慟哭 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ぬ 1-1)
- 東京創元社 (1999年3月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488425012
感想・レビュー・書評
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やっちまった!
あれ、なんとなくこのプロットって?
あれ、この先の展開想像できる、
これって...
そう、前に読んでた(笑)
衝撃の最後の展開が読めてしまっていた。もったいない(涙)
ストーリとしては、
連続幼女誘拐事件の捜査を行う捜査一課長の佐伯、
失ったものを埋めるために新興宗教に嵌り、教団の儀式を信じ込む松本、
この二人の視点が交互に語られていきます。
佐伯の捜査は行き詰まり、警察内部・外部からも批判をうけ、厳しい状況へ
一方、松本は教団の儀式から、幼女殺人を犯すようになります。
事件の真相は?
といった展開ですが、ネタバレになるので、あまりかけません。
ただ、ただ、切ない
慟哭
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貫井徳郎、作家デビュー30周年に惹かれて購入。
幼女連続誘拐事件を追う捜査一課長・佐伯。
娘を亡くした拠り所を求めて、新興宗教に嵌っていく松本。
無関係と思われる話が交互に。
どう繋がっていくのか…
捜査は一向に進まない…
新興宗教の信者による犯行なのか⁇
つながるのだが…
娘を想う親の気持ちはわかるが、そう思うなら、親のことは考えないのか…
新興宗教に縋ってしまうとこうなってしまうのだろうか…
彼を救うことはできなかったのか…
不幸すぎる結末…
結局、最初の4件の幼女連続誘拐殺害事件は未解決のまま…
せめて解決して欲しかった。
やるせない…
何かモヤモヤが残る…
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すっごい昔に読んで再読。
ちょっと硬っ苦しい文章で苦手かなあ
話はわかりやすくてどんでん返しもいい感じ
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いろんなネットの小説ランキングで紹介されててきになって読んだ小説。
2つの話が交互に展開していくので、だんだん話が一緒になるのかなと思っていたが全く違った。
話の内容も面白いが、話の時系列?展開?なんて言ったらいいかわからないが、最後まで読まないと話全体の内容がわからないという楽しめた小説でした。 -
刑事パートと宗教パートが細かく交互に切り替わっていくスタイル。
刑事パートが全然進まなくて飽きるのと、宗教パートが思いのほかおもしろいのとで温度差が凄かった。
結末は…、まぁ予想出来てしまったのがちょっと残念。
☆3.4 -
新興宗教にハマった男と捜査一課長の男。ふたつの話が交互に進んでいく流れが読みやすかった。
トリックミステリーと知っていて読んだので、途中で何となく流れが分かってしまったけれど、それでもおもしろかった!
『慟哭』というタイトルの意味。計り知れない深い悲しみは、こんなにも人を狂わせてしまうのか。 -
面白くて一気読み。
犯人はもしかして?の思いはずっと頭にありながら読むのだけど、ラストこう来ましたかぁ!と嬉しかなった。
ほんと面白かった! -
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2024/02/25
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2024/02/25
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タイトルどおり、最初から最後まで暗くて思い感じですが、最後のページまで面白かったです。
「幼女誘拐殺人事件を追う刑事」と「自分の娘を誘拐、殺害され、新興宗教に走り堕落していく男」のこの二つの線が、この作品の要となり、この二つの線の時系列を考えながら読み進めていくのですが、どんでん返しがクライマックスでやってきます。「えっ!」ここでこの線が交わるんだ!と。見落とし泣く読み進めていたにもかかわらず。
どうしたら、堕落していく男は幸せをつかめたのだろうか、どこで間違ってしまったのだろうか。悲しみに耐え切れず声を上げて泣いても変わらないものは変わらないけれど、親としては抑えきれないものがあるのだろう。
慟哭というタイトルどおり、慟哭する場面がはっきりしていないのと、子供を殺され堕落していく男性の子供へ対しての愛情がそこまであったのかが曖昧に感じたところがちょっとだけモヤっとした部分として残りました。