起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと

著者 :
  • 日本実業出版社
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本棚登録 : 2022
感想 : 154
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534047571

感想・レビュー・書評

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  • 実際、起業をする機会があるなら少なくとも読んでおいたほうがいい。実務的な事を分かり易く、しかも事細かに書いている。
    「ざっくり分かるファイナンス」で基礎を固めたうえに、「起業のファイナンス」からアドバイスを頂く。そういう流れが失敗を減らすことが出来そうです。もしもの時はもう一回読もうっと。

  • FEVの参考書にと思って途中まで読みましたが、改めてBP作成のために読みました。FEV、FMなどの知識も合わせたベンチャーのお金の流れの統合化ができました。おもしろかった。

  • これは、間違いなく読んで良かった~!!と思える本。
    起業時に考えておかなければならない、ハッとさせられる箇所がいくつもあり、大変為になる。
    心構えを作るためにも、起業するつもりの人は読んでおいたほうが良いと思う。
    しかし、自分自身まだ全然理解できてないところもあるので、何回も読み直して、自分の力に変えていこうと思う。

  • イケてるベンチャーの為のファイナンス(資金調達)のノウハウについて纏めた一冊。日本においては、ベンチャーの生態系(法務、税務等のサポーターの増加と起業家の増加、但し多過ぎる必要はない)の構築が必要という意見には同意。メモ。(1)理想的な状態を思い浮かべる強い思い(アニマルスピリッツ)と人が大事。(2)競争構造、戦略、投資コストなどが明確な事業計画書か?(想定問答に答え得るか?(3)事業価値=事業用資産-(買掛金+未払金)、企業価値=事業価値ー有利子負債(金融機関等の債権者)、(4)日本の場合は資本政策として持ち株の過半数以上を経営者は保有した方が良い(交代要員を探すのは米国よりも難しく一生自身が経営を担う覚悟がいる為)(5)種類株式、優先分配権等の特殊条項について。

  • 資金ではなく、「ベンチャーをやってみようという(イケてる)ヤツら」が今の日本には足りない。とのこと。

    起業に対するイメージを持つことはできた。
    1年後に読んだら、また違う、一歩進んだイメージを持ててたらいいな。

  • イソログの磯崎さんの本。

    会社を興す際のファイナンス周りの話の概要を教えてくれる名著。
    仮に自分が社長になるとしたら、CFOの方にお願いしたい事ではあるが、経営するにあたり知っておいたほうが良い内容ばかりでした。

    難しい内容でしたが、ところどころに身近な事例があるのでスッと読めます。

    以下は印象に残った所のメモ。
    ・会社を興す時にEXITの目標を考えておくと比較的スムーズにいく
    ・エレベーター・ピッチ:数十秒で事業を説明して共感してもらえるようにしておく

  • タイトルの通り、どうやって起業するかということよりも起業する際の資金関係の注意点が分かりやすく分類されて説明されていた。
    まずは起業ネタを探すことから始める必要はあるが、起業する際には再度読みなおしたい

  • その名の通り、これから上場を目指して起業する人向けのファイナンスの本。逆に上場を目指さない経営者には直接的には役に立たないかもしれません。

  • 凄く大まかに分けると事業会社の起業には二つのパターンがあると思います。一つは自分の生活の糧を稼ぐためにスモールビジネスを営む企業を起こすパターン、もう一つは世界にインパクトを与える事を目指して上場やバイアウトを目指す企業を起こすパターン。本書は完全に後者の目的を持つ人にとって書かれている本です。
    じゃあ本書は普通の会社員やスモールビジネスの人が読んでも全く意味がないのか?というと、そういうわけでもありません。本書の前半部分は一般的な会計論や組織論についての実務的な話が分かりやすく語られており、ビジネスマンにとって興味深い内容も数多く見つかるはずです。個人的にはフリーエージェント利用に関する考え方、ネットワーク外部性に対する著者の考察(利用者が利用者を呼ぶ)、事業創造の考え方(類似企業を追いかけて勝てるのか?係数は入手できるのか?一人当たりの売り上げは?など)や会計一般にとって重要な考え方であるDCF法や割引率について、この辺りは興味深く読むことができ、起業というだけでなく新規事業を考えるマネージャーなどにとっても有用だと感じます。
    後半部分については資本構成やストックオプションの話が中心になってきますので、前述の通り上場等を目指す人にとっては有用かもしれませんがそうではない人にとってはあまりピンと来ない内容かもしれないと感じました。事実、私も後半部分は流し読みしてしまいました。全く興味がないというわけではなかったのですが、こういう事は現場で必要にせまられる事でしか頭に入らないと思うのですね。
    さて、本書全体を通して著者は「日本にはもっとたくさんのスタートアップが必要であり、その環境はかなり整備されてきている。足りないのは圧倒的に人である」という主張をしています。この辺りの論理的根拠の示し方や実例の挙げ方、それを導くロジックは普通に読んでるとただただ納得してしまう限りです。本書をサーっと読んだ多くの人は「俺も企業を考えるか!」と読み終わった当日くらいは思うのではないかと感じています。
    私は著者の考え方に共感しております。ただ能力のある人全てが上場企業を目指すCEOになるというのは現実的ではないし、著者もそんな事は考えていないかと思います。願わくば著者の分かりやすい言葉で持って企業ではなく事業の興し方、本書でも所々語られていることですが「事業計画を建てる」という部分の指南が著者から出てくるのであれば是非読んでみたいと感じました。

