やがて目覚めない朝が来る

著者 :
  • ポプラ社
3.64
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本棚登録 : 330
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591100011

感想・レビュー・書評

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  • 2008.8
    装丁がきれい。
    そっと語りかけてくるような物語。
    じわ〜っときます。

  • 過去を回想するかたちで書かれていて、小説なのにまるで実在の人物の半生を読んだみたいな感覚になりました。
    大島さんの小説に出てくる登場人物、みんな好きです。

  • この人を見て!もっとちゃんと見て!私が知らないだけで、あの人もこの人それぞれが、それぞれの特別な道のりを歩んできている/人は皆、自分を持っている、そして必ず目覚めない日が来る

  • 主人公である有加が、自分の祖母である蕗さんの話を淡々とし続ける物語。蕗さん自身の話というより、蕗さんと家族も含めその周りに集まった人たちについて、かな。ホントに淡々と進んであまり波がないのが個人的にちょっと残念。ただ、主な登場人物はどの人も魅力的。死ぬってことは要は「やがて目覚めない朝が来る」ってことなんだけど、改めて言葉にされると不思議なかんじ。もっといろいろなものを大事にしなきゃという気持ちになった。

  • <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591100014/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/21LPz%2Bj%2B6NL.jpg" alt="やがて目覚めない朝が来る" style="border:none;" /></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4591100014/yorimichikan-22" target="_blank">やがて目覚めない朝が来る</a><br />(2007/11)<br />大島 真寿美<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591100014/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>やさしく、うつくしい時間を、私たちは共にしている…。少女は魅力的な大人たちに囲まれて、大人になっていく。すべてを包み込んで穏やかに流れていく時間と人生のきらめきを描き出す、今、最注目の著者の最高傑作。</strong></p></blockquote>
    存在感のある大女優だったにもかかわらず若くして突然引退し、それきり人々の前に現れる事のなかった蕗さんを祖母に持つ有加が語る、蕗さんと蕗さんの生きてきた道程と彼女を取り巻き 崇拝し 見守りつづけた人々の物語である。
    タイトルからも判るように、誰にも分け隔てなく訪れる「死」が描かれているのだが、それはとりもなおさず決して平らかなだけではない「生」の物語であることがとてもよくわかる。
    重く大きなテーマを扱いながらも、馥郁とした薔薇の香りと清しい風に運ばれてきたような、さらさらとした質感を持つ物語である。

  • いいですね。

  • なんとなく新聞の広告を見て買って、数ヶ月放置してました(汗)。<br>
    昨日やっと読んだのですが、ラストに向かって読み進めながら、ぼろぼろ泣いてしまいました。<br>
    その人の人生はその人にしか選べない道があるし、幸せかどうかも本人にしか決められない。<br>
    いろいろなことに翻弄されても、自分をしっかり持って生きていくことのなんとむずかしいことか。<br>
    そしてなんとすばらしいことか。<br>
    読んだ後、少し世界の見方が変わったような気がします。

  • 080302

  • 蕗さん、というのは、私の父方の祖母の名だ。ある瞬間、ふと、蕗さんの話が
    してみたくなる&#8722;。 すべてを包み込んで穏やかに流れていく時間と、人生の
    きらめきを描き出す

  • 主人公を通して,周りの登場人物たちの強い生き方,が感じられます。

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著者プロフィール

1962年名古屋市生まれ。92年「春の手品師」で文学界新人賞を受賞し同年『宙の家』で単行本デビュー。『三人姉妹』は2009年上半期本の雑誌ベスト2、2011年10月より『ビターシュガー』がNHKにて連続ドラマ化、2012年『ピエタ』で本屋大賞第3位。主な著作に『水の繭』『チョコリエッタ』『やがて目覚めない朝が来る』『戦友の恋』『空に牡丹』『ツタよ、ツタ』など。2019年『妹背山婦女庭 魂結び』で直木賞を受賞。

「2021年 『モモコとうさぎ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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