／　冬の章Ⅱ／夏の章－夏の少年たち－／　冬の章Ⅲ／初秋の章－シルバー－／　冬の章Ⅳ／晩秋の章－それは光より速く－／　冬の章Ⅴ／　冬の章Ⅵ／エピローグ
『七つの海を照らす星』の続編。未読の方は、そちらから是非。

[wisteriaさんの感想 · 2011年7月23日]

児童養護施設・七海学園に勤めて三年目の保育士・北沢春菜は、多忙な仕事に追われながらも、学園の日常に起きる不可思議な事件の解明に励んでいる。そんな慌ただしい日々に、学園の少年少女が通う高校の文化祭の日に起きた、校舎屋上からの転落事件が影を落とす。警察の見解通り、これは単なる「不慮の事故」なのか?だが、この件に先立つ春から晩秋にかけて春菜が奔走した、学園の子どもたちに関わる四つの事件に、意外な真相に繋がる重要な手掛かりが隠されていた。鮎川哲也賞作家が描く、季節を彩る五つの謎。『七つの海を照らす星』に続く、清新な本格ミステリ。
（紹介文より）

＊＊＊

前評判から、もしかして…とは思いながら読んでいましたが、楽しめました。
これは確実に前作を読んでからのほうが良いと思います。
じゃないとそうなの？って感じになっちゃう気が。

心に傷を抱えた子どもたちと真剣に向き合う春菜。
時に命を賭ける勢いで踏み込むどの覚悟が、彼女の強さであり、弱さなんだなぁと思いました。
続編が出ると思われるので、（え？出るよね、これは？）読みたいと思います（これはこれでありな終わり方な気もするけど）。

[naminnieさんの感想 · 2011年7月13日]

「（略）、きっと、希望は「だから」待つというものでなく、「にもかかわらず」待つものなのだから。」

打ちのめされたーーーー！！！
１年にほんとに数冊出会ってしまう打ちのめされた本。
これは、、まさに！！
という、ラストの展開に、わわわ！！
と、驚いたのと、ちょっぴり悲しかったり切なかったりで、
とても、涙がこぼれまくった物語なのでした。

それぞれの短編というか、小さなお話は、
なんとなく方向性の流れは掴めるものの、
全編を通して、柱となっている物語の真実には、
最後の最後の最後まで、気付かなくて、
もう前の話で、こういうトリックを使うって分かっていたのに、
どーんとやられちゃうん、だよなぁ。。。。
はぁ、、、凄かった凄かった凄かった・・・。

ということで、これは続編に期待しても、、いいのかな。

【4/25読了・初読・市立図書館】

[seaさんの感想 · 2011年7月6日]

前作「七つの海を照らす星」の続編。
児童養護施設「七海学園」が舞台の連作長編ミステリ。

七海学園の子どもたちが通う高校の文化祭で起こった転落事件。その事件は果たして事故か自殺か？
その謎は学園で起こった過去の問題にも繋がっていた。
事故の謎を解く現在とそれに関わる過去の事件とが交互に語られる連作小説。
小さな謎と大きな謎が交錯しなかなかうまい作りにはなっているが、前作でも感じたように少しご都合主義なところもあり、残念。

[kenken1967さんの感想 · 2011年7月5日]

この展開は読めなかった…
思わず読み返しました。