慟哭 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ぬ 1-1)
- 東京創元社 (1999年3月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488425012
感想・レビュー・書評
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貫井氏の作品を初めて読みました。私は通勤時に本を読むのですが、「慟哭」は次どうなるのか気になってしまい会社に着くのが惜しくなりました。ただ、内容が連続幼女殺人事件なので、朝から暗い気持ちになります。
詳しくは是非本を読んで頂きたい!
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数年前に読んでその時ラストにすごい衝撃があったので再読した。ネタバレしているのであの衝撃は無かったが、やっぱり面白かった。この本でミステリーが好きになった。
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途中から何となく犯人に察しはついてたけど、それでも十分楽しめた。宗教にのめり込んでいく描写は色々と考えさせられるものがあった...
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p252で出てきた『信じたいがために信じるのだ』というセリフが宗教を拠り所にする人をまさに表しているなと思ってしまった。自分の信じたい現実やルールをなかなか手放せられないのがまさに人間そのものという感じ。
プライドとかもある種の信じたいものに含まれるのかもしれないと、主人公の佐伯を見ていると思ってしまう。それが現実と噛み合わないことで逃げ道を失ってしまうようなところに救いがない。この救いも同じ信じたいものをはっきりと共有してくれる人によってこそ行われるんだろうなと、心の中で思うだけではダメなんだなという感じが心のなかだけで味方をしてた丘本から思えた。
全体的に救いがなく、誰もいない一室で慟哭するしか仕様がないような読後感でした。 -
2つの情景が絡まっていくミステリー小説。子を思う気持ちがテーマのひとつであり、でもあんなことしといて大事なのかよ…と感情移入できないのは自分が親ではないからかも。勘の良い人なら途中から展開が読めてしまうかもしれないです。
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最初から最後までどんどん読み進められたが、他の方もおっしゃっているように、結末が見えてしまった。さらにそれがその通りの結末となってしまった時の絶望感。本から叫び声が聞こえてきて、それが耳に残る、そんな読後感でした。