- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582834062
感想・レビュー・書評
-
ひとむかし前の日本。
目に見えないものを想像し信じることが、自然にできていた時代ゆえに、こんなに味わい深い話が生まれるんですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文庫が出たんだ〜、と再読。
染井吉野のような夢が咲く中、
短いような長いような人の営みが大きく小さく廻り合い離れていく。きれいで悲しいけど幸せな物語達でした。 -
新種の桜造りに心傾ける植木職人、乱歩に惹かれ、世間から逃れ続ける四十男、開戦前の浅草で新しい映画を夢みる青年―。幕末の江戸から昭和の東京を舞台に、百年の時を超えて、名もなき9人の夢や挫折が交錯し、廻り合う。切なくも不思議な連作物語集。
一見、バラバラの物語のようでいて、時おり、それが繋がっているのを見つけてうれしくなる。「隠れる」と「てのひら」が好き。 -
文章、内容ともに私には合わなかった。
-
江戸~昭和までの短編集?
短編集といっても、次の話にチラホラと前章の影や謎が出てくるので、それを見つけた時、お!?っとちょっと嬉しくなる。
短編集が苦手な自分にも、読みやすく、1つの作品が10ページから30ページ程度と言う事を忘れるくらい、ページの薄さや物足りなさは気にならなかった。
その作品ごとに、なんだか感情が残ったり謎が残ったり。
割と好きなタイプの小説でした。時間がたったら、また謎探しに読んでみようかな。と思った一冊でした。