Googleを支える技術 ‾巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)
- 技術評論社 (2008年3月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774134321
作品紹介・あらすじ
Googleを支える基盤システムの数々について、論文やWebなどで公開されているパブリックな情報をもとに技術的な側面から解説を試みる。
感想・レビュー・書評
-
Hadoopがバズりだした頃、、、だったかな。Hadoopの元はGoogleの研究論文だったりして、その論文などをベースに、Googleのとんでもねークラスタを解説した本。私自身はOracleのシングルノードでほげほげみたいな世界観で仕事してたので、すごい衝撃を受けた。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2008 年に書かれた本。内容は技術者向け。ページランクの仕組み、GFS(Google File System)、Bigtable、MapReduce、データセンターの運用コスト・工夫などの、まさに Google ならではの要素について、技術的な側面から解説を行っています。2008 年の段階で、日本語でここまでまとめてくれている書籍はありがたいです。図解も多くて分かりやすい(が、技術的な内容が多いので、読むのに時間がかかります)。
最後の第6章では、技術的な話からうって変わって開発体制の話題が書かれており、20 % ルールをはじめとした Google らしい内容が多いです。5 章までの技術的な話題は、人によっては現場ですぐ使うような機会はないかもしれません。でも、6 章の開発体制の考え方は即現場で取り入れたくなるようなものがあるかもしれませんね。「デバッグするのはつまらない、テストするのがかっこいい」というフレーズは、本当にそうだよなと思いますし、現場でも取り入れていきたい考え方です。 -
何かの役に立つかというとそうでもない、基本は「へー」と感心しっぱなしの内容。普段の開発と根本的に違うなーとか思いながら読みました。
話のネタにはなるかなーと言う感じです。正直、詳細は理解が及んでません。 -
図書館で借りた。
googleといっても、この本当時は「検索エンジンのgoogle」
とは言え、どのようにシステムが拡大していったのか辿るのは面白い。 -
Googleの技術内容の概要がわかる
・検索エンジン
・クローリング
・分散ストレージ -
某バイナリアンはどんなところで仕事をするんじゃろ、という興味と、西田さんとお会いするので読んでおきたい! という2つの理由で読了。
電力のところの考察が面白かった(一部、フェルミ推定に近い試算があって説得力を増していると思う)のと、最後の働き方の章はやはり興味深かった。
あと、いろんな仕組みに対する名前付けがうまい会社だなーと思った。 -
購入:2008年4月8日 廃棄:2018年10月31日
-
googleの検索レスポンスは恐ろしく速い。私は仕事柄、どんなソフトを見ても、なんとなくその構造を想像できるが、googleだけは全くわからない。なぜ、あれほど堅牢に、あれほど正確、あれほど速いのか?それに答えるのが本書である。 まず、最初に一般的な検索サイトの技術要件をて定義し、googleの検索システムの概要説明を行う。大枠のアーキテクチャがなんとなくわかったところで、システムの重要な概念、モジュールであるgfs、bigtabel、MapReduceなどの詳細を解説。ここでのキーワードは、「大容量」である。googleのシステムは、全世界からダウンロードしてきた大量データに特化したアーキテクチャになっている。もう一つのキーワードは、「安いPCを大量に使う」である。安い故に低パフォーマンスのPCを、ネットワークを使用した超並列的分散アーキテクチャでつなぎ合わせ恐ろしいほどのパフォーマンスを安価に実現する。恐るべきgoogleの技術力。 その後、本書では、googleのコストについての推測を試みる。あれだけのデータセンターを持ってしまうと電気代が年間100億円、PCが300億円と読む。結構な額だが、売り上げ規模から考えればゴミみたいなものだと思う。しかし、ここでもgoogle魂発揮で、いかに電気代を下げるかと技術的試みを死に物狂いでやっているらしい。恐るべきgoogleのカイゼン魂。 最後に、ソフト開発に代表されるgoogleのマネージメントに言及する。個人の自主性を重んじる、20%の時間は現在の仕事以外に使う、などの良くあるプラクティス(でも普通の会社は実行できていない)が掲げられている。 全体を通しての感想は、「さすがgoogle。ここまでやるか!」。一つ一つは大したことやっていないが、細かい工夫を山ほど行い最高の企業になっていると思う。
-
Googleを支える技術の入り口を見せてくれる本。Googleでは細かい部分まで綿密に設計されていることがわかる。消費電力のくだりは新鮮であり勉強になった。