Googleを支える技術 ‾巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)
- 技術評論社 (2008年3月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774134321
感想・レビュー・書評
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googleのしくみ本。概説よりも詳しいが、詳解というほど詳しくない微妙な位置づけ。前半はHadoop始める時に役立つかも。後半のハードの話は直近で使えそうなネタがいくつか。ただし実践データだけど科学的な論理付けは記してないという。うーむ。もう一押しあれば良書。
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革新的なところは少ないが、こうあるべきという理想像を組織で実行できることが強みですね。
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ビッグテーブルとかチャンクサーバとかすごーいデータセンターとか
GFSとかまぁいろいろと考えてますね
これだけやったら標準を握りたくなるのもわかります -
前から気になっていた本。筆者の立場が明確に記されていない気がするがGoogle社員ではなく、本書の内容は初期(90年代後半から2000年代前半)のgoogleのシステムを公開論文などを元に説明するものである。他人の褌を借りた「イマサラ感」が拭えない本ではあるが、解説の対象がGoogleという異物であることと、筆者の丁寧な記述のお陰で読む価値のある本となっている。
ページランクやGFS、データベースなどの現在もGoogle内で使用されているであろう技術が今から10年前の時点でどれだけの水準に達していたかを読むにつけ、現在のGoogleがどれだけ超越したシステムを持っているのか興味がわく。 -
Googleすごい。サーバーたくさん
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Googleほどの存在が使う技術というのは、本当に自分が想像もつかないような技術をもっていて、とてもとても理解しがたいところなのかと思っていました。しかし、これを読んでみると、少なくとも「想像はつく」レベルなんだと感じました。自分の立ってる地面の先には、どんなに遠くても同じ地面に Googleはいるのだと。
かといってGoogleたいしたことない、と言ってるわけではありません。
われわれには想像することしかできないことを、Googleはとてつもない規模・精度・技術で、愚直に実行しているのです。
やはり、Google。 -
3/31:サーバーの数やデータ量の数、データセンターの広さにただただ圧倒。工場や設備が要るHW関連は既製品で安く済ませ、本業のロジック部分はOS、ファイルシステム(これにはびっくり)、データベースまで自社開発とは考え方が合理的で素敵ですね。CPUの電力量といっても数十万台あつまれば年間数十億円の電気代になるのですね。ミクロからマクロへ...いろんな企業努力が垣間見えました。ここ十年くらいで猛烈に発展したGoogleは隆盛を極めた今から先の10年も発展することができるのだろうか。収益の基本はなんだろうか、広告?広告ってそんなに儲かるの?って思ったよ。ムムム。
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3/25:G氏の本棚にあり、気になったので借りてみた。 -
システム系の話はさっぱりですが、
高性能ではないパソコンを繋ぎまくって、
トラブルに強くスケールアップ出来るシステムを組んで、
電気代が安く、水力発電、太陽発電などもある
電気供給環境の良いところにデータセンターを建設してる話とか。
長くてちょっと高いけど面白いです。
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3月17日読了。世界中のあらゆるWebページを検索するモンスター企業/システムであるGoogleが、どのような哲学・技術で検索のランキング付け、分散ストレージやデータの処理や設置・電力コストの対応を行っているかについて。「ハードウェアは壊れるもの」という前提を置き、ソフトウェアレベルで分散/冗長化の処理を行う、GFSなるファイルシステムにより多次元かつアプリしだいでどんなデータも突っ込めるデータ構造を用いる、アプリ側の負荷を極力減らす思想のmap/reduceなどのデータアクセスの仕組みなど、確かにGoogleの開発者が「20%ルール」などの企業文化に基づいて作っちゃったこのシステムは、現在のコンピューターシステムの常に数歩先を行く、未来を実現している存在なのかもしれないなあ・・・などと思ったり。ただこのような大規模システムを実現するためにはラック設置のための広大な敷地や、莫大かつ安定した電力供給、信頼性の高い自前の光ファイバーネットワークが必要のようだ。数台のPCからスタートして「虚業」に等しいGoogleは、現実世界も変えてしまったということか。
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スケールアウトを考慮すると
インフラだけでなくアプリでもかなり考慮が必要ですね
電気代については今まで考えたことなかったー
消費電力ベースのパフォーマンスは目鱗