生霊わたり (クロニクル千古の闇 2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566024120

感想・レビュー・書評

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  • 森であろうと、海であろうと、
    彼らの狩猟生活が非常に細かくリアルに描かれているとは思うが、
    そがゆえ、魔術的要素、
    例えばシャチから見えない護符が奇異に思えてくる。
    私が読みたいのはアドベンチャーではなく、
    ファンタジーなので、
    魔術も悪霊も運命も”あり”のはずなのだが。

    とにかく、
    ウルフが戻ってきたこと、
    レンとうまくやっていること、
    今回は病いの薬を求めていったが、手にできたのは薬そのものではなかったところが良かった。

  • 2014年9月19日読了。
    二作目も一気読み。読ませる力がすごい。
    海での試練も、自然への畏敬にあふれていた。

  • ああ~また手に取ってしまった
    …明るく楽しい物語では、決してないのに
    何故か気になってしまうのでした(;^^)ゞ

    ウルフとレンは、悪霊を感じていた
    私は気づかなかった、トラクと同じように
    わかってしまった時ショックを受けた

    トラクが強くなっていくのがわかる
    ファンタジーらしく物語が進んでいきそう

    たくましいオオカミになっても
    やっぱりウルフはかわいいなぁ

  • 古代の人間はそうだったのだろうな、と思ってしまう筆力。トラク、ウルフ、レンの現代では形容のできない絆。最後の数十ページで明かされる事実。変わらない人間の本質と本来持っていたはずの智慧や感。魅力は尽きない。まだ二巻だぞ!

  • ステキなステキな物語。酒井駒子さんの挿絵もステキ。
    子供の頃にも読んでみたかったなあ。

  • 大グマの姿をした悪霊を倒してから半年。
    ワラリガラス族のもとに身を寄せていたトラクは、森の中で病んだ狩人と遭遇する。
    その男の髪や髭はところどころむしり取られ、顔はかさぶただらけになっていた。
    木々は囁く。
    『そいつがやってくる。──病。』
    野営地にかけ戻り、ワタリガラス族に異変を知らせようとするトラクだが、既に病は一族の人々を蝕みつつあり、最初の犠牲者になったのは、彼に宿を提供してくれていたオスラクだった……。
    なにかが森に……野営地に入り込み、病を蔓延させている。
    トラクは治療法を探るために〈深い森〉を目指してひとり旅立つ。しかし導かれるままにたどり着いたのは海岸。更にアザラシ族の少年たちによって海を渡り、アザラシ諸島に連れて行かれたトラクはそこで自分の不思議な力に気付く。
    トラクが持つ不思議な力の正体は?
    彼を狙う〈魂食らい〉とは何者なのか?

    『オオカミ族の少年』に続く「クロニクル 千古の闇」シリーズの2巻目。
    トラクの新たなる悪霊との戦いと旅、ウルフとの再会、それから、前作で明かされなかったいくつかの謎が少しわかってきます。

  • ウルフおかえり!!
    かっこよくなってかえってきてくれてありがとう!!

    今回は夏の海が舞台です。
    アザラシ諸島。
    海の民の暮らし方はトラク達と違っていて、新鮮で面白かった。
    相変わらず、生きるために様々な知恵を持っている人々の生き方を面白く読みました。

    テンリスのことを好きになっていたころだったので、ラストはショックでした…
    でも、ウルフはトラクのありのままを受け止めていて、それがとってもあたたかい。

    さ、次読むぞ。

  • いきりょうわたり、と読んで怖がってましたが、せいれいわたり、でした。

    物語の世界から出たくなくなる本。久々に。ホント面白いんですけど。
    登場人物たちの仕草のひとつひとつまでがリアルで、きっと古代の人は生活の中でこんな仕草をしただろうな、と思う。
    物語の根底にあるのは自然への畏敬。この世界の人々はみんな豊かな知恵を持っているけど、自然の前にとても謙虚。そこが好き。

    世界観もいいけど、キャラクターも魅力的。女の子も強いし、賢い。そしてウルフが可愛くてたまりません・・・。

    どうしても「風の谷のナウシカ」と「もののけ姫」を思い出す。
    映画化とかされないのかなーと思ってたら前作の「オオカミ族の少年」はリドリー・スコット監督ですでに映画化決定とか。ううむ。微妙だ・・・。

  • ウルフ目線の表現が面白い!

  • ディテールの細やかさと文のキレイなことは
    1のオオカミ族の少年とかわらずにすばらしい
    しかし残念なことは誤字脱字が目に付く

    全六巻という壮大なストーリーの二巻目だから
    まだまだ大冒険の始まりということなのだろう
    エンターテイメント的な臭いニオイが少ないところがうれしい
    プロ的な仕上げの技巧やウケンかなの小細工が少なくて
    疲れずに読むことができる

    過去のデーターとしての知識に翻弄されている現代
    今を通り越して我が身だけの未来の安全におびえている私達
    時間に踊らされずに自分自身の今の思いで生きている姿に、
    ロマンを感じて引きずり込まれてしまう
    今やロマンなんて死語だものね

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