  • せっかく経理職なんだし、ということもあって読む

     著者は、経営コンサルタント、アナリストを経てベンチャービジネスの世界に入りカブドットコムやミクシの社外取締役をする。現在は、自分の名前の事務所で活動していて、まぐまぐのメルマガランキングで上位に入っている磯崎哲也という人

     今何やっているのかと思って調べてみたら、まさに本書で紹介していることをやっている人だった
     つまり、ファイナンスの立場からの起業やハンズオン、バイアウトのコンサルをしているみたい



     で、内容はというと



     題名通り、起業するのに必要なファイナンスー(=財務)を紹介している本

     Amazonで調べてみたけど、類書は他にないんじゃないかな
     あったとしても「起業全般について」になるか「ファイナンス全般」もしくはもっと専門的な本しかないように思う
     そういった意味で意義深い本なのかなあ、と思う


     著者の言う「イケてるベンチャー」をもっと登場させるための啓発本とも言える
     起業で失敗したからといって、銀行からお金を借りたりなどファイナンス面での致命的な失敗さえしなければ、いくらでも再起はできる
     そのためにも最低限のファイナンスの知識は必要だから教えましょうね、という本とも言える



     実は本書を読むまでは決算に関しての勉強はしてきたけど、ファイナンスに関しては全く手つかずだった
     だが、本書を読むことで、「会社を作り存続させるため」というこれ以上ないくらいに分かりやすい目的のもとにファイナンス勉強の入口に立てた気がした



     本書で最も印象的だったのは「バイアウト」だ
     本書でも指摘されているが、僕も会社は絶対に潰してはいけないものだと思い込んでいた(僕個人というよりは社会がそれを許さないと思い込んでいた)
     しかし、場合によっては会社(の事業)をバイアウト、つまり他者に売ることでみんながハッピーになるということもあるんだ
    ということに気づかされた

     目的は「会社の存続だけではない」ということはその通りだと思った
     あくまで何かの目的のために会社を作るのであって、その目的のために必要ならば会社を売るという選択肢もあってしかるべきなのだ

     曰く、ベンチャー企業の目的は基本的に「上場」か「バイアウト」の二つなのだという
     

     では、それを目指すためにどういった方法があるのか
     
     その方法を本書では大きく分けて、事業計画の作り方(あくまで基本的なもの)、資金調達の方法(投資契約など)、ストックオプション(=新株予約権)、資本政策として図表や具体例を用いて分かりやすく説明している
     投資家との付き合い方とか会社経営で問題になる様な事柄をイメージしやすい形で説明してくれているので、サクサク読めた


     ホリエモンの本もそうだけど、目的がはっきりしていて、そのために工夫を惜しんでいない本っていうのは、良いもんだ

     最近読んでいるビジネス書は当たりが多くて、今までビジネス書に対して抱いていた「どうせ自慢話だろ」とか「一般例に過ぎないだろ」とか「結局何が言いたいんだよ」とかそういったイメージを吹き飛ばしてくれている

     ビジネス書でも良いもんは良いんだよな
     もちろん本書は大当たりです!

     池袋のジュンク堂ではなぜか壁際の端っこに置かれていたけど、もっとリアル書店でも売れていい本だと思う
     起業を目指していなくても僕の様な経理職とかファイナンスに興味がある人は読んでみるといいかも!

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著者プロフィール

マザキ動物専門学校非常勤講師。一級愛玩動物飼養管理士。
1997年よりウェブサイト「飼鳥情報センター」を運営。
欧米の鳥類獣医学や科学的飼養管理情報の収集、研究と普及に努める。
弊社『鳥ぐらし』企画監修ほか、『幸せなインコの育て方』(大泉書店)、
『ザ・インコ&オウム』(誠文堂新光社)など著書多数。

「2022年 『とりのほんね 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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