キャリアデザイン入門 1 基礎力編
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2006年3月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532110963
感想・レビュー・書評
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自身の目標設定&後進育成のために再勉強。
キャリアデザインを構成する要素が簡潔に順を追って説明されているので理解しやすい。内容も至極重要なところをおさえているので、まさしく入門にはもってこいだと思う。
実践ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
対人能力
1,親和力
2,協働力
3,統率力
対自己能力
1,感情制御能力
2,自信創出力
3,行動持続力
対課題能力
1,課題発見力
2,計画立案力
3,実戦力
読みごたえがあった。もう一度読むべき。 -
人生を30代後半までの筏下りの時期と
それ以降の山登りの時期に分けている。
こちらは筏下りの時期にすべきことを書いてある。
働く人のためのキャリアデザインの
節目ではデザインしそれ以外はドリフト
に対して筏下りの時期は流されて、
山登りの時期は戦略を立てていくべきと主張している。
個人的には節目ではドリフトの方が説得力を感じた。 -
キャリアデザインを真剣に考えるか。
キャリアデザインについて進むべき方向性・成すべき事を包括的にもりこんでいる。将来に対して気を負うことなく今が大切である事を痛感する。
とてもためになる。これからキャリアデザインの勉強をしよう。 -
これから働くにあたって、目的意識を持って建設的に人生を進むことができるよう、学ぶことができる一冊である。
女性には結婚、出産などというライフイベントが数多くあるため、そのイベントに当たる前にキャリアデザインをしておく必要性があると実感した。いつ頃結婚し、いつ頃出産するのか。早いバージョンと、遅いバージョンを考えて、キャリアを考えたい。
根拠のない自信、というものが私にはある。それが、経験不足からくるものかもしれないことを知り、ショックだった。もっと数多くの経験をする必要があると思った。
計画立案力が特に不足していると感じるため、目標を持って物事に取り組むようにしたい。ただ物事をこなすのではなく、何のためにする必要があるのか、目的意識を持ち、さらにその行動から何を学びたいのかを決めて行動したい。毎日、小さな目標を立てて行動していきたいと思った。 -
キャリアの成功=「仕事を通じて自分が活かされていると実感でき、幸福感を味わえる状態」を実現するためになすべきことを論じた一冊。著者はリクルートで人材ビジネスなどに携わっていた人物。
会社に入ったばかりのキャリアの初期は、いかだで川を下るようなもので、次々と現れる課題に全力で対処することが成長につながる。そのうちに自分の得意・不得意、好き・嫌いが分かってくる。そして自分の進むべき道が徐々に定まってくる。この著者の主張がすごく印象に残った。
大学院でキャリア関係の講義も受講したし、何冊か本も読んだ。だから著者の言いたいことが比較的入ってきやすかった。やっぱりある程度量をこなすのも大事だなんだな。 -
そもそもキャリアデザインとは何かから30歳代までのキャリアについて解説。
問題意識を持って人生を過ごすことと説いており若手社員教育に使えるネタが詰め込まれている。後半は、ビジネスマンとして必要なスキルを取り上げている。
各項目の内容に関しては、特に突出しているものはなく、他のビジネス書に掲載されている内容である。 -
人に薦められた本。
キャリアや能力に関してなんとなくふわふわと言われていたことの意味や定義付けがなされていて、キャリアデザインってこういうことなのね、と思うことができました。
筏下りと山登りの話がどこまで自分の人生にしっくりくるかは今のところわかりませんが、まわりの先輩等を見ていてまさに筏下りをしているなあと思ったりもします。
後半の部分で能力の紹介ということで少し読み物としてはもたつく印象ですが、内容はしっかりしているものから曖昧なものまで、でも網羅的だったので、ここで興味を持って自分で広げて行くことができるな、と思いました。
個人的には最近の若者?には「忍耐力」が足りないというのが響きました。確かにストレスに弱い印象が自分にも回りにも否めず、ストレス解消法やうまくストレスを溜めない方法を見つけていく必要があると思いました。 -
著者はリクルートワークス研究所所長の大久保幸夫氏。
本書では、自分自身が納得し、幸福感を感じるという「キャリアの成功」のために、「筏下り」ー「山登り」モデルを提示する。
30才半ばまでは、筏下りのように、賢明に目の前の仕事に取り組むプロセスに価値を置く。さまざまな仕事を経験するなかで、人と出会い、基礎力を鍛えながら、自分が登るに値する山(専門)を見定める。
その後は、自分の専門領域をひたすら極める山登りに移行する。頂上(本格的なプロ)を目指してエネルギーを集中し、専門力に磨きをかける。
この筏下りから山登りへの移行に成功することで、キャリアの成功が見えてくると著者は説く。
しかし、上記のようなキャリアデザインも、そう簡単にうまくいくものでもないと苦言も呈する。
仕事に対する諦観(どうせサラリーマンだし!)や、間違ったスペシャリスト思考(私の仕事はここまで!)、仕事のブランク(ニート、長期失業、育児休職)などは、キャリアデザインの成功を阻害する。
「仕事は素晴らしいものであり、楽しいものである。自分の小さな世界に閉じこもるのではなく、視野を広く持つ。仕事を休むときには数カ月までにして一年を超えるようなブランクは容易につくらない」と、明確な言葉で読者の背中を押してくれる。
興味深かったのは、女性特有の問題である、出産前後のキャリア意識の変化について。
自分自身も薄々感じていたが、出産という人生のビッグイベントを堺に、女性のキャリアコンセプト(責任感、専門性思考、役職意向、キャリアビジョン、学び思考など)は、大きく崩れることが多いそうだ。この対処法として、著者は早めか、もしくは専門領域を見定めた後の出産を勧めるが、昨今の「いい人と出会えない」「出会えたけれど子どもができない」と悩む女性が後を絶たない現状を鑑みると、いささか難しすぎるアドバイスに思える。
自戒の意味もこめて心に刺さったのが、上司とのコミュニケーション(報連相ならぬ「相連報」)、感情制御力(「喜怒色に顕わさず」福翁自伝)、学習視点(何事からも学べる)、行動持続力(最後まで完遂する)など。
「自分のキャリアに期待すること、そして楽しむこと、夢を描くこと。それが絶対不可欠である」という、著者の熱いメッセージが随所に溢れる名著。30代、育児休職の今、読むことができて良かった。