- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591162903
感想・レビュー・書評
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やはりこの作家さん好きだなぁ。
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本屋大賞2位を取った「ひと」
最初読んだとき自分はとても好きだったけど、あの淡淡とした内容を世の中の人が気に入ってくれるのか分からなかったです。淡々とした中に胸が熱くなって、目頭が熱くなるあの本を受けとめたひとが沢山いたことが嬉しかったです。
本作はやはり淡淡とフリーターの生活を描いています。何も大きな事件は起きないし、色々な人と心の交流もありますが、そこを離れてしまえば終わってしまう関係のふとした寂しさも、肯定的に感じられる本です。
昔住んでいた近所の人を思い浮かべながら読みました。 -
「ひと」が良かったからこれも、と思ったけど、これはまた雰囲気が似つつもちょっと違う感じだったなぁ。
すごく大きな出来事が起こる、というわけではなく、淡々と井川幹太の日常が進んでいく感じ。でも同じアパートの住人との距離が近くなったり、離れていったり、そういった日常のなんでもないことが少しずつ描かれていて、ゆったりとひなたぼっこしながら読みたい本だった。 -
読むバファリン
ってな事で、小野寺史宜の『ライフ』
小野寺さんの本の半分は優しさでできている、と言っても過言じゃないと思う。
何じゃろ、この幸福感と言うか優しさに包まれながら読む本というのは…
主人公の井川幹太が何故か星野源に見えてくる。
星野源はバファリンか?
星野源の半分は優しさで出来ていて、残りの半分はエロな筈なのに…
じゃけど、魅力的なんよな星野源は。
嫉妬するけど微笑ましいんよな星野源。
この原作を星野源主演で映画化して欲しいな
2021年27冊目 -
シリーズ3作目?として読んだ。1作目と2作目は間隔空いたので登場人物の重なりとかは忘れていたが世界観は新鮮だった。ただ今回は前2作に比べてただ少し間延びした感じもあった。アゲインストな環境にも腐らずピュアに人を信じて何気ない日常を過ごす様子は心が洗われるが、少し時間を空けてから読むぐらいが丁度いいのかと思った。
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生活そのものを見せてもらった。読み終わってもっと周りに目を向けたいと思った。
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「袖振り合うも多生の縁」の諺が頭の中にずっとよぎっていた。
主人公は27歳の井川幹太。
大学を卒業し就職するも退職。
今はコンビニのバイトをしながら自由気ままな一人暮らしをしている。
幹太のキャラがとても良い。
飄々としているようで、人に対しての思慮深さがあり、物事を冷静に判断出来る。
上の階に住む戸田家の騒音に悩まされていた幹太だが、ある出来事をきっかけに親しくなり自身の心と生活に変化が生じて行く。
戸田家の子供達の会話がとてもチャーミングで癒される。
誰かと出会う事で人生が変わる事もある。読後は心地良さで満たされた。 -
筧ハイツの住人として登場していた幹太くんが主人公のお話。パンが好きという自分の思いを大事にして、ハイツの住人との垣根を超えて本音を出していく匙加減がホント絶妙。人は戸惑いながらも自分の道を模索していくんだね。ゆっくりでいいんだと、寄り添ってくれるような一冊。
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小野寺さん、2冊目だが、様々な人間模様が描かれて面白い!!!作中に出てくる人たちの会話が短いのもいい。